9月21日に開催された富士フイルムのイベント「Xサミット」で、「X-Pro3」の開発が発表された。

他にもXF33F1.0の開発中止とXF50mmF1.0の開発発表FUJIFESTの開催発表などもあったが、イベントの主役はX-Pro3だろう。

今回発表されたこのカメラについてはいろいろな意見があると思うが、ここではX-Pro2ユーザーである私個人の感想を書いてみようと思う。

X-Pro3の概要

まずは今回発表された、X-Pro3の概要(主な特徴)について。
X-Pro2との違い、と置き換えてもいい。

  • 軍幹部がチタン製。
  • ファインダーが高精細化。
  • 「Black」「Dura Black」「Dura Silver」の3色展開
  • 新フィルムシミュレーション「Classic Negative」
  • 背面液晶を廃止し、サブ液晶を搭載。液晶画面は背面を下に倒すことで現れる「隠し液晶」
  • サブ液晶はフィルムの箱を切り取って貼った感じのやつが再現可能(フィルムカメラ風)。
  • 十字キー廃止

X-Pro3に対する正直な感想

では、ここからはX-Pro3に対する正直な感想を書いてみたい。
(ちなみに、ここから先の感想は非常にクラシックネガティブな内容なので、富士フイルムを愛している方は読まないことをオススメする…)

 

 

 

 

それでは。
X-Pro3に対する自分の感想をまとめるとこんな感じだ。

  • ユーザー不在。ガジェットとして退化。
  • チタン製にする意味は?
  • ターゲット層は?
  • X100Vが今から心配…

デジカメ時代の撮影作法を無視。「デジタルカメラ」として退化…。

背面液晶と十字キーの廃止。
これが操作系・機能的に一番変化したところだ。

つまり、「ユーザーを不便にしよう」という方向性に舵を切ったことになる。

タッチパネルでダイレクトにアクセスできたX-T30ならともかく、液晶が背面に隠れてしまったX-Pro3では、十字キーがなければ操作性の悪化は避けられないだろう。

自分はX-Pro2で、この十字キーを多用しているのでここはかなり気になった。

あと、自分は「撮影結果はその場で確認する派」だ。
「同じ環境で撮影できる機会」っていうのは通常ほとんどない。
だから撮影した写真が「どう撮れているか」は、すぐに背面液晶で確認したい。失敗していたらもう一回チャレンジするためだ。
デジタルカメラネイティブ世代(スマホ世代も)は当たり前のようにそうしているんじゃないかと思う。

その使い方は富士フイルム様の意図した使い方じゃないので、プロセスを不便にしてみました」ということになる。
結果を確認していないで、次の1枚に集中しろ、と。

…ユーザーがそのカメラをどう使うか。
それはメーカーが決めることじゃない、と思うんだよ。

チタン製…?

これはまあ、あれだ。
「チタン製にしてほしかった!やったぜ!」っていう人いるのかな?

なんのためにやっているのかよく分からない。
ただ単に、コストは上がりそう。

あとこれは個人的な話だけど、色は基本的にブラック一択なのでカラー展開に興味がない。

このカメラのターゲット層

小窓で昔ながらのフィルムの箱を再現!

…何の意味が?

このカメラ、フィルムカメラでの撮影に愛着のある年配の方向けの商品なのだろうか。
ターゲット層がよくわからない。

じゃあフィルムカメラを新発売したらいいんじゃない?泣いて喜ばれると思うけど。

X100Vはどうなる?

