富士スピードウェイでレース撮影を。

動体撮影への挑戦前夜。

先日から予告していた通り、サーキットでカーレースを撮影してきた。
いよいよだ。

まずは前夜。
撮影は前日の夜から始まっている。
撮影日の朝は基本的に早いので、前日の夜の段階で撮影機材をしっかり準備する。

そして金曜日の夜だったとしても、容赦無く早寝する必要がある…のだが、寝たのは午前2時だった。

これがかなり響いた。

機材構成

それはともかく、今回はカーレースの撮影という、特殊な体験。
当たり前だが、ストリートフォトとは装備がぜんぜん違う。

テンションが上がる。

EOS R3 + EF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USM + EXTENDER EF1.4×III

Canon EOS R6m2 (RF50mm F1.2L USM, 50mm, f/1.2, 1/80 sec, ISO640)

今回のメイン機材。
電子シャターによる連続撮影能力に定評のあるEOS R3
EFレンズながら蛍石の採用により画質に定評があるEF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USM
少しでも焦点距離を伸ばしたいのでEXTENDER EF1.4×IIIを装着。
マウントアダプターEF-EOS Rも装着しているので、全長がかなり長くなった。

こいつらはカーレースを撮るために手に入れたようなもの。
そして、この機材の組み合わせで運用するのは初めてだ。

果たして上手く扱えるのか…?

EOS R6 Mark Ⅱ + RF50mm F1.2 L USM

Canon EOS R3 (EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM +1.4x Ⅲ, 140mm, f/6.3, 1/125 sec, ISO25600)

今回はサブとして運用することになった、EOS R6 Mark ⅡRF50mm F1.2 L USM
サーキット内の設備とか人物とかをなんかエモい感じで撮影するのが目的だ。

Manfrotto Element MⅡアルミニウム5段一脚

Canon EOS R6m2 (RF24-105mm F4 L IS USM, 33mm, f/4, 1/80 sec, ISO4000)

こちらもレース撮影用に購入し、今回が初登場。

一脚はレース撮影の重要アイテム。
これがないと手持ちでヘビー級機材を支えることになる。

富士スピードウェイ

今回訪れたのは富士スピードウェイ
静岡県にある有名なサーキットだ。長いホームストレートが特徴。

年中、多くのレースイベントが開催されている。

この日は自家用車(CX-30)で東京から高速を使ってサーキットへ。
2時間くらいかかってようやく到着だ。

西門のゲートで入場料1,200円を払い入場。
あとは車で自由に施設内移動できる。

…が、初めて行ったのでどこに行けばいいのか分からず、30分以上うろうろ。
レース関係者以外立入禁止エリアに入りそうになる等、晴れて挙動不審者になった。

初めてなんてそんなもんだ。

レース撮影

なんやかんやあって、やっとのことでレース撮影。

基本的にEF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USM にEXTENDER EF1.4×IIIを組み合わせ。
マンフロットの一脚をレンズの三脚座に装着して撮影した。

WAKO’S スーパーカートカップ

Canon EOS R3 (EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM +1.4x Ⅲ, 140mm, f/8, 1/250 sec, ISO100)
Canon EOS R6m2 (RF50mm F1.2L USM, 50mm, f/2.2, 1/8000 sec, ISO200)

カートが普通のレーシングカー用のサーキットを走るとは思わず、間違えてカートコースへ行ったのは内緒だ。

LAMBORGHINI SUPER TROFEO ASIA Round 3

Canon EOS R3 (EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM +1.4x Ⅲ, 560mm, f/8, 1/800 sec, ISO250)
Canon EOS R3 (EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM +1.4x Ⅲ, 560mm, f/8, 1/640 sec, ISO200)
Canon EOS R3 (EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM +1.4x Ⅲ, 560mm, f/8, 1/800 sec, ISO320)
Canon EOS R3 (EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM +1.4x Ⅲ, 560mm, f/8, 1/640 sec, ISO320)

ランボルギーニが速さを競うカーレース。
同じ形のマシンたちが覇を競う中、同じような構図の同じような写真を連発するカメラマン。

撮影位置から動かず、同じ場所から同じカメラを構えていたらそりゃそうなる。

なお、この日の最高気温は36℃、快晴。
直射日光がかなり強く、シャッタースピード最速でも絞りを開けられない状況が頻発。
特にサブで持って行ったRF50mm F1.2 L USMに関しては、NDフィルターを忘れたことが致命的だった。

さらに3時間しか寝ておらず寝不足。
失われていく正気。
重い機材。

…レース撮影は、なかなかに過酷だ。

ピット風景

Canon EOS R3 (EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM +1.4x Ⅲ, 560mm, f/8, 1/640 sec, ISO6400)
Canon EOS R3 (EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM +1.4x Ⅲ, 560mm, f/8, 1/640 sec, ISO1250)
Canon EOS R3 (EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM +1.4x Ⅲ, 560mm, f/8, 1/640 sec, ISO2000)

レース撮影から少し離れて、ピット作業の様子を撮影。
気持ちが落ち着く。

この日、ピットウォークはやっていなかった(たぶん)ので、レース撮影用の超望遠レンズで撮影させていただいた。
バラされたマシンっていいよね。

それにしても暑い。
もう休みたい。
そして腹が減った。

一刻も早く昼飯を食べなくては。

そう、カレーを、カレーを食べなければならない。

カレー

Canon EOS R6m2 (RF50mm F1.2L USM, 50mm, f/1.2, 1/1250 sec, ISO200)

CRANE Gardenというレストランで、カレーを食す。

カレーを撮影するも、RF50mm F1.2 L USMの最短撮影距離の長さ(0.4m)に泣かされることになる。
このレンズ、テーブルフォトには不向きだ。

それにしても、このレストランのカラトリー、付け根がスパナの形しているのが面白い。
ナット回せそう。

そしてとうとう、ここで力尽きた。
午後も様々なプログラムが予定されていたが、帰り道で交通事故を起こしたくないので切り上げ。

富士モータースポーツミュージアムに寄ったあとに帰宅。

…ミュージアムの写真はまた後日に。

レース撮影を終えて

収穫

超望遠でのレース撮影は、ほとんど初めての経験だったので単純に新鮮で楽しかった
新しい刺激は趣味を継続するうえで非常に重要だ。

レース撮影用に機材も揃えているし、まだまだ改善できると信じている。

課題

逆にいろいろな課題も見えてきた。

「ただ撮る」ことに精一杯で「構図を意識する、シャッタースピードを工夫する」「背景に気を配る」といった写真の基本を意識できなかった。

初めての場所で、どこで撮ればいいかが分からず効率が悪い撮影となってしまったことは素直に反省点。
下調べが足りなかった。

そして体調管理の失敗。
寝不足では撮れるものも撮れない。

あとこれは仕方がないのだが、撮影スポットまでの移動距離が結構あるため、時間と気力が必要だ。
余裕を持った撮影プランを策定しなくては。

まとめ

動体撮影は難しい。
動くものを意図した構図で撮影するというのは、想像以上の大変さだ。
でも、だからこそ挑戦し甲斐がある。

これからも研鑽を積んでいきたい。

あと、機材は足りているので増やさないように。