スクウェアフォーマット・モノクロ・パターン

 

私の写真は、大半が街中の建物や道の一部を撮影したものだ。いわゆるストリートフォト(スナップ)というやつだ。
ストリートフォトにもいろいろあると思うが、街ゆく人々の表情など、人物を主役にした撮影はしていない(できない)ので、必然的に建築物や構造物などの無機物にフォーカスした撮影を行なっている。
最近は一定のパターンやデザイン性が高い人工物などをメインで撮っている。

 

ところで私が撮影に使用しているカメラはいくつかあるが、基本的には長方形のフォーマットである。3:2のフォーマットが一般的だと思う。

今回は試しに、今まで撮影した写真を1:1フォーマットに切り取り直してみた。

 

正方形のフォーマットは広角レンズによるパースの強調が難しい反面、日の丸構図が強調されるなど、長方形のフォーマットと比較すると異なる特徴を持っている。

一般的には難しいとされている1:1フォーマットだが、どんな写真と相性がいいかを確認してみたくなった。

 

ストライプ
RICOH IMAGING COMPANY, LTD. GR (GR LENS 18.3mm F2.8, 18.3mm, f/3.2, 1/5 sec, ISO125)
ストライプ

 

ストライプ2
FUJIFILM X100F (FUJINON 23mmF2, 23mm, f/2, 1/20 sec, ISO500)
ストライプ2

 

ストライプ3
SONY ILCE-7RM3 (Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA, 55mm, f/2.8, 1/500 sec, ISO100)
ストライプ3

 

ストライプ4
Leica Camera AG LEICA M MONOCHROM (Typ 246) (Elmarit-M 1:2.8/28 ASPH., 28mm, f/3.4, 1/4000 sec, ISO320)
ストライプ4

 

ストライプ柄のデザインを集めてみた。
パースがつかなかったり、余白を切り詰めたりしているのでインパクトを出すのが難しい。ただ、縦横が同じ長さの写真が続くので、パターンを揃えることによる統一感が出る。

 

スクウェア1
Leica Camera AG LEICA M MONOCHROM (Typ 246) (Elmarit-M 1:2.8/28 ASPH., 28mm, f/11, 1/750 sec, ISO500)
スクウェア1

 

スクウェア2
Leica Camera AG LEICA M MONOCHROM (Typ 246) (Elmarit-M 1:2.8/28 ASPH., 28mm, f/8, 1/1500 sec, ISO500)
スクウェア2

 

スクウェア3
FUJIFILM X100F (FUJINON 23mmF2, 23mm, f/2, 1/14000 sec, ISO500)
スクウェア3

 

交差2
Leica Camera AG LEICA M MONOCHROM (Typ 246) (Elmarit-M 1:2.8/28 ASPH., 28mm, f/5.6, 1/350 sec, ISO500)
スクウェア4

 

真四角と真四角。これは楽しい。
スクウェアフォーマットに正方形のモチーフは正解かもしれない。

そればっかりだと単調になってしまうかもしれないが、たまには菱形を入れてみるとかで変化をつけるのも楽しい。

 

斜線
SONY ILCE-7RM3 (Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA, 55mm, f/8, 1/60 sec, ISO640)
集中線1

 

斜線2
Leica Camera AG LEICA M MONOCHROM (Typ 246) (Elmarit-M 1:2.8/28 ASPH., 28mm, f/9.5, 1/250 sec, ISO320)
集中線2

 

斜線3
Leica Camera AG LEICA M MONOCHROM (Typ 246) (Elmarit-M 1:2.8/28 ASPH., 28mm, f/22, 1/15 sec, ISO500)
集中線3

 

画面の外側から中心に向かって流れる線。スクウェアフォーマットで映える構図の一つだと思う。
正方形であることで、より一層強調されている。

 

交差
Leica Camera AG LEICA M MONOCHROM (Typ 246) (Elmarit-M 1:2.8/28 ASPH., 28mm, f/6.8, 1/2000 sec, ISO320)
交差1

 

交差3
Leica Camera AG LEICA M MONOCHROM (Typ 246) (Elmarit-M 1:2.8/28 ASPH., 28mm, f/4.8, 1/4000 sec, ISO320)
交差2

 

スクウェア4
Leica Camera AG LEICA M MONOCHROM (Typ 246) (Elmarit-M 1:2.8/28 ASPH., 28mm, f/16, 1/2000 sec, ISO320)
交差3

 

格子柄もあっている気がする。
こうしてみると、同じジャンルのパターンを揃えてみるのは見栄えが良いと感じる。

 

グラデーション1
FUJIFILM X-Pro2 (XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 18mm, f/5.6, 1/100 sec, ISO500)
グラデーション1

 

グラデーション2
Leica Camera AG LEICA M MONOCHROM (Typ 246) (Elmarit-M 1:2.8/28 ASPH., 28mm, f/4.8, 1/4000 sec, ISO320)
グラデーション2

 

グラデーション3
SONY ILCE-7RM3 (24-70mm F2.8 DG DN | Art, 24mm, f/8, 1/200 sec, ISO100)
グラデーション3

 

グラデーション4
SONY ILCE-7RM3 (24-70mm F2.8 DG DN | Art, 70mm, f/2.8, 1/100 sec, ISO100)
グラデーション4

 

もはやスクウェアフォーマットで映えるかどうかではなく、似たコンセプトの写真を集めましたコーナーになっているような気もするが、それはそれで面白い試みだった。

街に隠れているパターン・デザインを意識して写真に収める。これをもっと徹底していきたいと改めて感じられた。収穫になった。

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4件のコメント

おはようございます!
何れも素敵な画で、大変愉しく、興味深く拝見しました。
「3:2」の長方形とは違う魅力の「1:1」ですが、一部のカメラでは撮る段階で設定も出来ますよね。自身でもその設定をして試したことは在ります。
陰影を切り取るモノクロ写真を「更に切り取る」という感じで非常に興味深いです。<グラデーション4>は秀逸ですね!!

おはようございます!
今回の記事に使用した写真は、もともと3:2で撮影した写真をスクウェアフォーマットに切り出した物なので、撮影時から1:1を意識した物じゃないんですよね…。今度は一度、最初から1:1を意識して撮影してみたいと思っています。
グラデーション4はサッポロファクトリーの写真でしょうか。ありがとうございます。私もこの写真はお気に入りです!

毎回の素敵な写真・文章ありがとうございます。今回も楽しく読め、鑑賞しました。

1:1判というと6×6判が頭によぎります。私にとって1:1判(6×6判)は、組写真が構成しづらく苦手でした。
なのでPENTAXの6×4.5判に切り替えた時はそれまでの苦手感がなくなり、楽しく組写真を撮れたのがいい思い出です。

しかしながら、街角スナップでは1:1判(6×6判)のほうが楽しく撮れたような記憶が…笑

> 今まで撮影した写真を1:1フォーマットに切り取り直してみた。

今まで1:1判にトリミングするという感覚がなかったので新鮮でした。面白そうなので1:1判でトリミングする前提で今度撮ってみようと思ってます。

正方形フォーマットは慣れてないせいか難しいですね…。
6×6ですか。中判は憧れますね!無理だけど!

ストリートフォトで1:1は確かに楽しいですね。新しい発見がある気がします。

定期的に撮影して行きたいと思います!

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