全てのXFレンズをレビューしてみる(単焦点レンズ編)

私が初めて富士フイルムのXFレンズを購入したのは2015年11月。それから4年間いろいろなレンズを買って、メインとして使ってきた。今年の初めにその大半を売ってしまったわけだけど、今になって自分の中でXFレンズを再評価したい気持ちになってきている。

…というわけで今回はXFレンズのYM的「独断と偏見によるレビュー」をしていこうと思う。とはいえ全てのXFレンズを使用しているわけではないので、今まで持っていたことがあるXFレンズは寸評と感想所有したことがないレンズは買わなかった理由を記載していく。

今回は、単焦点レンズをレビューしていこう。

XF14mmF2.8 R(未購入)

概要・特徴

・2013年1月19日 発売
・35mm判換算:21mm相当(XF単焦点レンズ最広角)
歪曲収差ゼロ
・MFクラッチ機能(フォーカスリングを手前に引っ張るとMFに瞬時に切り替えできる機能)

買わなかった理由

フルサイズ換算21mmの単焦点レンズとなると、使用するシチュエーションがかなり限定される(屋内撮影や特殊なストリートスナップ用途など)。中古美品で7万円弱はさすがにコストパフォーマンスが悪いと感じたので買わなかった。

「ゼロディストーション(歪曲収差がほとんどない)」は建物撮影に良さそうで、ずっと購入候補に挙がっていたレンズではあったんだけど…。

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XF16mmF1.4 R WR(未購入)

概要・特徴

・2015年5月21日 発売
・35mm判換算:24mm相当
防塵防滴/最短撮影距離15cm
・MFクラッチ機能

買わなかった理由

個人的にこのレンズを買わなかった1番の理由は「画角が被るXF16-55mmF2.8 R LM WRを持っていたから」。あと、広角レンズにボケを求めていなかった、というのもある。それにこのレンズはAPS-Cの単焦点レンズの中ではかなりデカくて重いのもマイナスポイントだった。あと、値段が高い(中古美品10万円前後)。

描写が優れていてボケを作れて防塵防滴なうえかなり寄れるという、かなり優秀なレンズなんだけど、「どうしてもこのレンズが欲しい」という強い動機がないと購入に至らないかなーと思う。

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XF16mmF2.8 R WR(未購入)

概要・特徴

・2019年3月20日 発売
・35mm判換算:24mm相当
・防塵防滴
小型・軽量

買わなかった理由

開放F値2.8と単焦点レンズの中ではかなり暗いレンズ。このスペックならば「XF16-55mmF2.8 R LM WR」の広角端で明るさが同じなので、このズームレンズを持っているならほぼ購入候補にあがらないと思う。

ただ、コンパクトなサイズ感や防塵防滴機能は魅力的で、特にX-Proシリーズ、X-Eシリーズによく似合うと思う。

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XF18mmF2 R

概要・特徴

・2012年2月18日 発売
・35mmフィルム換算:27mm相当
鏡筒の長さ 33.7mm
・かっこいい外観・メタルフード

レビュー

GRとほぼ同じ画角である27mm相当のレンズ。XFレンズ最初期の3兄弟の1つで、コンパクトさと優れた描写の両立がウリ。個人的にはメタルフードを装着した姿がとても好き

AFは体感できるレベルで遅いが、個人的には実用で困ることはなかった(動きもの撮らないし)。…ただ、古いレンズの割にはちょっと値段が高い気がする(中古美品36,000円前後)。

描写  ★★★☆☆
外見  ★★★★★
コスパ ★★☆☆☆
レンズ2
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XF23mmF1.4 R

概要・特徴

・2013年10月12日 発売
・35mm判換算:35mm相当
優れた描写力
・MFクラッチ機能

レビュー

フルサイズ換算35mmの広角単焦点レンズ。優れた描写力が特徴。ただしサイズが大きく、重い。メタルフードが別売りで販売されているが、取ってつけた感が否めないため、初代3兄弟ほどのカッコ良さはない。あと、値段が高い(中古美品80,000円前後)。

X100Fとの争いに敗れて使用頻度が減る→売る→やっぱり欲しい→買うみたいな流れで2回買ったレンズ。でも結局X100Fの方が使用頻度が高かった…。

描写  ★★★★☆
外見  ★★★☆☆
コスパ ★☆☆☆☆
レンズ
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XF23mmF2 R WR

