Canon EF50mm F1.2L USMは、私が現在持っているカメラ機材の中で唯一、一度手放した後に買い戻したアイテム。
Canonのデジタル一眼レフ「EOS 5D Mark Ⅳ」を購入した時に買い直した。
なぜ一度手放したのか、当時の自分を問い詰めたい。
今回は、そんな私の「心のレンズ」であるこのレンズを紹介する記事だ。
昨今の在庫不足の折、このレンズは入手難易度もそんなに高くないので、興味がある方は見ていっていただきたい。
どういうレンズ?
発売日は2007年1月31日。
約20年前のレンズだ。
さすがに当時の技術レベルで作られたレンズであるため、現役のRFレンズと比較すると解像度は高くなく、各種収差が目立つ。
…が、そこがいい。
なんでもしっかり解像することが正解ではない、というのがレンズの奥深いところだと私は思っている。特に趣味レベルでは。
仕様
| レンズ構成 | 6群 8枚 |
| 絞り羽根枚数 | 8枚 |
| 最小絞り | 16 |
| 最短撮影距離 | 0.45m |
| フィルター径 | φ72mm |
| 長さ | 約 65.5mm |
| 質量 | 約590g |
外観
とにかくかっこいい。
この時代の単焦点レンズとしては大型の部類に入るが、現代のRFレンズと比較すると明るさの割にはコンパクトだ。
高性能レンズらしく、鏡胴の中にはレンズがぎっしり詰まっており、ずっしりと重さを感じる。
が、むしろそれがいい。
デザインは一言で言うと「レトロフューチャー」。
プラ部品の使い方がイカしている。
Canon EOS 5D Mark IV (EF100mm F2.8L Macro IS USM, 100mm, f/2.8, 1/80 sec, ISO1000)
Canon EOS 5D Mark IV (EF100mm F2.8L Macro IS USM, 100mm, f/2.8, 1/100 sec, ISO1600)
Canon EOS 5D Mark IV (EF100mm F2.8L Macro IS USM, 100mm, f/2.8, 1/80 sec, ISO1600)EFレンズは、現行のEOS Rシステムのミラーレスカメラにアダプターを使用して装着することもできるが、オリジナルのEFマウントを採用したデジタル一眼レフ機に装着した時の姿こそが最高にかっこいい。
原理主義的だが、私は本当にそう思っている。
Canon EOS R6m2 (EF100mm F2.8L Macro IS USM, 100mm, f/2.8, 1/100 sec, ISO800)
Canon EOS R6m2 (EF100mm F2.8L Macro IS USM, 100mm, f/2.8, 1/125 sec, ISO640)
Canon EOS R6m2 (EF100mm F2.8L Macro IS USM, 100mm, f/2.8, 1/125 sec, ISO1250)このレンズと「EF85mm F1.2L Ⅱ USM」はEFレンズの単焦点レンズの中でも最高にイカしたルックスをしている。
この外観だけでも買う価値がある。
…いやない。撮れてなんぼだ。
描写力
今更なレビューになるが、このレンズで撮影した写真を見ていただきたい。
基本的に開放絞りF1.2で撮影しているものが多いので、購入を検討している方の参考になればいいと思う。
近接描写
まずは苦手と称される近接描写から。
開放絞りではピント面は滲んでいて、現代風にしっかりとした解像感は得られない。
でも、それが他のレンズとの差別化となっていてとてもいい。
開放からシャープな描写を求めるなら別のレンズにした方がいいかもしれない。
Canon EOS 5D Mark IV (EF50mm F1.2L USM, 50mm, f/1.2, 1/250 sec, ISO100)
Canon EOS 5D Mark IV (EF50mm F1.2L USM, 50mm, f/1.2, 1/40 sec, ISO125)
Canon EOS 5D Mark IV (EF50mm F1.2L USM, 50mm, f/1.2, 1/50 sec, ISO125)
Canon EOS 5D Mark IV (EF50mm F1.2L USM, 50mm, f/1.2, 1/50 sec, ISO125)
Canon EOS 5D Mark IV (EF50mm F1.2L USM, 50mm, f/1.2, 1/60 sec, ISO100)
Canon EOS 5D Mark IV (EF50mm F1.2L USM, 50mm, f/1.2, 1/80 sec, ISO100)風景描写
続いて、屋外での風景描写も見ていこう。
曇り空の渋谷に遊びにいってきた。
遠影・風景中心の撮影とはいえ、やはりこのレンズを使うなら、ボケが主役になる。
ボケが必要ないのなら、このレンズを選ぶ理由はない、と言い切っていいと思う。
Canon EOS 5D Mark IV (EF50mm F1.2L USM, 50mm, f/1.2, 1/800 sec, ISO100)
Canon EOS 5D Mark IV (EF50mm F1.2L USM, 50mm, f/1.2, 1/640 sec, ISO100)
Canon EOS 5D Mark IV (EF50mm F1.2L USM, 50mm, f/1.2, 1/1600 sec, ISO100)
Canon EOS 5D Mark IV (EF50mm F1.2L USM, 50mm, f/1.2, 1/250 sec, ISO100)
Canon EOS 5D Mark IV (EF50mm F1.2L USM, 50mm, f/1.2, 1/250 sec, ISO100)
Canon EOS 5D Mark IV (EF50mm F1.2L USM, 50mm, f/1.2, 1/50 sec, ISO200)
Canon EOS 5D Mark IV (EF50mm F1.2L USM, 50mm, f/1.2, 1/800 sec, ISO100)
Canon EOS 5D Mark IV (EF50mm F1.2L USM, 50mm, f/1.2, 1/320 sec, ISO100)少しアンダーめの写真が最近の好みだ。
2026年におけるこのレンズの価値
YouTubeとか見ていると、古いカメラ機材について、「このレンズを今買う必要があるか?」みたいな動画がよく目につく。
正直、そんなもん自分で考えろと言いたいところだが、いろいろと思うところがあるのだろう。
私がこのレンズについて回答するとしたら、「万人にはお勧めできないが、この描写が好きな人には唯一無二の価値があるレンズなので人それぞれ」だろう。
光学性能的には古いものだし、「開放からシャープ」を求める方にはおすすめできないばかりか、条件によっては各種収差もけっこう激しめに出る。
それでもこのレンズは、優しい写真、マイルドな質感が好きだけど、オールドレンズはちょっと敷居が高い…みたいな人に手に取って欲しいと思う。
本日の1枚
Canon EOS 5D Mark IV (EF50mm F1.2L USM, 50mm, f/1.2, 1/640 sec, ISO100)カメラ:EOS 5D Mark Ⅳ
レンズ:EF50mm F1.2L USM












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