富士フイルムXシリーズの元祖、X100シリーズ。
X100Fはその4代目として、2017年2月に発売。Fは多分「Forth」の略。
私がこのカメラを買ったのは、発売から少し経った2017年8月。
その年の2月に開催された「CP+2017」でタイミングよくフューチャーされていてものすごく欲しくなったけど、「でも俺のメイン機材はNikonだし」「X-Pro2持ってるし」ということでスルー。
その後、NikonからFUJIFILMに鞍替え(X-T2を購入)し、これからは富士フイルムと心中や!とテンションを上げ、マップカメラで珍しく店舗買い。
これが、私とX100Fとの馴れ初め。

wall
購入してから今日までの5年間で、X100Fで撮影しきた写真は約7200枚。
多いか少ないかはまあ、よくわからん。圧倒的に多い、ということはないと思う。
このカメラでは、主にストリートフォトを撮影した。モノクロ:カラーが5:5くらい。
ここには載せられないけど、気まぐれに友人を撮影した写真がかなり雰囲気が出ていて、このカメラが誇るクセ玉「FUJINON 23mmF2(初期型)」は人物撮影や情感表現が得意というところをまざまざと見せつけられた。
まあ、見せられないんだけれども。

reflection
23mm(35mm判換算35mm)の画角は「広すぎず、かといって狭すぎない」、ストリートフォトには本当にちょうどいい画角。
切り取らない、見たままの景色を切り取ることができると感じる。

arcade

shop
そして開放絞りで盛大に画質が下がるのだが、それがこのレンズの「味」になっている。
クローズアップでさらに柔らかい描写になる。
この特徴を知っていると、このカメラでの撮影がさらに楽しくなる。

GUNDAM

tools
ちなみにこのカメラ、5年間使ってきたベテラン風なことを書いているけど、実は一回手放している。
それはもう、涙なしには語れない深い理由で泣く泣く手放し(M MONOCHROM(Typ246) の下取り)
…うん、まあ、あの時はもうライカに脳みそを支配されていたから仕方がない。
俺は悪くない。悪くないんd
つまり、下取りに出した2020年3月から、ヤマダ電機のディスプレイモデルを買い戻した2021年3月まで、約1年間手放していた期間があるのだ。

bike

street

books
なので、このカメラの古参オーナーだ!と胸を張れない事情はあるが、このカメラは「買い戻すほど気に入っている」ということでひとつ、許していただきたい。
なお今後、このX100FとX-Pro2を手放す予定は全くない。
手放したところで二束三文なうえ、どうせすぐ後悔して、最終的に戻ってくる。
言い方が悪いが「呪われた装備」みたいなもんだ。
今後も気長によろしくお願いいたします。

door
余談だが、シルバーを選んだ理由は「クラシックなフィルムカメラらしくてかっこいいから」。
…まあ、「ライカM3」のことなんだけれど。
あと、なんか玄人の人達はみんなブラックを選んでいるような気がしたから、天邪鬼的な感覚でじゃあシルバーで、みたいな。
「首から下げているだけでかっこいい」のはシルバーだと、私個人は思っている。

curling city

KITAMI
あるだけでテンションが上がるカメラ。
それでいて、気軽に持ち出せるカメラ。
その辺りがライカとの棲み分け。
ライカは好きだけど、「とりあえず撮影環境がどうなるかわからないけど持っていこう」とはなかなかなりにくい。
傷とか入ると精神ごと削り取られる。
X100Fを大事にしていないわけじゃないけど、もっとアクティブに、どこにでも持っていける安心感・信頼感。
あ、そうか。
やっぱり、X100Fは最高だ。

X100F

tower

nostalgie

dirty

stairs
追伸
そんなわけでX100Fの紹介をしているわけだが、このカメラ、2022年8月時点で在庫がない。
いいカメラだよ!おすすめだよ!という記事を書いたところで買えない。
頼みの綱のマップカメラにも状態のいい中古がない。
ここ数年続いている中古カメラ不足。
フィルムカメラでもデジタルカメラでも見境なく買い占めているやつがいる。
ガンプラ、カメラ、スニーカー。最近はこんな話題ばかりだ。
インターネット取引のインフラが整備され過ぎた弊害だろうか。
この世の中にはとにかく「得したい」「自分だけは」という輩が本当に多い。
こう言う奴らがとにかく目についたものを買い占めていて、値段を釣り上げている。転売で利益を上げるなら税金払えy
中古市場がかなり不健全になっている印象だ。
…もう昔には戻れないのかもしれないが、少なくとも私は中古でいいものを探すのはほとんど諦めている。
X100Fを買い戻した時も、たまたま運良く展示品が安かったから買ったが、次、もし手放したら。
その次はないだろう。
だからこそ安易に下取りとか出さないように気をつけたい。
みなさんも、お気に入りの機材を一時の感情で下取りに出したりしないよう気をつけていただきたい。買い戻せる保証はないぜ。
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