概要・特徴

・2016年10月6日 発売
・35mm判換算:35mm相当
・防塵防滴
小型・軽量

レビュー

コンパクトなF2シリーズの1本で、小さい・軽い・防塵防滴・安いと四拍子揃っている。あまり印象に残らない描写力だが、別に悪くはないと思う。

ただし、普通すぎてテンションが上がらない。あと、X100シリーズと明るさも被っているので、存在意義を見つけるのに苦労した(見つけられずに手離した…)。

描写  ★★☆☆☆
外見  ★★★★☆
コスパ ★★★★☆

XF27mmF2.8(未購入)

概要・特徴

・2013年7月27日 発売
・35mm判換算:41mm相当
パンケーキレンズ

買わなかった理由

かなりコンパクトなレンズだけど、絞り環がない、換算41mmという個人的には中途半端な画角F2.8は暗い、ということで購入には至らなかった。

特にXF35mmF1.4 Rを持っている場合、このレンズを購入するにはそれなりに特別な動機がいるかなぁ…。でもX-Eシリーズにはピッタリ合うサイズ感だと思う。

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XF35mmF1.4 R

概要・特徴

・2012年2月18日 発売
・35mmフィルム換算:53mm相当
・かっこいい外観・メタルフード
伝説のレンズ

レビュー

XFレンズ最初期の三兄弟の一つで、富士フイルムXシリーズを代表する標準レンズ。描写、外観ともに最高な明るいレンズだが、全群繰出し方式のためAFは遅い。ボケが柔らかく、優しい描写をする

大好きなレンズだったのに2回買って2回売却しており、今もなぜか手元にない。たぶんライカが悪い

描写  ★★★★☆
外見  ★★★★★
コスパ ★★★☆☆
レンズ
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XF35mmF2 R WR

概要・特徴

・2015年11月19日 発売
・35mm判換算:53mm相当
・防塵防滴
小型・軽量

レビュー

もう一つの標準レンズ。先細りな鏡筒はX-Pro2とのデザイン、サイズの相性がいい。防塵防滴で描写は素直でAFも速いが、開放F2と暗く、これといった特徴がない

XF35mmF1.4 Rの買い直しにより売却。

描写  ★★☆☆☆
外見  ★★★★☆
コスパ ★★★★☆
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XF50mmF1.0 R WR(未購入)

概要・特徴

・2020年9月24日 発売
・35mm判換算:76mm相当
開放F値1.0
・φ87mm×103.5mm /845g

買わなかった理由

高い(新品価格178,200円)、大きい(長さ10.3cm)、重い(845g)。私はXシリーズで撮影する対象が街と建物なので買う理由がなかった。っていうか、大多数の人にとってオーバースペックな製品だと思う。

思いつく用途はポートレートくらいしかないけど、これどんな人が使うんだろう?F1.0のレンズという希少価値はあるんだろうけど、それではもはやコレクターズアイテムでは?でも購入してレビューしたらバズるかも…?

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XF50mmF2 R WR(未購入)

概要・特徴

・2017年2月23日 発売
・35mm判換算:76mm相当
・防塵防滴
小型・軽量

買わなかった理由

F2.0シリーズの一角。私はコレクション気質があるので、このレンズの発売時点で手元に他の2本(XF23mmF2 R WR、XF35mmF2 R WR)があったら買ってたかもしれない。中望遠なのでそれなりにボケるし、使い勝手はなんだかんだで良さそう。でも仕方がない。XF60mmF2.4 R Macroがあるし。

あと、このレンズを買うならXF56mmF1.2 Rを買った方が楽しい気がする。

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XF56mmF1.2 R(未購入)

概要・特徴

・2014年2月22日 発売
・35mm判換算:85mm相当
・開放F値1.2
神のレンズ

買わなかった理由

「ポートレートに最適な画角」という評価しかなかったので手が出せなかった。人物撮らないしなぁ…。値段も高いし(中古美品80,000円前後)。

でもそんな私でも欲しい!と常に思っていた(今も思っている)レンズで、モノとしての魅力はかなり高い。特にルックスがいい。大口径レンズだけど、最近のバカでかいレンズとは違い許容範囲の大きさ・重さなのも好印象だ。欲しい。

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XF56mmF1.2 R APD(未購入)

