LEICA SUMMICRON-M f2/35mm (7枚玉)

しょうがない

ライカ
SONY ILCE-7RM3 (105mm F2.8 DG DN MACRO | Art, 105mm, f/5.6, 1/2 sec, ISO200)
LEICA WETZLAR GERMANY

 

少し落ち着いてきたとはいえ、世界はコロナ禍に苛まれている。
世界経済は今、危機的な状況にある。

そんな状況に抗うにはどうすればいいか。
そう、私たちは今こそ、経済を回さなければならない。

この厄災から一刻も早く立ち直るために、手を取り合って頑張らないといけないんだ。

つまり、私たちはレンズを買わなければならないのだ。
そう、これは避けられない運命。
これは、世界に対する愛。

LOVE。

そう、愛だ。愛なんだからしょうがない。

 

 

…いやちょっと待って。もう少し話を聞いて。

あっ石を投げないで
ちょっとそこ、やめて、写真撮らないで

だめだから、顔はだめだから

 

LEICA SUMMICRON-M 1:2/35mm (7枚玉)

ライカフォント
SONY ILCE-7RM3 (105mm F2.8 DG DN MACRO | Art, 105mm, f/11, 1.6 sec, ISO200)
ライカフォント

 

…あぶなかった。なんとか誤魔化せてよかった。

そんなわけで、この度ライカの35mmレンズ「LEICA SUMMICRON-M f2/35mm(7枚玉)」が家にやってきた。家に来てしまったんだからしかたがない。レビューしなければならない。

というわけで今回は、この単焦点レンズについて説明させていただきたい。

「ズミクロン35mm」というレンズ

ズミクロン35mmは、ライカの絞り開放F2「ズミクロン」シリーズの焦点距離35mmのレンズ。

「ズミクロン」シリーズは「ライカレンズの代表格」と呼ばれている。
ライカのレンズを語る際に避けて通れないレンズ、それがズミクロンということ、らしい。

ズミクロン35mmの歴史は古く、初代の発売は1958年。長嶋茂雄がプロデビューした年。
その後、数回のモデルチェンジを繰り返し、最新モデルが現役で発売されている。

現行モデル↓

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Leica
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現在はアポクロマート補正や非球面レンズが使用された「APO-SUMMICRON」シリーズも存在する。定価100万円のレンズだ。お買い得やで(白目)。

下のリンクは50mmだけど、35mmも同じくらいの値段だよ↓

 

モデルチェンジするたびにレンズ構成が変更されており、世代を表す際にはレンズ構成で呼ばれるのが一般的。

「8枚玉」→「6枚玉」→「7枚玉」→「旧ASPH.」→「新ASPH.」

ちなみに「○代目」という表記もあるが、その場合、2代目・3代目の解釈に諸説あるため、出典により数え方が異なる。

パターン1】

初代=8枚玉
2代目=6枚玉 ツノ付き(※1)
3代目=6枚玉 ツノなし
4代目=7枚玉
5代目=旧ASPH.
6代目=新ASPH.(現行)

パターン2】

初代=8枚玉
2代目=6枚玉
3代目=7枚玉
4代目=旧ASPH.
5代目=新ASPH.(現行)

※1「ツノ付き」とは、絞り環に出っ張りがあるレンズのこと。回しやすいように付いているはずだが、回しにくいと評判になり消滅。

ズミクロン「7枚玉」

レンズ2
SONY ILCE-7RM3 (105mm F2.8 DG DN MACRO | Art, 105mm, f/8, 1/15 sec, ISO200)
SUMMICRON-M f2/35mm

 

今回私が購入したのは「7枚玉」。
この「7枚玉」の特徴をいろいろな媒体を読みかじって調べてみた結果、以下のような特徴があるようだ。

  • 初代「8枚玉」が絞り開放で滲みを見せるのに対して、この「7枚玉」は柔らかさは感じるが滲みはない。ボケも綺麗。
  • 先代「6枚玉」から絞りリングを大型化して操作性を向上させている。
  • ズミクロン35mmの中で最もコンパクト。前玉が大きく張り出して、曲線を描いて見えるので見分けやすい。
  • 登場当初は設計・製造がカナダで行われていたが、1988年からドイツ・ウェッツラー製のものも見られる。
  • 設計にコンピュータが導入され、従来型よりコントラストが均一になり、解像力が向上したと言われている。
  • モノクロでの階調表現にも優れているバランスの良さを持つ

7枚玉の発売時期は1980年〜1997年。
私が購入した個体は製造年が1992年くらいのもの。
マクラーレン・ホンダMP4/7にアイルトン・セナが乗っていた時代だね。わかりにくいか。わかりやすくガンダムで言うと、F91とVガンダムの間くらいだね。

 

大人気の初代「8枚玉」はクセが強く、扱いが難しい(が、使いこなせば独特な写真が撮れる)らしい。良品個体が少なく、価格もかなり高い。
「6枚玉」は「8枚玉」と比較するとだいぶ素直な描写になり、使いやすいと聞く。「7枚玉」はそこからさらにコントラストが良く、開放絞りの描写も安定していて、「オールドレンズの中では実用で使いやすい」ともっぱらの評判だ。
さすがは「ニュージェネレーションレンズ(※2)」。

※2 ニュージェネレーションレンズとは、1980年くらいから製造されたレンズのこと。「現代的な写り」と評判。

プロテクタ
SONY ILCE-7RM3 (105mm F2.8 DG DN MACRO | Art, 105mm, f/11, 1/10 sec, ISO200)
純正E39 UVa フィルター「13131」

