【撮影旅行】旅と標準ズームレンズ 〜旅行用の撮影機材を考える〜

大水槽
大水槽(美ら海水族館)

旅行に行くとき、どの機材を持っていくべきか。

写真好きにとって、旅行時の機材選びはいつも悩みの種だ。

今回は観光旅行での、私の機材選びについて。

旅カメラ・レンズに欲しいスペック

飛行機
FUJIFILM X-H1 (XF16-55mmF2.8 R LM WR, 35.3mm, f/8, 1/1100 sec, ISO400)
飛行機の窓から。

カメラを持って旅行に行く

同じ旅行という行為でも、「撮影旅行」と「観光旅行」は実は明確に違う

「撮影旅行」は撮影が主目的なので、自分が「何を、どのように撮りたいか」という目的で機材を選定できる
行きたい場所も「撮りたいもの」をメインで決める。

でも、これが仲間と行く「観光旅行」となると話は別だ。
行く場所を自分一人では決められないし、撮影以外にやることもある。

観光旅行のほうがハードルが高い。
「仲間との旅行を楽しみながら、撮影もしたい。」
となるからだ。

そんな観光旅行に行くとき、どんな基準で機材を選べばいいだろうか。

今回私が観光旅行に持っていくカメラ機材に「絶対に必要だ」と考えたのは以下の機能である。

ズーム機能

旅先の集団行動時には、いちいちレンズ交換している時間が取れないことが多い。
また、屋外にいることが多いので、レンズ交換をする場所の確保も難しい。

交換レンズを複数持っていっても結局交換する機会そのものがない、ということが起こる。

だから、旅行時にはレンズ交換をせずに焦点距離を変えられるズームレンズがやっぱり便利だ。

手ブレ補正

旅行中は、撮影場所を選べないことが多い。
揺れる乗り物の中から撮ったり、強風の中撮影することもある。

そんなとき怖いのが手ブレ
これを起こしてしまうと、どんなに良い場面に出会えても残る写真は解像感のない残念なものになってしまう。

だから、旅行に持っていくカメラに手ブレ補正は必須だ。
安心感が段違いだ。

余談だが、手ブレによる失敗を防ぐ方法の一つとして、私は大事な場面では必ず2回シャッターを切る
これで手ブレ写真になるリスクをかなり軽減できる。

これは漫画「Monster(浦沢直樹 著)」に出てくる「必ず2回引き金を引け」というセリフをヒントに編み出した方法だが、結構いい線いっているんじゃないかと勝手に思っている(ただ、そのおかげで2日目にはSDカードがいっぱいになってしまい、不要なカットを消去する作業をしなければならなかったのは内緒だ)。

防塵防滴・堅牢性

旅行期間は一度決めたらよっぽどのことがなければ変更できない
だから悪天候になることも多い。

「水に弱いカメラ」や「砂に弱いカメラ」では、カメラが壊れることが怖くて撮影に集中できない。

防塵防滴機能があれば、急な雨でも慌てずに撮影を楽しめる。

それに耐衝撃性があれば、誤って落としてしまっても、壁にぶつけてしまっても、撮影を続けることができる(精神的には大丈夫じゃないが)。

軽量・コンパクト

当たり前の話だけど、カメラ機材だけを持って撮影旅行に行くことはできない。
旅行なので着替えやら充電器やら、他の荷物もある。

だから、撮影機材は可能な限りコンパクトに収めるのが鉄則だ。

「もしかしたら使うかも」
「あったら嬉しいかなー」
程度の機材は持参しないほうがいい。

結局、旅行期間中ずっと「肩に食い込む重し」になるのがオチだ。

今回持参した機材

X-H1

カメラ
FUJIFILM X-Pro2 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/13, 1/17 sec, ISO200)
X-H1

防塵防滴・堅牢性は抜群。
手ブレ補正もある、頼もしい存在。

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「いつも使っている機材」で撮影する安心感も重要だった。
「旅行の時にしか使わないカメラ」は、失敗するリスクを上げてしまう。