概要・特徴

・2014年12月11日 発売
・35mm判換算:85mm相当
・アポダイゼーションフィルター
・神のレンズ2

買わなかった理由

XF56mmF1.2 Rと同じだが、ポートレート撮らないので、せっかくのアポダイゼーションフィルターが泣くだろうということで買っていない。フィルターのせいでAFもコントラストAFだけになるみたいだし。あとすごい高いし(中古美品120,000円前後)。

これは流石に「欲しい!」とはならないけど、モノとしての価値は高いと思う。ルックスがいい。

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XF60mmF2.4 R Macro

概要・特徴

・2012年2月18日 発売
・35mm判換算:91mm相当
ハーフマクロ
・かっこいい外観・メタルフード

レビュー

現在所有している唯一のXF単焦点レンズ。マクロ撮影ができるから残した、というただそれだけの理由ではあるけど、最初期のレンズなのにかなり高い描写力、色乗りの良さは素晴らしいとしか言いようがない。なお、最初期のレンズに共通だがAF性能は低い。

マクロ撮影ができるとは言え等倍ではなくハーフマクロなうえ手ブレ補正がないので本格的なマクロ撮影を行うならおすすめはできない。でも物撮りには重宝するので手放せないレンズだ。

描写  ★★★★★
外見  ★★★★☆
コスパ ★★☆☆☆
XF60mmF2.4 R Macro
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XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro(未購入)

概要・特徴

・2017年11月30日 発売
・35mm判換算:122mm相当
等倍マクロ/防塵防滴
・シフトブレに対応した手ブレ補正機能

買わなかった理由

 

デカすぎる。以上

 

XF90mmF2 R LM WR(未購入)

概要・特徴

・2015年7月16日 発売
・35mm判換算:137mm相当
超高画質
・クアッド・リニアモーターによる高速AF

買わなかった理由

画角が難しい、値段が高め(中古美品88,000円前後)、レンズが大きい、というのが買わなかった理由。ただ、以前レンタルで使用した時にその描写力の高さに驚いた。ポートレートを撮るなら買って損はないと思う。

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XF200mmF2 R LM OIS WR(未購入)

概要・特徴

・2018年10月25日 発売
・35mm判換算:427mm相当
・開放F値2.0
巨大

買わなかった理由

むしろ買う理由がないけど、「モータースポーツや競馬を撮影しないから」が理由。関係ないけど、このレンズを使うならX-H1が最低ラインの大きさじゃないかと思うんだけど…。

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まとめ

ここまでまとめてみて感じるのは、「XFレンズ、思ったより買ってないじゃん」ってことだ。私もまだまだ健全じゃないか。(XF35mmF1.4 RとXF23mmF1.4 Rを2回買って2回売っているのは秘密だ)

現時点でXF56mmF1.2 RXF90mmF2 R LM WRを買ったことがないのはXユーザーとしてどうなんだと思わなくもないが、ポートレート撮らないから仕方がないよね。

最近のレンズは大型化が顕著になっている傾向があるなぁ…。もしくはF2.0とかF2.8で小型化するとか。暗くすれば小さくできるのは当たり前なので、そのあたりもう少しAPS-Cである利点を前面に押し出せるような小型・高性能なレンズの登場に期待したいところだ。

このレビュー、需要あるんだろうか…。とりあえず次回があれば、今度はズームレンズをレビューしてみよう…。

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4件のコメント

2回買って、2回売った、、、、私もXF16/1.4と XF23/1.4で経験しています、、、こんなアホは自分だけかと思っていましたが、お仲間がいて嬉しいです。

目先の欲しいもののために、後先考えずに手離してしまう…というのはそろそろ卒業したいですね…。
XF18-55mmF2.8-4 R LM OISに至っては3回目の購入してますし。

でも欲しいなーXF35mmF1.4 R

私も、XF23/f1.4、Xf56/f1.2を、2回買いました。1度目は、ニコンフルサイズからマウント替えした時。その後、X-T20からX-T3に買い換えの際、資金捻出のために泣く泣く手放し、XF23/f2、XF50/f2に変更。この度、X-S10に買い換えたのを機会に、f2シリーズを下取りに出して、キャッシュバックキャンペーンを利用して2度目の購入となりました。もう手放しません。たぶん。

同じレンズを2回以上買う…カメラ趣味人あるあるですよね!

私も思っていたんですよ。XF35mmF1.4 RとXF18-55mmF2.8-4 R LM OISは2度と手放さないって…

それがどうしてああなってしまったのか(遠い目)

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