SONY α7R Ⅲ用の広角ズームレンズを選ぶ。

SONY α7R Ⅲ用の「広角ズームレンズ」を買う!!!!!!!

はいそうです。決定です。

 

先日から記事に書いているとおり、長時間露光広角レンズを用いた、本格的な風景撮影(都市メイン)をやろうと思う。
ダイナミックなパースがついた都市風景の写真が撮りたい。

こんなご時世だからなかなか外出・遠出はできないし、人が密集している都会で超広角で撮影するのは難しいけど、まずは機材の準備から。

実はここ3ヶ月ほど「倹約」をスローガンに掲げて支出をセーブしていた。全てはこのレンズ購入のためだった(ということにしておこう)。
せっかくの我慢が報われるように、機材選びに失敗しないようにしたい。

いきなりまとめ

これから購入候補を上げていくけど、SONY α7R Ⅲ(Eマウント)で使える広角ズームレンズ(現行)は6種類。
かなり簡単にスペックをまとめた表がこちら。

【スマホの場合は、右にスクロールできるよ!】

モデル名 焦点距離 寸法 質量 開放F値 価格
SONY FE 12-24mm F2.8 GM 12-24mm 97.6 x 137.0mm 847g F2.8 340,000円
SONY FE 12-24mm F4 G 12-24mm 87.0 x 117.4mm 565g F4 200,000円
SONY FE 16-35mm F2.8 GM 16-35mm 88.5 x 121.6mm 680g F2.8 260,000円
SONY Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS 16-35mm 78.0 x 98.5mm 518g F4 140,000円
SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art 14-24mm 85.0x133.0mm 795g F2.8 140,000円
TAMRON 17-28mm F/2.8 Di III RXD 17-28mm 73.0x99.0mm 420g F2.8 100,000円

それでは、ここから個別に見ていこう。
…とはいえ、これらのレンズを持っているわけではないので、ネットに溢れる情報を調べた上での印象・感想なんかを書いていく。

SONY

まずは純正のSONY FEレンズから。
4種類のレンズが現行でラインナップされている。

FE 12-24mm F2.8 GM(SEL1224GM)

特徴

  • ズーム全域開放F値2.8で世界最広角12mm!最高画質のG Masterレンズ。
  • 小型・軽量、とは…?(最大径x長さ:97.6 x 137mm 質量847g)
  • 新開発「ナノARコーティングII」による高い逆光耐性
  • 防塵防滴に「配慮した」設計
  • 市販のシートタイプのフィルターが装着可能なリヤフィルターホルダー
  • 円形フィルター使用不可

価格

実売価格:約340,000円

印象

最強のEマウントレンズの広角ズームレンズ。
広角端12mmスタート、超高度非球面XAレンズを3枚使用した、こだわりのG Masterクオリティ画質、ナノARコーティングIIの逆光耐性など、最高性能を1本に詰め込んだ魅力的なレンズだ。

ただ、てんこ盛りのスペックとのトレードオフで巨大化・高額となっている。
このレンズの価値を考えるともしかすると高すぎる価格設定ではないのかもしれない。

…でも34万円はむりだぁ

レビュー(外部リンク)

FE 12-24mm F4 G(SEL1224G)

特徴

  • ズーム全域開放F値4。Eマウントレンズ最広角となる焦点距離12mmをカバー。
  • 高速、高精度かつ静音性に優れたフォーカス
  • 高画質と小型・軽量を両立した超広角ズームレンズ(最大径x長さ:87 x 117.4mm 質量約565g)
  • 防塵防滴に「配慮した」設計
  • 円形フィルター使用不可

価格

実売価格:約200,000円

感想

明るさ控えめF4の小三元レンズだが、広角端12mmスタートは魅力的。また、非球面レンズ4枚使用やナノARコーティングを採用して画質にも妥協はない。
ただ、F4レンズで円形フィルター使用不可は厳しいかも。
α7R Ⅲにもマッチする(それなりに)コンパクトなサイズにまとまっているところは魅力的だ。

いいレンズ。これはいいレンズだ。

ただ、スペックを考えると20万円の大台に乗ってしまっている価格設定は疑問
いいレンズだと思うんだけど、このレンズに20万円以上は厳しい…。

レビュー(外部リンク)

FE 16-35mm F2.8 GM(SEL1635GM)

特徴

  • ワイド端16mm、ズーム全域F2.8。GMレンズ。
  • 大口径レンズでありながらも軽量・コンパクト(?)(最大径x長さ:88.5 x 121.6mm 質量約680g)
  • 11枚羽根の円形絞り。ボケ表現に自信あり。
  • 防塵防滴に「配慮した」設計
  • 円形フィルター装着可能(フィルター径:φ82mm)