こうなると、少し気が早いけどX100Fの次世代機が心配になってくる。
同じコンセプトで来るんじゃないか、と。

おそらく十字キー廃止は確定
液晶は大きさの関係で従来通り、の可能性もあるが間違えると背面に隠れる可能性もある

それはまずい。テンションダウンだ。

富士フイルムXシリーズについて

「真っ向勝負では他のメーカーには勝てないから、変化球投げてみました(暴投)」。

こんな感じだろうか。
富士フイルムとXシリーズを応援していた身としてはなんだか物悲しい気持ちになる。

ここ最近、Xシリーズに関しては技術的なブレイクスルーや建設的な提案が聞かれていないような気がする。
新センサーもそこまでの性能アップではないと聞いているし、新レンズも普及帯の物。
XF16-80mmF4 R OIS WR は確かにいいレンズだけど、鏡筒がありえないほど伸びる
ちょっとカッコ悪いんだよね。

GFX100とかいう誰が買うのか意味不明の高額商品を出して、X-T3にもX-Pro3にも手ブレ補正は載せない
やってることがよく分からん。どこへ行きたいのかもよく分からない。

少なくとも今回の発表で、ユーザーの意見は特に聞いていないことと、時代に合わせた機材を作る気がないのはわかったけど。

まとめ

というわけで、ここ最近マウント変更を視野に入れて動いていたのは、これが主な原因だったりもする(それだけではないが)。

とはいえ、今回は踏みとどまった。
それはひとえにX-Pro2とX-H1、それにX100Fがとても素晴らしいカメラだからだ。

だから、今回のことで見限るのは少し気が早い気がしている(お金がないというのも正直なところだ)。

今回のX-Pro3は残念だったけど、富士フイルムにはこれからも素晴らしい商品を作って、我々を(いい意味で)驚かせてもらいたい。

X-Pro2やX100Fのような素晴らしいカメラを期待してます!!

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10 件のコメント

  • こんにちは。

    >「真っ向勝負では他のメーカーには勝てないから、変化球投げてみました(暴投)」。こんな感じだろうか。富士フイルムとXシリーズを応援していた身としてはなんだか物悲しい気持ちになる。

    マウント変更まで思い詰めるほど、ショックだった感が滲み出ていますね。fujifilmは好きだとはいえ、ファンとまでは言えない私でも、これは十分理解できます。

    デジカメinfoとかでも賛否両論で割れてる感じに思いますが、私のようなfujiの部外者の外野席から見ると、、同じPro2ユーザーでも、明らかに客層が違うように感じましたね。

    YM様のような方は、やはり「写真」を撮りたいとの強い想いの方。いい写真を撮るための道具として、カメラを捉えてられるので、ガジェットや見栄に振って、明らかに機能的な退化することは受け入れがたいのだと感じました。あくまで、Pro2の形の魅力はレトロではなく、機能を追求した結果の形と感じてらっしゃる。

    一方、賛成派は、「もの」としての魅力。撮られて出てくる写真にはあまり興味が無く、所有することの喜び、手触り、ファインダー含めた外観の機能ではなくレトロ的な魅力、操作のアナログ感(OVFと液晶を見返さないテンポの良い撮影作法)なんかが最重要視されているように感じました。極端に言うと、楽しく撮れれば、あとで確認したら、真っ黒で写って無くてもかまわないぐらいに感がします。

    で、私の3への個人的感想は「二股かけたら、両方の女から愛想をつかされそうな元イケメン」って感じでしょうかw。

    まじめに言うと、一言で中途半端だと思います。Proと名付ける後継機なら、その場で見返さないようなことは想定できないし、YM様のようなユーザーが満足できるものに作り込むべきでしょう。「もの」派の方に訴求するなら、おっしゃるようにフィルムカメラの最新機種を作ればよいことで、まあ、フィルム代もバカ高いし、デジタルでもここまで、「もの」感全振りの機種出せますよというのなら、X-Retroとか名付けたProの姉妹機として、いっそのことOVFオンリー、LCD全部廃止で軽量・薄型特化で、よりコストを下げ、その分をチタンでもグラファイトでも、「もの」の質感アップに回して、作ればいいと思います。

    まあ、私個人は、いずれにせよX-T3があるので、買うことは予定にありませんが、やはり、町中スナップなどにもう少しやり込みたいと思うようになれば、街にとけ込みシャッター音も含めて人に圧迫感を与えない、Proシリーズの色形は、とても魅力的に思います。

    3は中途半端でいらない感あるけど、買うのならデジものはセンサー&プロセッサーの新世代が必ず性能向上していますので、いまさら2も買いにくいかな。でも2でも、私みたいにクラシックなMFレンズでエテルナ+グレインエフェクト掛けてるような画質適当で良い派は十分以上かな。なんて、妄想しておりますw。

    では、魅力的なX100Vが出ますように。取りあえず、3の液晶がひっくり換えるようになるとよいですね。

    長文失礼しました。

    • Gonfoxさん、コメントありがとうございます!

