前回の記事でも書いた通り、私の元に、富士フイルムのカメラが帰ってきた。
この機会に、少し富士フイルムXシリーズを振り返ってみようと思う。
富士フイルムXシリーズについて

Xシリーズ
富士フイルムXシリーズも10年が経過した。
…もうそんなに経つのか。歳は取りたくないものだ。
そんな富士フイルムXシリーズだが、その10年の歴史の中でいくつかの「伝説のカメラ」を輩出している。
大ボスはもちろん、初代X100。
このカメラがなければXシリーズ自体が始まっていない。
そして、X100以外でXシリーズを大きく成長させたマスターピースと呼べるカメラが3台あると考えている(私見)。
それはX-T1、X-Pro2、X100Fの3台。
X-T1はXシリーズの方向性を決定づけた1台。
当時レンジファインダー型のみのラインナップだったことで「本気で写真を撮る人」から敬遠されていたXシリーズの現状を打破するため、プロが仕事で使うことも想定した「一眼タイプ」を発売し、他メーカーと戦う姿勢を見せた。
また、実用性に難があった初代X-Pro1のコンセプトは変えずほぼ全ての機能をアップデートし「使いやすく、スタイルもいい」万能カメラとして生まれ変わったX-Pro2。
そしてX100Fは、あの小型のボディに当時の上位機種(X-Pro2、X-T2)とほぼ同性能のエンジン・センサー・操作体系を盛り込み、「X100Fがあればなんでも撮れる」と胸を張って言える一台に昇華した。
なお、私はXシリーズに入ったのがX-T10、2015年11月からというひよっこなので、初代X100とX-T1は所有したことがない。故にそんなにこの2機について語ることはできない。
…前置きが長くなったが、今回は富士フイルムの伝説、「X-Pro2」について振り返ってみる。
X-Pro2

X-Pro2
X-Pro2は、Xシリーズ初のレンズ交換式カメラ「X-Pro1」の後継機種。
非常に尖ったカメラだった前作を大幅にブラッシュアップ。結果、非常にバランスが良くなった優秀なカメラだ。
私がこのカメラを買ったのは2016年4月。この頃のXシリーズは楽しかった…。明るい未来しか見えなかったね。
それはそれとして、このカメラで私が特に気に入っていたポイントを挙げてみたいと思う。
アドバンストハイブリッドマルチビューファインダー
富士フイルムX-Proシリーズの特権。それがこの「アドバンストハイブリッドマルチビューファインダー」だ。名前長い。
EVF運用がほとんどであまり使用頻度が高くなかったOVFだが、気分を変えたい時やストリートスナップでカッコつけたいときに使っていた。
地味にX-Pro3では省略されてしまったが、「ファインダーの倍率切り替え機能」がある。これは広角レンズや中望遠レンズでのスナップ時に重宝した。
ファインダー | Cameras | 富士フイルム Xシリーズ & GFX
3.0型 TFTカラー液晶モニター(約162万ドット)
X-Pro2は、ちゃんと背面に液晶がある。笑
だから撮影したらすぐに結果を確認できるし、設定をいじる時にいちいち液晶をフリップする必要はない。…当たり前のことだが。
あるべきものがちゃんとあるって素晴らしい、ってことだ。
撮影者をサポートする実用至上主義の操作系統
X-Pro3では省略された「セレクター」「MENU/OKボタン」。つまり十字キーのことだ。
X-H1、X-Pro2、X100Fの3カメラで背面のボタン並びがほぼ共通だったこともあり、十字キーありきの操作体系を確立していたため、十字キーが無くなったのは個人的に痛かった。決定的な問題ではないけど使いにくくなってしまっている。
そして別に省略する合理的な必要性を感じない。ボタンが少なければ少ないほどいいといういうミニマリズム的な考え方は嫌いじゃないけど、極端なことをやりすぎでは。省略する必要がないものを省略するところにセンスのなさを若干感じてしまう。
X-Pro2の背面は、Xシリーズの完成形だと思う。
つまり、あるべきものがちゃんとあるって素晴らしい、ってことだ(2回目)。
シリーズ共通の「フォーカスレバー」もあるので、AFポイントを操作しやすい。素晴らしい。