価格

実売価格:約260,000円

感想

G Masterレンズだが、焦点距離を16-35mmに抑えたことで円形フィルターが装着可能
超高度非球面XAレンズを2枚採用し、ナノARコーティングによる強い逆光耐性。
サイズはまあ大きい…が、12-24mm F2.8 GMと比べれば…まあ許容範囲…かも。
F2.8通しで円形フィルター装着可能な、現実的に使いやすそうな、素敵なレンズ。
現実的には12-24mm F2.8 GMではなくこちらのレンズを選ぶ、というのは賢明な選択だと思う。

…だが価格、オメーはダメだ

レビュー(外部リンク)

Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS(SEL1635Z)

特徴

  • ズーム全域開放F値4。小型軽量(最大径x長さ:78 x 98.5mm 質量約518g)
  • ツァイス銘を持つレンズ。T*コーティング採用。
  • 純正広角ズームレンズ唯一の光学式手ブレ補正機能搭載
  • 防塵防滴に「配慮した」設計
  • 円形フィルター装着可能(フィルター径:φ72mm)

価格

実売価格:約140,000円

感想

ソニーの広角ズームレンズの中では、突出して現実的な価格帯・大きさのレンズ。
発売がかなり前(2014/11)なので、他の候補と比較して光学性能に不安がある…と思いきや、レビューを見ると意外に画質に関しても評価が高い。ツァイスらしい味のある画質、だそうだ。

G Masterレンズにこだわらず、なおかつ純正の広角ズームレンズが欲しいなら、このレンズはかなりいい選択肢だと思う。

レビュー(外部リンク)

SIGMA

サードパーティ製レンズその1、SIGMA。
なお、私はSIGMAレンズを使うためにα7R Ⅲを買ったので、このブランドへの肩入れが半端ないことを前提に見ていただきたい。

14-24mm F2.8 DG DN | Art

特徴

  • 新開発・ミラーレス専用の高性能レンズシリーズ「GNレンズ」
  • 特殊低分散ガラスとナノポーラスコーティングで高画質を実現
  • 大きくて重いが、SEL1224GMよりは小型軽量(最大径x長さ:85.0x133.0mm 質量:795g)
  • リアフィルターホルダーを標準装備
  • 円形絞り(11枚羽根)で自然な円形ボケが楽しめる
  • 防塵防滴構造
  • 円形フィルター使用不可

価格

実売価格:約140,000円

特徴

SONY最安値F4広角ズームレンズと同じ価格で、Art画質・F2.8・広角端14mmのレンズが手に入る。最高に魅力的だ。

ただし、レンズがやや大きく重いのと、「出目金レンズ」なので、購入後の取り回しや維持費(特にフィルター関連)に難があるのがウィークポイントか。

個人的には24-70mm F2.8 DG DN | Art を所有していることもあり、購入の第一候補である。

ああ、かっこいい。

レビュー(外部リンク)

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TAMRON

みんな大好きTAMRONのレンズだよ。

昔、Nikonユーザーだった時に標準ズーム・望遠ズーム・マクロレンズをTAMRONで揃えたことがある。
性能も取り回しも申し分なかったけど、純正レンズの魅力に負けがち(個人差があります)。

17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)

特徴

  • クラス最小・最軽量を達成
  • 特殊硝材LD (Low Dispersion:異常低分散)レンズやXLD (eXtra Low Dispersion)レンズを贅沢に使用し、色収差を大幅に抑制。コンパクトボディながら優れた光学性能を発揮
  • ズーム域をあえて焦点距離17-28mmに絞り小型化(最大径x長さ:73.0x99.0mm 質量:420g)
  • 広角端17mmでの最短撮影距離は0.19m
  • AF駆動には高速・精密なステッピングモーターユニットRXD (Rapid eXtra-silent stepping Drive)を搭載。
  • 防塵防滴構造
  • フィルター径φ67mm。TAMRONの大三元シリーズ共通。

価格

実売価格:約100,000円

特徴

とんでもなくコンパクトで低価格。さらに円形フィルター使用可能。しかも小さめのφ67mm。
このフィルター径はTAMRONミラーレス用レンズの多くで共通化している。
これにより、レンズ購入後のコスト・取り回しが最高になっている。
真に「ユーザーのことを考える」とはこういうことをいうんじゃないだろうか。

17-28mmと狭いズーム域が弱点だが、それを大幅に勝る魅力が光るレンズだ。

あとは純正レンズの魅力に負けず、買い替えしないでいられるかが勝負か。

レビュー(外部リンク)

まとめ

実際に比較してみると(画質の比較とかはしていないが)、顕著なのが価格差。
SONYの純正レンズは魅力的だけど、SIGMA・TAMRONのサードパーティー勢との価格差がえげつない。

純正へのこだわりがあるかどうか。ここがポイントになりそうだ。

 

 

私の場合。
第一候補はSIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Artかなぁやっぱり。

 

いやでもなあ