      僕がX-Pro3に期待していたのは、X-Pro2の後継機種であって、ビックリドッキリカメラじゃあなかったんですよね…
      そういうのはX-Retroとかでいい、と僕も思います!
      マウント変更は思いとどまりましたけど、ちょっと納得はできないですねー
      でも、不満や批判ばかりでも仕方がないので、お金が浮いた!とポジティブに捉えることにしようかと思います!

      腹いせに交換レンズも減らそうかな…

  • X-Pro3の発表、好意的に受け止めている方も多いですが、私も残念に感じました。この発表でX-Pro3ではなくX-T3を購入することを決断しました。
    X-Pro2→X-T2と出た時と違い、先に万能型のX-T3が出ているので、商業的により尖った商品にして差別化すること自体は理解出来ますが、余りにも富士フイルムの考える写真観、悪く言えばフィルムメーカーとしての過去への憧憬をユーザーに押しつけているように思えます。元々EVFとOVFの同時乗せという、ユーザーに多様な使い方を提案する懐の広い機種でやる事とは思えません。
    せめて、ライカM-Dの様にプレミアムモデルの別バージョンとしてやって欲しかったですね。

    • うっちーさん、コメントありがとうございます。

      「フィルムメーカーとしての過去への憧憬をユーザーに押しつけている」というのは、まさにそのとおりだと思います。
      記事にも書きましたが、使い方はユーザーが選べるようにするべきかと。

      ライカM-D的な立ち位置のカメラはそれはそれで全然売れなさそう…ですけど、実はモノクロ専用機の方は密かに期待してたりします…

      それにしても、X-Pro3には「X-T3を魅力的に見せる」という効果がある気がしますね笑

  • YMさん

    こんにちは、Por3に関してのYM’さんのお考えはよく理解できます、私も同じPro2ユーザーとして似たようなことを感じております。以下は、私の個人的な意見です、前提としてPro3の詳細はまだ明らかになっていませんが、画質やAF性能などは新しいフィルムシミュレーション(クラシックネガでしたっけ)を除いてX-T3と同じと考えて、、

    私は多分Pro3は買わないと思います、お金に余裕がないこともありますが、一番の理由は今私が撮りたい写真は現在持っているX-Pro2とX-H1で充分撮れると思うからです。撮れないのは自分の腕が悪いためで、機材(ボディ)を最新のものに変えたからと言っていい写真が撮れるとは思えません。

    今のデジカメ(X-Pro2やX-H1)は動画に関してはともかく、静止画に関してはほとんどのカメラマンにとっては必要十分の領域に達していると思います。Fujifilmもその辺は分かっているので、今回のPro3はYMさんの言う変化球にしたのかもしれません。確かにデジモノは進歩するので最新機種が欲しくなります、新機種に変えないといけないと言う妄想?が湧いてきます、私もそれによって何度もいらぬ散財をしたクチです。でも繰り返しになりますが、写真に関してはもう充分な性能になっています。X-Pro2やX-H1の耐久性を考えたら、まだ当分使い続けられるはずです。

    X-Pro2の最大の不満はEVFの色がおかしい点ですね、それを解消してX-T3並のAF性能を持たせたX-Pro2sでも出してくれれば良いのですが、(出来ればファームアップと有償でのEVF交換で)