コンパクトさはない…

XF16-55mmF2.8 R LM WR

レンズ
FUJIFILM X-H1 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/4, 1/18 sec, ISO200)
XF16-55mmF2.8 R LM WR

ズームは旅に不可欠(目的が明確なら別)。
フルサイズ換算24-80mmの焦点距離なら、テーブルフォトから風景まで、あらゆるものを撮影できる。

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ほとんどの場合はこれ1本で満足だったが、「もっとズームしたい!」というケースもたまにあった。
そういう「何にでも対応できるようにしたい!」という欲張りな方には、高倍率ズームレンズをオススメしたい。

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今回、暗い屋内でF2.8の明るさが大活躍した。
初めてフラッグシップズーム「大三元」の恩恵を実感したかも。

ちなみにこちらも防塵防滴で、そうでないレンズとは安心感が違う。

ただ、やはりコンパクトさはない…

XF60mmF2.4 R Macro

XF60mmF2.4 R Macro
FUJIFILM X-T2 (XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 55mm, f/4, 1/4 sec, ISO200)
XF60mmF2.4 R Macro

この時期、中望遠で切り取るスナップを楽しんでいたので、試しに持っていった。

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でも結果、ほとんど使わなかった…。

今回やはりレンズ交換している余裕はほとんどなかったし、何よりズームレンズでほとんどの場面を難なくこなせたので、出番自体がなかったのだ。

一人で気ままに撮影旅行、とかであればこのレンズ1本で撮り歩く、というのも楽しかったと思う。

実際に撮影した写真

それではここで、今回旅行で撮影した写真を何枚か。
ちなみに今回旅行に行ったのは沖縄本島宮古島

海が綺麗だった(そして暑かった)。

古宇利大橋
FUJIFILM X-H1 (XF16-55mmF2.8 R LM WR, 55mm, f/4.5, 1/3800 sec, ISO500)
古宇利大橋(沖縄本島)
ソーキそば
FUJIFILM X-H1 (XF16-55mmF2.8 R LM WR, 38.8mm, f/2.8, 1/25 sec, ISO500)
ソーキそば(百年古家 大家)
クラゲ
FUJIFILM X-H1 (XF16-55mmF2.8 R LM WR, 45.5mm, f/2.8, 1/20 sec, ISO500)
クラゲ(美ら海水族館)
イルカショー
FUJIFILM X-H1 (XF16-55mmF2.8 R LM WR, 55mm, f/14, 1/420 sec, ISO500)
イルカショー(オキちゃん劇場)
ハンバーグ
FUJIFILM X-H1 (XF16-55mmF2.8 R LM WR, 32.1mm, f/4, 1/10 sec, ISO400)
宮古牛のハンバーグ(島cafe とぅんからや)
海と橋
FUJIFILM X-H1 (XF16-55mmF2.8 R LM WR, 55mm, f/8, 1/640 sec, ISO400)
宮古島の海と橋(与那覇前浜)
橋と海と砂浜
FUJIFILM X-H1 (XF16-55mmF2.8 R LM WR, 22mm, f/8, 1/1400 sec, ISO400)
橋と海と砂浜(与那覇前浜)
夕日
FUJIFILM X-H1 (XF16-55mmF2.8 R LM WR, 16mm, f/11, 1/210 sec, ISO400)
橋と夕日(伊良部大橋)
サイダー
FUJIFILM X-H1 (XF16-55mmF2.8 R LM WR, 25.7mm, f/2.8, 1/240 sec, ISO400)
宮古島サイダー(島の駅みやこ)

まとめ

旅行には「いつものカメラ」と「ズームレンズ」がやっぱり最高、というものすごくありきたりな結論が出た。

ただ、本文中でも述べたとおり

  • 目的(こんな写真が撮りたい!)がある
  • 一人で気ままに撮影旅行

のようなケースでは、単焦点レンズや超広角レンズなどを手に撮影して回るのも楽しいと思う。

ああ。

撮影旅行に行きたい!

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