 

スペック

このレンズのスペック表がこちら。

 

型名 LEICA SUMMICRON-M f2/35mm
発売時期 1980年〜1997年
レンズマウント ライカMバヨネット(デジタルMカメラ識別用6bitコード無し)
焦点距離 35mm
レンズ構成 5群7枚
最大口径比(開放絞り) F2
最小絞り F16
有効撮影距離 0.7m〜∞
全長(マウント面から) 約35mm(レンズフード装着時約50mm)
最大径 約39mm
質量 153g

 

圧倒的な全長の短さ。ストリートフォトを撮るレンズはこうでなければ。

携帯性
SONY ILCE-7RM3 (105mm F2.8 DG DN MACRO | Art, 105mm, f/11, 1/30 sec, ISO200)
携帯性○

 

付属のレンズフードを装着しても50mm。
ただし、付属の「12524フード」はプラスチック製で見栄えが良くないのと、私のは個体差なのか固定用の爪がレンズ鏡筒を傷つけるので封印した。

プラフード
SONY ILCE-7RM3 (105mm F2.8 DG DN MACRO | Art, 105mm, f/8, 1/50 sec, ISO200)
封印された「12524フード」

そのかわり、SUMMICRON-M f2/50mm (3rd) 用に購入して使用していた12585フードを使用している。
こちらはメタルフードでかっこいい。その分全長が長くなってしまうが仕方がない。

かっこいいには替えられない。

 

フード装着
SONY ILCE-7RM3 (105mm F2.8 DG DN MACRO | Art, 105mm, f/11, 1/8 sec, ISO200)
12585フードが装着可能

 

フードを装着
SONY ILCE-7RM3 (105mm F2.8 DG DN MACRO | Art, 105mm, f/11, 1/30 sec, ISO200)
フードを装着したときの奥行き

 

購入の経緯

 

東京旅行

先月行った、東京撮影旅行。

 

LEICA M MONOCHROM(Typ246) とα7R Ⅲの使用頻度の差に愕然とした。
「街を撮る」という目的に限定した場合、選ぶカメラが必然的にMモノクロームになるという…。

今後、観光地に足を運ぶかどうかはわからないけど、撮影の目的が「旅行の思い出を残す」でない限りは、カラー写真は必要ないということなのかもしれない。

今後、カラー撮影ができるカメラの出番が「たまに料理を撮影するとか、色がないと意味がわからないものを撮影する時にないと困る」くらいの登場頻度なら、そんなに素晴らしい(そして重い)サブカメラと、大型のズームレンズは要らないんじゃないか。

そんなことを考えた。

ライカM用レンズの拡充

35mm
SONY ILCE-7RM3 (105mm F2.8 DG DN MACRO | Art, 105mm, f/5.6, 1/8 sec, ISO200)
「35mm」の誘惑

 

それなら、「私にとってより重要なライカMシステムを完成させよう!」という気持ちになった。

そして、前々から手に入れたいと思っていて、ストリートフォトに最適な画角と言われている35mmを買うのは必然だ。

そう、必然。だから私は全く悪くないね。

悪いわけないね。

なぜ7枚玉なのか

35mmのライカレンズを買おう!と決めたわけだが、ライカの35mmは激戦区。
ズマロンからアポズミクロンまで、ほぼ全てのシリーズに35mmが存在している。

そんな中でも私が欲しかったのはズミクロンだが、現行モデルは高いし大きいし…と二の足を踏んでいた。

そもそも私が欲しかったのは、8枚玉・6枚玉・7枚玉あたりの人気のある世代のズミクロンだったのだが、これらはネットにまともな個体がない。
もうほとんど諦めかけていたところに、中古カメラ屋で状態のいい7枚玉を発見。

…なら、買うしかないじゃないか!!

所有しているSUMMICRON-M f2/50mm (3rd) と同年代の35mm。テンションは鰻の滝上りだ。

 

…値段は怖いので言わない。

 

まとめ

 

ズミクロン
SONY ILCE-7RM3 (105mm F2.8 DG DN MACRO | Art, 105mm, f/11, 1/25 sec, ISO200)
ズミクロン35mm・50mm

 

これで、ライカMシステムは完成した。

28mm35mm50mmが揃い踏み。
もう大丈夫。これでもう私は生きていける。

エルマリート28mmだけ世代が違うとか、そんなことは気にならない。気になるわけはないんだ…

 

 

寒いし天気悪いしで、いまだ撮影に行けていないので、レンズ実写の記事は次回以降に。

 

北海道寒すぎ

 

余談

 

レンズ0
SONY ILCE-7RM3 (105mm F2.8 DG DN MACRO | Art, 105mm, f/11, 1/13 sec, ISO200)
SUMMICRON-M f2/35mm

 

ちなみにこのズミクロン35mmレンズの表記は以下の通り。

レンズ前部の表記:LEICA SUMMICRON-M 1:2/35
ドイツ語版サイト:LEICA SUMMICRON-M 1:2/35 mm
英語版:Leica Summicron-M 35 f/2
日本語版:ライカ ズミクロンM F2/35mm
フォトヨドバシ:LEICA SUMMICRON-M f2/35mm
M型ライカとレンズの図鑑:SUMMICRON 35mmF2(第3世代)
ライカ通信NO.2:ズミクロンM35mmF2(第3世代)

公式サイトが国ごとに表記揺れしていて、あいかわらず正解がない…。

前回のズミクロン50mmの記事ではフォトヨドバシ表記を使用しているので、今回もそれで行こう。

 

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