ストリートフォト再考② -撮影機材-

ストリートフォトについて考える本企画、第2弾はカメラ機材について。
ストリートフォトに最適な機材、使うと楽しい機材とは

前回の記事はこちら。

最強はRICOH GRだが。

Canon EOS R6m2 (RF70-200mm F4 L IS USM, 135mm, f/4, 1/160 sec, ISO3200)

いきなり身も蓋もないが、最強のストリートフォトカメラはRICOHのGRシリーズだ。

ストリートに持っていくカメラはコンパクトに越したことはない。
ズームはできない単焦点レンズ内蔵カメラだが、しっかりと用途が定まっているストリートフォトグラファーならば、特に気になるところではないだろう。

RICOH GR III / GR IIIx / デジタルカメラ / 製品 | RICOH IMAGING

GRシリーズは、小さく、高画質で、速い
そしてなにより、「このカメラで撮りたい」と思わせるタイムレスなデザイン。

「ストリートフォトグラファー」が求める性能や要素が全て詰まっている。

…ただ一点、私が残念に思っているのはファインダーがないこと。
これは完全に好みの問題なのだが、私は撮影する時はファインダーを覗いて、目と手でカメラを支える形で撮るのが一番しっくりくる。

残念ながら、今後もGRにファインダーが内蔵されることはないと思われる。(ボディとレンズ径の関係で、ファインダーを設けるスペースがない。)
ホットシューに取り付けるタイプの外付けファインダーはあるけど、パララックス(錯視)が出るし、付けてると壊してしまいそうで気を遣うんだよなぁ…。

Leica Camera AG LEICA M MONOCHROM (Typ 246) (SUMMICRON-M f2/50mm (3rd), 50mm, f/6.8, 1/500 sec, ISO500)

ファインダーなら、FUJIFILM X100Ⅵ。

ファインダー × コンパクト

上でも書いたが、ストリートフォトにファインダーは重要と考えている。(個人の感想。)
ファインダーを覗くことで撮影に集中できるし、なにより構えやすい。

ファインダーがあり、筐体がコンパクトであること。

この2つを満たすカメラも各メーカーから発売されている。
かなり高価なモデルから比較的廉価なモデルまでピンキリだが、中でも人気が高いのはFUJIFILM X100シリーズだろうか。

FUJIFILM X100VI | カメラ | FUJIFILM X Series & GFX - Japan

比較的コンパクトにまとまったサイズ、所有欲を満たすスタイル、富士フイルム独自のフィルシミュレーションなど、魅力的なカメラだ。
値段が高く、人気がありすぎて手に入れにくいという大問題により一部で評価を下げているが、カメラに罪はない。

Canon EOS R6m2 (EF100mm F2.8L Macro IS USM, 100mm, f/2.8, 1/100 sec, ISO6400)

他にもライカQ3、RX1RⅢ、GFX100RFなど魅力的なモデルが多く、高機能なコンパクトカメラは人気ジャンルとなっている。

人気ジャンルになり過ぎて、価格の異様な高騰と、ありえない競争率になってしまっているのが個人的には悲しい。
X100もGRも、誰もが使いこなせて楽しめるカメラじゃないだろうに。

私が好きなファインダーの話

ここからは少し余談だが、私はどんなファインダーが好きなのかという話をしたい。

最近のEVF(電子ビューファインダー)は遅延も少なく、解像感も高いため、今やOVF(光学ビューファインダー)と大差ないレベルの見え方をする。
そうなると、実用性から見てもカラーバランスや画像効果を確認しながら撮影できるEVFがあるのに、あえて積極的にOVFを選ぶ理由はない…と思われがちだが、私は一概にそうとも言えないと思っている。

Leica Camera AG LEICA M MONOCHROM (Typ 246) (SUMMICRON-M f2/50mm (3rd), 50mm, f/5.6, 1/500 sec, ISO500)

撮影後の画像を見ながら撮影するEVFで撮影していると、OVF機と比較して「体験としての撮影行為」に面白みがないと感じることがある。

EVFは仕上がりがあらかじめ分かるので、撮った後に背面液晶を見て「こんなふうに撮れたのか!」と感動することがない
特にモノクロ撮影時はそれが顕著に出る気がする。

光学ビューファインダーという選択肢

OVF搭載機にも色々と種類がある。
その中でもレンジファインダー機、もっといえばライカM型が人気なのは「撮影体験を突き詰めたカメラ」の最たるものだからではないだろうか。

SONY ILCE-7RM2 (105mm F2.8 DG DN MACRO | Art, 105mm, f/8, 1/50 sec, ISO6400)

ただ、レンジファインダーはパララックスがあったりピントの合わせ方が特殊だったりと、撮影体験としてはハードルが少し高いかもしれない。慣れるのに少し時間がかかる。
あと、基本的にライカM型は全てマニュアルフォーカス機
それがさらに敷居を上げている気がする。

そこでおすすめなのはデジタル一眼レフ。
レンジファインダーと違って、覗いた時に見える景色はレンズから見た絵になるので構図が決めやすい。
これは直感的で分かりやすい。
それでいて、画像処理された画ではないので撮影された写真がどうなっているかわからないドキドキ感も併せ持つ。

しかも、基本的にはオートフォーカスが使える

市場での人気はさほどなく、モデルによっては中古の価格もだいぶ落ち着いている。
ミラーレス時代に移行したと言われる昨今、注目度の低いデジタル一眼レフだが、レフ機特有の大きさ・重さに目を瞑れば、デジタル一眼レフは最高の選択だと思う。

Canon EOS R6m2 (RF50mm F1.2L USM, 50mm, f/2.5, 1/80 sec, ISO2000)

まとめ

色々と書いてきたが、ストリートフォトに最適なカメラは?

  • 携帯に最も適しているのはGRシリーズ
  • ファインダーにこだわるなら高級コンデジまたはライカM型
  • 重量とシャッター音の大きさにも怯まない心身が丈夫な人はデジタル一眼レフ

こんな感じか。

あくまでも私基準の物差しなので許していただきたい。