街で写真を撮る。それは「不審者になる」ということだ。
極端なことを言っているだろうか。
このブログでは再三書いていることだが、普通に生活している人にとっては、街中でいきなりカメラを構える人間なんて「おかしい」人間に違いないのだ。
だから街で写真を撮るときは一人で風景撮影するときよりも周りを気にする必要があったり、肖像権の問題など、とにかく精神的・社会的な障害が多い。(風景撮影は、適切な時間に撮影場所に行くことや、天気の問題が大きなハードルで、それはそれで障害が大きいと思うけど。)
そう考えると、ストリートフォトの名手と呼ばれる人たちの度胸には本当に頭が下がる。
だってあの人たち、撮影対象の人物と目があったりしてるし、カフェの窓から中にいる客を撮影したりしてるし。どういう精神構造してるんだろう。
以下写真の撮影機材
カメラ:ライカ Mモノクローム(Typ246)
レンズ:ライカ エルマリートM f2.8/28mm ASPH.
街を撮影することのどこに楽しさを見出すのかは、人によって違うと思う。
私が心揺さぶられるのは「街(建物)の質感とデザイン」。
ざらざらとか、キラキラとか、クールとか。なんかそういうやつ。
急に語彙力が低下したけど、この辺はなんか直感で被写体を選んでいる感じ。
「触ったら気持ち良さそう」とか、「このデザインかっこいくね?」とか。
もう少し戦略的に考えて被写体選べや、と思わなくもない。でもいいか。楽しいから。
高い建物を見上げる構図が多い。28mmとか、広角レンズを使うときに特に多い。
撮影中は、同じような写真ばかり撮らないように気をつけているつもりだけど、最終的には似たような写真になってしまうことも多い。
だから、普段と違う雰囲気の写真が撮れると嬉しかったりする。
・
・
・
・
・
それにしても、いきなりビルの近くで見上げてカメラを構えているおっさんが歩道にいたらちょっとなんだこいつと思うんじゃないだろうか。
私なら思う。「なんだこいつ」って思うもの。
そういうことを客観的に見つめて自覚的になるのは大事なことだと思う。
が、最近はあまり自覚的になりすぎない方がいいのかもしれないと思いはじめてきた。
気にしすぎたら、もう街中で写真は撮れない。
でも、私は写真が撮りたいから。
「どうせこいつらとは今後一生会わない」
そう言い聞かせて、これからも私はカメラを持って街をさまようのだろう。
ところで、私がイメージする最終形態は「90年代ヒップホップが似合う写真」。上品になりすぎない、アンダーグラウンドな雰囲気というか、クールな雰囲気というか。それでいてデザイン性に優れた写真。
直球のギャングスターラップじゃなくて、トライブコールドクエストとかモスデフとか、ちょっとトリッキーなヒップホップが合う感じ。
…自分で書いていてよくわからなくなってきた。
今度、音楽聴きながら撮影とかやってみようか。
ちょっとは新しいイメージが掴めるかもしれない。
あれ、無理か。
グサリと刺さる内容なのでUP以降、何度も繰り返し読んでいます。
色々考えさせられますね…> 街で写真を撮る。それは「不審者になる」ということだ。
一人で街角スナップをしていると時折職質されます。
でも、以前にもコメントしましたが嫁と一緒だと全く無い…orz
(昨日もペンタ67の大きなレンズを装着したデジイチで撮ってきましたが、嫁と一緒だったからなのか?お巡りさんとすれ違っても全く問題なしwww)
服装を含む身だしなみも自分でも嫁さんにもチェックしてもらっていますが、どうもカメラを片手にぶらつくオジサンは不審者に見えるっぽい…><
何度も読んでいただきありがとうございます。
街撮り=不審人物扱い はすでに諦めているので、最近は開き直って撮影しています。
なんとなく、下手に小さかったり目立たなかったりするカメラの方が不審者感(本気感)が高いんじゃないか、と最近思い始めています。
ペンタ67はかえって絶対に盗撮じゃないのでいいのかもしれませんね!
大きいカメラ持ってないけど、買った方がいい…?
別のブログで横断歩道とか地面とかばかり撮ってる人がいて何が面白いんだろう?って思いましたけどこういう写真はいいですね
ありがとうございます。
まだまだ、結局「どんな写真がいい写真か」というところには永遠に辿り着きそうにありません。
「これいいな」と感じる瞬間にシャッターを切り続けるしかないのかもしれませんね…