カメラ背面。いい液晶。
軍艦部の半ツヤのブラックペイント
X-Pro2にはマグネシウム製のボディに半ツヤのブラックペイントが施されている。X-Pro3からはボディがチタン製になり、その関係で塗装の雰囲気やボディの形状も少し変わった。
ちなみに私はX-Pro2のペイント、形状が好きだ。
X-Pro2のペイントは歩留まりが悪いらしい(マップカメラのX-Pro2発売時の対談記事より)ので、次回作(X-Pro4?)で「マグネシウムに戻して!」とは言いにくいけど、マグネシウムは経年で塗装が剥げるとかっこいいと思うんだ。きっと。(妄想)
真鍮製ならさらに塗装剥げを楽しめるという意見もあるけど、X-Proはライカじゃないので別にいいかな。
大事なことなので2回言うけど、X-Proはライカじゃないから。
作例
ここからはX-Pro2で撮影した写真を紹介する(作例多め)。
お暇なら見ていってくださるとありがたい。
既に型落ちモデルだけど、旧型でもここまで写るというところを見ていただきたい。

日生ビル・エスカレータ

札幌宮の森美術館

積丹半島・廃バス

ポルシェ

ドーナッツ

ファーレ立川

旧万世橋駅

マーチエキュート神田万世橋

マーチエキュート万世橋・案内標識

新宿駅西口

新宿パークタワー

新宿パークタワー・屋根

青山

アップルストア表参道

フジフイルムスクエアとポルシェ

ゆりかもめ

お台場・自由の女神

新国立美術館

新宿イーストサイドスクエア

新宿

高島屋タイムズスクエア

秋葉原ゲーマーズ

ニュー秋葉原センター

秋葉原・駐車場

マーチエキュート万世橋・通路

立川市・高架下

東京国際フォーラム

銀座プレイス・エスカレーター

GINZA SIX・地下通路

アメ横

銀座・地下

お台場・海

お台場・コンテナー

物撮り・XF8-16mmF2.8 R LM WR
X-Pro2とX100F、そしてX-H1は、私にとって最高のカメラだった。それが改めて実感できた。
そんなカメラがリファービッシュ品に並んでいたらどうなるか?

よし、楽しく話せたな
パーフェクトコミュニケーション
まさかの買い戻しという復帰!おかえりなさいませ!!
ただいま戻りました笑
またよろしくお願いします!!
おはようございます。
「Ver.2021」と銘打った、この<X-Pro2>の記事と、前の<X100F>の記事とを愉しく拝読しました。
最近のモノを撮った写真にこの<X-Pro2>や<X100F>が写っていたのを視て、「手放したというような話しだった??」と思っていました。両者を再入手されていた訳ですね!「おかえりなさい!!」と歓迎です。
自身でもこの<X-Pro2>や<X100F>を愛用していますが、持っている事自体がやや嬉しいというような存在感を放つ道具で、同時にさり気なく持ち歩くことも可能な範囲のサイズで、十分な性能を有していて、そして「程好い」という操作性を有していると思います。自身の感覚では、<X100F>は「単焦点をずうっと装着したまま」で、<X-Pro2>は「レンズ交換可能」という違い、多少の大きさや形の差異という程度の違いしか無く、本当に「私のカメラの1号+2号」という感じで使っています。
各記事に掲載の写真作例も、過去の記事で拝見したモノですが「お気に入りの画…好いなぁ…」と改めて拝見しました。
またこれらの<X-Pro2>や<X100F>による画がこちらのブログに色々と登場することを愉しみにしたいと思います。
私のカメラ1号、2号っていいですね!私は一度手放してしまったのでそんなことを言う資格はないですが、東京をたくさん撮影したお気に入りのカメラで思い入れがあるので買い戻しとなりました。
今後は手放さず、ずっと使って行けたらなーと思ってます!