初めてカメラを買った人は、みんな「いい写真」が撮りたい、と思うもの。
「カッコいい写真」とかいいよね。
いきなりだけど、みなさんは「カッコいい写真」と聞いて、どんなものを思い浮かべるだろう。
「人物の特徴を捉えたポートレート写真」
「お洒落な街並みのスナップ写真」
「構図が絶妙な風景写真」
とまあ、いろんな「カッコいい写真」があるんだけど、カメラ初心者がいきなりそんな写真を撮るのは難しい。
でもせっかくカメラを買ったんだから、カッコいい写真を撮って友達に自慢したい。
もっとわかりやすくて、簡単で、誰でも撮れるカッコいい写真はないだろうか。
そんなあなたには「白黒写真」なんてどうでしょう。
タイトルの写真は、高円寺駅周辺の道すがらに撮った、看板に貼られたシール。
白黒で撮影するだけで、ちょっとアートっぽく見えてこないでしょうか。
1.白黒写真とは
白黒写真はあたりまえだけど「色」がないので、撮影対象を「陰影」や「濃淡」のみで表現する。
でもまあ、難しい話は抜きにして、今回は
「白黒写真はカッコいい」
「白黒写真はとっつきにくくない」
ということと、オススメの白黒表現を紹介したい。
白黒写真というと、「ちょっとカメラや写真に詳しい人がやってるやつ」とか、「カラーで撮れるのにわざわざ白黒にするなんて意味がわからない。ただのカッコつけだ」とか、そんなイメージを持っている人も多いと思う。
で、結局面倒くさいから白黒写真を敬遠したりするんだけど、それはすごくもったいないと思う。
だって白黒写真は「お手軽カッコいい」から。
ちなみに「なぜ白黒写真がカッコいいのか」について、僕の結論は「白黒写真は【非現実】だから」というもの。
カラー写真って見たままの景色を記録するものなので、普通の被写体を撮影すると、そのまま「普通の写真」になってしまう。
「白黒だ」というだけで、基本的には「非現実」感が出るので、「なんか違う、カッコいい」という気持ちが起こりやすい。
僕がカッコいい写真を撮りたい人にアドバイスするとしたら、こうなる。
「平凡な写真に困ったら、とりあえず白黒にしてみよう。案外カッコよくなるかもしれない。」
RICOH IMAGING COMPANY, LTD. GR (GR LENS, 18.3mm, f/5.6, 1/60 sec, ISO1100)
なお、白黒写真とひとくちに言っても、いろんな表現があって、それぞれに良さがある。
さっき白黒写真は「陰影」「濃淡」で表現すると書いた。
具体的にはこれらの要素を「どう使うか」でおなじ白黒写真でもまったく違う表現になる。濃淡を緩やかにつければ繊細な感じに、はっきりつければシャープで野生的な感じになる。
2.ハイコントラスト白黒
さて、ここからはオススメの白黒表現の紹介をしたい。
今回紹介するのは「RICOH GR」のエフェクトの一つ、「ハイコントラスト白黒」だ。
現行機種では「GRⅡ」に搭載されている。
僕が持っているのは1世代前の「GR」だけど、白黒に限らず、このカメラのエフェクトはどれもカッコいいのでよく使っている。
(2020/7/12追記)現在は後継機種「GR Ⅲ」が発売中!ほしい…
他社のカメラにも似たようなエフェクトがある(オリンパスの「ラフモノクローム」とか)ので、持っている人は、ぜひ挑戦してみてほしいと思う。
RICOH IMAGING COMPANY, LTD. GR (GR LENS, 18.3mm, f/8, 1/250 sec, ISO3200)
「ハイコントラスト」っていうのは、分かりやすく言うと、「一番暗い場所と一番明るい場所との差を強調」する、ということ。
それでどうなるかっていうと、白黒写真の「非現実性」がさらに強調されることになる。
平たくいうと、「なんかパンチの効いたいい感じの写真」になる。
「ハイコントラスト白黒」は強烈なコントラストがついた白黒写真。
一見難しそうだと思うけど、むしろ簡単に非現実的な「カッコいい」と感じる写真が撮れる。
RICOH IMAGING COMPANY, LTD. GR (GR LENS, 18.3mm, f/2.8, 1/500 sec, ISO100)
3.まとめ
最近のカメラは電子ビューファインダー(EVF)や背面液晶で、撮影結果を確認しながら撮影ができる。
光学式ファインダー(OVF)で、「白黒になったらどんなふうに仕上がるだろう」と想像しながらシャッターを切っていた時代と比べて、白黒写真のハードルは低くなっていると思うので、騙されたと思って、挑戦してみてはいかがでしょうか。
カッコいい白黒写真を撮って、友達に自慢しよう!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
僕の白黒写真の参考書を一応紹介しときます。
こんにちは!
まさにOVFだと仕上がりをイメージできなくてモノクロはずっと敬遠してました^^;
しかしX-T2のカタログで見たACROSの作例で度肝を抜かれ、最近はEVFとフィルムシミュレーションを上手く使ってモノクロにも挑戦しようと試行錯誤中です(*^^*)
コメントありがとうございます!
白黒写真ってなんかこう、無条件でカッコいいと思うんですよねー
ぼくもX-Pro2を買った理由ナンバーワンがACROSでした。
RAICHさんの試行錯誤の先には、きっと素晴らしい写真が待っていると思います!いっしょにがんばりましょう!