XF16-55mmF2.8 R LM WR。
この富士フイルムの大三元(F2.8通し)標準ズームレンズを手に入れてから、X-H1のメインレンズとして半年以上使用してきた。
ここらで一度、このレンズで撮影した写真を作例として紹介してみたい。
(そういえば、購入した時のレビューではレンズ外観ばかりで作例を載せていなかった…)
以前購入直後に書いたレビューはこちら↓
趣味全開のモノクロ写真(ほとんどフィルムシミュレーション「ACROS」を使用)なので、万人にとって参考になるかはわからないけど、このレンズの購入を考えている方の助けになれば嬉しい。
作例
焦点距離16mm
焦点距離16mmは、35mm判換算約24mm。
屋内で建物全景を写すときに重宝する。
見たところ広角端であることによる歪みや画質の劣化はないように見える(カメラ内で補正されているJPEG画像なんだからあたりまえか)。
35mm判換算24mmはけっこう広角なので、手前の被写体を強調するようなパースの効いた表現が可能だ。
狸のツルツルした質感もしっかり出ている。
一方で、線はしっかり細く、複雑な構築物のディテールも潰れずに再現している。
広角端からしっかり使える。
当たり前かもしれないけど。
陰影の繊細な表現もしっかりと写し出す。
焦点距離23mm付近
23mmはX100Fと近い35mm判換算35mm。
スナップ撮影に最適な画角。
この辺は特に広角端でもないし望遠側でもないので安心感がある。(16mmでも別に不安はないけど)
細かい比較はしていないけど、どのF値でもとにかくしっかり写る。
逆光耐性も高い。
自然なハレーション。
焦点距離35mm付近
35mm(35mm判換算50mm)付近。だいぶ画角が狭くなってきたので、被写体に近づいてみた。
石柱の質感が出ていると思う。
背景もしっかりボケている。
自分が質感を意識しているだけなのかもしれないけど、このレンズは写す被写体の質感を忠実に再現してくれると感じる。
焦点距離55mm
このレンズの望遠端。35mm判換算84mmという謎の画角だ。
フルサイズ用レンズの一般的な標準ズーム(24-70mm)と比べると14mm相当よけいに望遠できることになるが、特にそれが「すげえ!」と感じたことはない。
また質感の話で申し訳ないのだけど、この辺の表現は単焦点レンズに匹敵していると思う。
ズームレンズの望遠端ということで、当たり前だけど遠くのものが撮れる。
写りは良好だ。
雰囲気のある写真が撮れる。
表現力に不足は全くない。
個人的な感想
画質
全く不満がない。というかいい。
広角端から望遠端まで、写りすぎなくらい良く写る。
アラを探し出したらきりがないのかもしれないけど、これだけ良く写って、どの焦点距離でもF2.8が使える。
それで十二分じゃないだろうか。
使いやすさ
単焦点レンズとの一番の違いは「レンズ交換が不要であること」。
強風の日でも雨の日でも、屋外で好きなだけ焦点距離を変えられる。
何を当たり前のことを、と思うだろうか。
…私もそう思う。
操作方法は特筆することはなく、いたって普通の使い勝手のレンズだ。
その他
このレンズの唯一の残念ポイントは、レンズフードに固定機構がないこと。
プロも使うことを想定しているなら、これはないとダメだろう。
っていうか、全てのレンズに付けようよ。
あえて付けない理由ってあるんだろうか?
まとめ
最後にちょっと愚痴みたいなことも書いたけど、XF16-55mmF2.8 R LM WRは最高の標準ズームレンズだ(ボディ内手ブレ補正が使えるX-H1に装着すると更に最高だ)。
XF18-55mmF2.8-4 R LM OISもとてもいいレンズだったけど(そして手放したことをちょっとだけ後悔してるけど)、このレンズはさらにいい。
というわけで、X-H1には必須のこのレンズ、あなたもおひとついかがだろうか。
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