Shinjuku -被写体について-

写真を趣味として始めた頃は何を撮っても楽しくて、いろいろな所に出かけて行ってはただただ写真を撮りまくっていた。でもここ最近は、「自分が一番撮影したい被写体とは何か」を意識して撮影しようと思っている。

でもそれがなかなか難しくて、大自然パノラマが撮影したい時もあれば、街ゆく人の流れを撮影したい時もあったり、カメラ機材など物撮りに挑戦したいと思うときもある。それに、「今年はモノクロを頑張ろう」という目標を立てているのだけれど、やっぱりカラーで撮影したい被写体に出会うとカラーモードに切り替えて撮影しちゃったりする。上の写真は新宿を歩いていた時に見つけた看板だが、こういうのを見るとあっさりカラーで撮影しちゃう。

モノクロームが映える被写体を選んで撮影するという技術は、一朝一夕で身につくものではないと思う。EVFならばまだ探しやすいのかもしれないが、OVFの場合、色がついた被写体にレンズを向けて、「モノクロになったらどのように映るか」を考えながら撮影しなければならない。モノクロの写真集を読んだりして勉強中なのだが、いざ撮影となるとテンパってしまってなかなか考える時間を取れないのが悩みだ。もっと周りの環境に動じない精神力を身に付ける方が先かもしれない。そのためにはとにかく撮影の経験値を積まなければならないと思う。なので今後はさらに積極的に街中で撮影する機会を作っていきたい。…不審者に間違われないように気をつけよう。

話は変わるが、私は現在D810、X-Pro2、GRという3つのカメラ機材を持っている。

それぞれにとても優秀なのだが、いまいち使い分けができていない状況だ。っていうか完全に宝の持ち腐れになっていて、ストリートスナップばかり撮影している最近は特にD810の使用回数が減っていた。そういうこともあって、最近は逆に街中で撮影する時にもD810を積極的に持っていこうと思っているのだが、人目が気になる場面はやっぱり多い。本当はズームレンズ(しかも大三元の広角・標準の2本!)も持っているのだがそれこそ巨大になってしまうので最近は単焦点レンズ(特に58mm F1.4と35mm F1.4)しか使っていない。…まあ少しでも小さくして取り回しが良くなるように、ということで購入したという側面もあるので使い方が間違っているわけではないんだけど。もっと財産を有効に活用できないものか…。

AF-S NIKKOR 58mm f/1.4GNIKON D810 (AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G, 58mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO90)

でもまあ、58mm F1.4は大好きなレンズだし、上の写真のようにボケも素晴らしい(と思う)。でも何が撮りたいのかよく分からない写真になってしまっているなぁ、と思う。もっと精進しなければ。