今回は、前回の記事の続き。
LEICA M MONOCHROM(Typ246)と同時に購入したレンズ「LEICA ELMARIT-M f2.8/28mm ASPH.」について。
人生初の、ライカレンズだ。
LEICA ELMARIT-M f2.8/28mm ASPH.
新しいカメラを買っても、レンズがないと写真が撮れない。なので、今回LEICA M MONOCHROM(Typ246) を買った時に同時にレンズも購入した。
初のMマウントレンズなので色々と悩んだけど、今回はコンパクトな広角レンズ「LEICA ELMARIT-M f2.8/28mm ASPH.」にした。
最初のレンズにLEICA ELMARIT-M f2.8/28mm ASPH.を選んだ理由
最初は純正がいい!
このブログを読んでくださっている賢明な読者の皆様ならご存知と思うが、私はとても保守的な人間だ。初めてのライカMにモノクロしか撮れないカメラを衝動的に買ってしまうくらいには保守的なのだ。
そんな保守的な人間なので、ライカのカメラにはライカのレンズを装着したい。
一発目から別のメーカーのレンズだと、なんかムズムズしてしまう。…でもフォクトレンダーとかはなんか安いし、性能も尖ってて一本くらい欲しいかも。
初心に戻りたかった。
初めて写真を始めた時に使っていたカメラは「リコー GR DIGITAL Ⅲ」。フルサイズ換算28mmの広角レンズを装備したコンパクトカメラだ。なんだか全体的に小さく写るなぁ…っていろいろと試行錯誤して撮影していたものだ。
28mmはライカMのファインダーで確認できる一番広い画角(これ以降はファインダー視野に収まりきらないので外付けビューファインダーとか使うことになる)。この画角は「広いけど、広すぎない」という絶妙な画角で、ちゃんと構図とか意識して撮らないと散漫な写真になる。けっこう難しい画角だけど、ライカMでの撮影修行用にいいんじゃないかと…。
みんなSUMMICRON/SUMMILUXだから
ライカMに関するブログやカメラショップの記事を見ていると「初めてのライカ純正レンズなら、やっぱりSUMMICRON(開放F2)かSUMMILUX(開放F1.4)!」という意見が多い。
確かに、ライカMを使うなら「SUMMICRON」「SUMMILUX」はやっぱり非常に魅力的だ。私もいつか欲しい。でもだからこそ、まずは開放F2.8の「ELMARIT」から初めてみたいと思っている。
その方がなんか「次」があって面白い気がするから。
みんな35mm/50mmだから
先ほどの項目と少し被るけど、初めてのライカには35mmか50mmをおすすめされることが多い。
実際、私もこの2つのいわゆる「標準レンズ」は、ポートレートからストリートスナップ・ネイチャーフォトまでなんでもこなせる、ちょうどいい画角だと思う。
でも、とにかくこれらの画角は人気がある。すごく人気がある。やばい、同じ画角を使うと埋没する…!!
このブログをいつも読んでくださっている賢明な読者の皆様はお気づきかもしれないが、私は実は「あまのじゃく」なのだ。
35mmと50mmのレンズもいずれ揃えるとは思うけど、まずは奇をてらって28mmからやる。いきなり21mmとか24mmとかにいかないところが微妙にビビリだ。
スペック・外観
スペック
ここで唐突に、このレンズのスペックを紹介しよう。
型名 | Elmarit-M 28mm f/2.8 ASPH. |
発売日 | 2016/2 |
レンズマウント | ライカMバヨネット(デジタルMカメラ識別用6bitコード付き) |
焦点距離 | 28mm |
レンズ構成 | 6群8枚(非球面レンズ1枚) |
最大口径比(開放絞り) | F2.8 |
最小絞り | F22 |
有効撮影距離 | 0.7m〜∞ |
全長(マウント面から) | 約31mm(レンズフード装着時49mm) |
最大径 | 約53mm |
質量 | 約196g |
簡単にまとめると、開放F値2.8、焦点距離28mmの単焦点レンズ。非常にコンパクトなのが特徴的だ。レンズだけだと全長約3cm。
外観
先ほどと重複になるが、ライカの単焦点レンズは他メーカーのレンズと比較するとコンパクトなレンズが多い(一部例外あり)が、この「ELMARIT-M f2.8/28mm ASPH.」はその中でもかなりコンパクト。開放F値を2.8に抑えることにより、小型化を実現しているようだ。
ストリートフォトを撮るのにはうってつけのレンズである。
「ASPH.」というのは、アスフェリカル(非球面)レンズのこと。レンズの収差を効果的に抑える働きがある(たしか)。
ツノは便利だ。これを触ることで距離指標を確認しなくても大体どのくらいの距離にピントが合っているかわかる。
レンズフードはコンパクトな金属製のものが付属。
フードキャップにライカのロゴ。かっこいい。
カメラに装着するとその小ささがよくわかる。
作例
広角レンズで縦構図を使うと、高さを強調できるので結構好き。写真は一度も入ったことがない渋谷109(あたりまえか)。
表参道ヒルズはどこを切り取ってもかっこいい。階段の出口から入る光によるコントラストを表現できている。
レンズ性能の高さが窺える。
エスカレータの金属の質感描写、光のグラデーションが結構お気に入りのカット。左下のディスプレイで浮き出しているマネキンもいい存在感だ。
タイムズスクエアの横にこんな広場があるなんて初めて知った。開放付近でのボケ感をテスト。手前にフォーカスすると、自然なボケが広がる。
なんか28mmでも結構ボケると思ったら、ライカはフルサイズセンサーだった。すっかり忘れていた。
左右に別れる道を俯瞰して撮影してみた。広角レンズの広々とした画角により、余裕を持って撮影できた。
まとめ
ひとまず、素晴らしいカメラとレンズが揃った。これからこいつらで、張り切って東京を撮影していこう…と思っていたのだが。
次回はこのブログについて、もう一つの重大発表をしたいと思う。
おまけ
とうとう今週末からF1がオーストラリアで開幕する(追記:始まらなかった…)。レッドブルがメルセデスと優勝争いできるマシンに仕上がっているかで、今シーズンがエキサイティングなものになるかどうかが決まりそうだ。
なんやかんやで昨シーズンは楽しめたので、今シーズンも楽しんで観戦していきたい(サッカーのACミランが内紛で自滅しそうだし)。
ちなみに管理人はメルセデス派。好きなドライバーはルイス・ハミルトンだ。
おはようございます。
新たに入手されたカメラに合わせて入手の28㎜レンズに関することという主旨ではありますが、作例として掲出された各写真を非常に愉しく拝見しました。
「街で見掛ける色々なモノを撮る」ということなら、この種の「広角系単焦点レンズ」は「使い易い」、「使って愉しい」ということになると思います。
京王線の列車が2本並んで停車している様子、<109>のビルの概ね全体、<表参道ヒルズ>のような少し広そうな建物の内部というようなモノが、「広角系単焦点レンズ」では収め易く、非常に愉しいと思います。
そして階段や通路の奥行を撮った画を拝見すると、「流石のカメラやレンズの性能!!」と驚くと同時に、これも「広角系単焦点レンズ」ならではの画の創り方だと思います。
こちらでの画を拝見するのを愉しみにしたいと思います。
コメントありがとうございます!
28mmは目に入ったものを全て写真に入れることができる、絶妙な画角だと思います。
その反面、余計なものが入り込む余地も35mmや50mmと比べて多くなるので、精進が必要だなーと感じますね…
いずれにしても今はこのレンズしか持ってないので、積極的に28mmを楽しみたいと思ってます!