2020年11月24日。
富士フイルムX-H1の後継として、SONY α7R Ⅲを購入した。
それから約1年。
北海道×例の流行病で撮影機会が限られる中、それでも色々な場所に持ち出して撮影してきた。
今回は購入から1年と2ヶ月を経過した(発売からは4年以上経過している)このカメラのレビューを(今さら)していこうと思う。
使用感
安定の高画質。
4240万画素のExmorR CMOSセンサー。
最近は6000万画素オーバーのフルサイズセンサーや、1億画素のラージフォーマットセンサーが発売していて、あまりインパクトのある数字ではないけど、いまだ必要以上の高画質であることに変わりない。
むしろこの時代、「4240万画素は多過ぎず少なすぎず、ちょうどいい画質」と言えるかもしれない。
SONY純正レンズはもちろん、描写力に特化したSIGMAのArtレンズでも、フィルムカメラ時代のLEICAレンズでも、及第点以上の画質を常に保証してくれる。
つまりα7R Ⅲは現在、最高のバランス機だ。
特に癖のないRAWデータは加工もしやすい。さすがSONYやで…
いつでも、どこでも。
改めて撮影した写真を眺めると、本当にいろんな場面で撮影しているなぁと思う。
部屋(物撮り)街中、崖、山、アキバ。
どこに行っても期待に応えてくれる気がする。…ほとんどのカメラがそうだろうけど。
季節も選ばない。
寒かろうと暑かろうと関係ない。
防塵防滴に配慮した設計で、吹雪の日でも、異様に気温が下がった日でも、特に問題なし。
カメラがへばる環境下では、私の方が先にへばる自信がある。
どこかのLから始まる高級カメラとレンズのように、雨とか雪とか傷とかに気をつけながら撮影しなくてもいいのは助かる(それはそれで楽しいんだけどね)。
実際、天気が悪い時、環境が悪そうな時は、積極的にα7R Ⅲを使うようにしている(そもそも天気が悪い日にあまり出歩かないけど)
小さい、軽い、指余る。
フルサイズカメラにして、小指が余るレベルの小型サイズ。
人によってはそれが使いにくさに直結するのでこれは良し悪しあると思う。
私はというと…御多分に洩れず、小指が少し余る。
私は三脚使用時に便利な「Lプレート」を標準装備していて、その副作用でちょうど小指余りが解消されている。…重量が増えるのでこれも良し悪しだけど。
この形態がベストフィットだと思っているので、最近バッテリーグリップの出番がない…。
でもバッテリーグリップを装着した姿もかっこいいので、縦位置撮影が多い方にはおすすめだ。
カメラとしての質感。
トップカバー、フロントカバー、内部フレーム、バックカバーにマグネシウム合金を使用。…というのは、国産の一般的な一眼タイプのカメラとおおよそ同等のスペック。
塗装もしっかりとされているため、金属部分の質感はとてもいい。
ちなみにSONYのカメラはNikonやCanonと比較すると耐久性が劣ると評判だ。
外装の塗膜が弱いとか、マウントがグラグラして重いレンズは不安とか。
実際のところ、家電量販店に置いてあるディスプレイ機を見ると、塗装が剥げて角が白くなっているSONY機を見ることも多い。
…ちなみに我が家のα7R Ⅲは健康そのもの。
塗装ハゲもないし、マウントがグラグラした経験はない。
あまり重くて長いレンズを持っていないのもあるけど。
そもそも、1年くらいで塗装がガバガバ剥げてたら逆に怖いか。
というわけで、今のところ質感・強度に不満はない。
プロダクトデザイン
好き嫌いがあると思うが、シンプルな直線を多用したデザインは結構好き。
洗練されていて、もっさり感はない。
特に初代α7、α7Rはグリップの小ささも相まってかなりインパクトのあるデザインで好印象だった。…性能や耐久性にはいろいろとツッコミどころ満載だったけど。
一部ボディにプリントされている表示に要らないものがあるので、その辺をどうにかして欲しい気持ちはある。
「4K SteadyShot INSIDE」
「35mm FULL-FLAME CMOS SENSOR」
こういう自己主張は家電量販店やショールームでやればいいじゃん。
剥がせるようにシールとかでいいじゃん。
あと、生産国表示とかはバッテリー蓋の裏とか、液晶の裏とかでいいじゃん。
※ 【2/12追記】最近発売した「α7Ⅳ」では、余計な表示が全て消えている!!素晴らしい!!!
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ユーザビリティ
背面液晶の可動方式はチルト。
「バリアングルとチルトのどっちがいいか戦争」が行われがちだが、最近そもそも液晶を稼働させることがあんまりないことに気がついたので正直どっちでもいい。
ユーザビリティについて、α7R Ⅲで一番いいと思う点は、マルチセレクターによるAFポイント移動ができること。
これはマルチセレクターのないα7R Ⅱと併用していると、その恩恵をより感じる。
私は基本的にシングルAF+ピンポイントで使用しているため、頻繁にフォーカスポイントを手動で動かす。
この使い方をしている人にはきっとマルチセレクターの恩恵は計り知れないと思う。
なお、AF-C+エリアで使用する場合はAFポイントが自動で動くので意味がないし、ライカレンズのようなマニュアルフォーカスレンズを使うときも不要なので、この辺は機材ごとに使い分けるのがいいかもしれない。
+ 24-70mm F2.8 DG DN | Art
ここからは、レンズごとの作例を見ていこう。
まずはSIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art 。
いきなりサードパーティー製のレンズだが、万能型の高性能な標準ズームレンズだ。
非常に優秀な光学性能を持ち、どの焦点距離・F値でも安定した描写をする素晴らしいレンズ。
その性能の代償として非常に大きくて重い。
+ 14-24mm F2.8 DG DN | Art
お次はSIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art 。
超広角14mmを撮影できる広角ズームレンズ。
少し特殊な画角なため、登板回数があまり多くない。
こちらも描写力には定評があるレンズ。とても気に入っている。
その代償として大きくて重い+円形フィルター装着不可…。
+ 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art
中望遠マクロレンズ、SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art 。
物撮りにはこいつがいないと始まらない。
こちらもSIGMA Artレンズらしい高性能。
その代償で大きくて細長いレンズになっている。知らんけど。
+ Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
やっとSONY純正レンズ(ツァイスだけど)、SONY Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA 。
発売はかなり前(2013年)だが、その描写はしっとりとした特徴のある素晴らしいもの。
最短撮影距離が長いのがウィークポイントだが、あまりある魅力に溢れた悪魔のレンズだ。
+ Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA
ラスト、最近購入したSONY Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA。
なんか最近別の35mmレンズも買っていたような気がするが、そんなことは気にするな。
SONY純正の単焦点レンズの中でも小型軽量。
α7R Ⅲとの組み合わせはもはやコンデジ。
描写力も満足のいくもの。これはいいものだ。
2年目のα7R Ⅲでやりたいこと
街中で、でかいレンズをつけて、人物が入った、ストリートフォトを、カラーで、撮影する。
どこの街で撮影することになるかはわからない。
そもそも、いつそれができるようになるのか…。
このご時世では正直わからないが、とにかく今は、目標はしっかりと持っておきたい。
それをやらないと、もはや私に先はない。
いつかどこかで撮ったような写真を、いつもと同じような機材で、いつものように撮影する。
そのうちカメラにも写真にも興味が薄れる…。
そんな人生はなんか嫌だし。
(そのうち)やってやるぜ!!!
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