    以上、とりとめもないことを書いてしましましたが、、、まぁお金がない年金老人の戯言と思ってお聞き流し下さい。

    • Nobさん、コメントありがとうございます。

      確かに、デジカメの進化はそろそろ頭打ち感がありますね。新機種の導入がそもそも必要ない…富士フイルムXシリーズはX-Pro2 、X-H1で完成した感じは確かにあります。
      X-Pro3はむしろそのことを我々に教えてくれたのかもしれませんね…
      カメラ買ってないで、写真を撮りに行け、ということなのかもしれません。

  • X-Pro3が発表されてからずっと背面の仕様に文句言ってる、Pro2ユーザでフジ信者の私には、とても共感する内容でした。

    Pro2は、写真好きのためのデジタルカメラだったのですごく好きで愛用しているのですが、Pro3は実はそれほど写真なんか撮ってない、カメラというモノが好きなだけの懐古主義拗らせカメラだと感じました。
    Pro2が好きなので3もすごく楽しみにしてたのに、酷いカメラを出したもんですね。
    Proシリーズはカラバリとかも必要性を感じませんし、IBISを搭載する技術力がなかったことを奇をてらう仕様で誤魔化してるカメラという印象です。

    おかげでPro3は買わなくて済みそうなのでお財布には優しい発表でしたが 苦笑

    • digiCaさん、コメントありがとうございます!

      X-Pro3に対する残念な気持ち、よく分かります…あの液晶方式にする「必要性を感じない」んですよね。そしてボディ内手ブレ補正が載るだけでだいぶ印象は違った気もしてます。

      下手にチタンとか使っていることでかなりお財布に優しくない値段で登場すると思われ、かえってお財布に優しい(買えない)存在になりそうですね…!

  • はじめまして。いつも楽しく拝見させていただいています。X-T3とX100Fのユーザーです。
    肯定派の立場からコメントさせていただきます。
    私はX-Pro3すごくいいと思ってます。ポンと30万出せる余裕があるなら買います。というか風景撮りやスナップがメインでX-Pro2使ってたら買い換えるかも。子供の撮影がメインなので動体AF重視でX-T3なんですが。
    背面液晶なしにしたい気持ち分かるし、じゃあバリアングルで伏せればいいかというとそれも違うんだよなと思うんです。
    おそらく、背面液晶使って普通のデジカメとして写真撮りたいけど雰囲気はクラシックでレンジファインダーのOVFがいいっていう需要が我々が思う以上に少ないんでしょう。つまりX-Pro2が愛されてはいるけど売れてない。だからX-Proはさらにマニアックな層に対象を限定して、軽量強靭錆ないチタンという付加価値をつけて値段をつり上げて、普通に写真撮るならX-Tシリーズをどうぞ、と。
    中判も1億画素も同じようにニッチ需要に応えている、あるいは作りたいだけでしょう。
    X-Pro2を新品で買う人がもっとたくさんいれば違ったのかもしれません。
    今まで以上に「プアマンズライカ」の路線を強めることになりそうですね。
    X100がこの路線になってもいいと思います。たぶんまだ買い替えませんが。
    写真の確認は背面液晶よりファインダーで見るのが好きだからこその意見かもしれません。なのでX-Pro3のファインダー倍率、実際の見え方がどうなのかは気になります。X-Pro2を避けた理由の1つはEVFの見難さだったので。
    正直、キャノンやソニーみたいに数を売る訳ではないフジみたいなメーカーはユーザーのことなんか考えずに好きな商品を作ってくれてる方が個人的には好印象です。車だとマツダとかロータスとか好きです。潰れて欲しくないので定期的に新品買います。たぶん。

    • 豆腐さん、コメントありがとうございます!

      X-Pro3を肯定的に捉えている、ということで、ご意見読ませていただきました。
      なるほど確かに、よりニッチな層に訴えかける、そして作り手が作りたい物を作ることが魅力的になる、という側面があるのかもしれませんね…。
      そもそも普通のカメラがいいなら富士フイルムのカメラは買ってないのかも。
      ちなみにマツダの車は私も好きです(持ってませんが…)。

      X-Pro3、10/23のイベントで実物を見てくる予定なので、案外そこで印象が180度変わる、なんてことがあるかもしれません…!

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