これは新橋〜銀座で、昭和のかほり漂う渋いビル、略して「渋ビル」を愛でるイベント「SUSONO渋ビル研究会@銀座」に参加した記録である。
支部ビル
渋ビルとは
さて、渋ビルとは何か。
これは名古屋で活動している「名古屋渋ビル研究会」という会(名古屋の同級生2名で運営しているそうだ)が提唱する、渋いビルのこと。
公式ホームページによると、渋ビルには明確な定義がなく、研究会の2名の主観によるもののようだ。
ぼくは「なんか昭和のかほりがするビル」のことを渋ビルと認識している。
まあ、平たく言うと「古い、味のあるビル」のことだ。
渋ビル研究会 東京支部
名古屋渋ビル研究会をリスペクトして、東京支部を勝手に名乗って愛でよう!という趣旨でコミュニティ「SUSONO」内の部活の一つとして発足した。
当然、公式非公認だ。
今回は昭和のかほり漂う、みんな忘れかけている「プレミアムフライデー」の夕方からの実施となった。
まずは部長とぼくの2名で新橋に集合。
渋ビル「ニュー新橋ビル」へ向かった。
新橋
新橋といえばサラリーマン。
サラリーマンといえば新橋である。
この日も新橋駅前にはサラリーマンと、サラリーマンにインタビューしようとするテレビ局がたくさんいた。
ニュー新橋ビル
さっそく見つけた。ニュー新橋ビル。
ちなみに中にも入った。
古き良きタバコの煙で空気が真っ白な喫茶店や、なぜか複数あるゲーセン(脱衣麻雀がメイン)、そして以上な数のマッサージ屋(外国人の女性が客引きしてるやつ)。
もう平成も終わるというのに。
…ここは昭和ですか?
ビル内の喫茶店で待ち合わせ後、集合場所の旧新橋停車場へ向かった。
旧新橋停車場
旧新橋停車場。
ぼくは撮り鉄ではないので詳しいことはよくわからないけど、昔の駅ホームの一部が残っているのがここ。
鉄道始点(ゼロ・ポイント)もあった。
でも、ぼくが気になったのはこの駅の跡ではなく、その周りの建物。
汐留シティセンター
巨大なビルがそびえ立っている。
これはなかなか凄いぜ…
綺麗で巨大な高層ビルを見るとテンションが上がる。
このなんというか、人の手に余る感じが最高だ。
東京のこういうところは好きだ。
ビルの窓にビルが反射している。
左には素材が違う壁。
デザインされている感じがサイコーだ。
…かなり脱線してしまった。
今回のツアーは「渋ビル研究会」だ。
この日参加予定だった4名の研究会員が集合したので、気を取り直して最初の目的地へ向かった。
中銀カプセルタワービル
渋いビル…というか、メタボリズム建築の代表格として非常に有名なビル。
※ メタボリズム建築とは…社会の変化や人口の成長に合わせて有機的に成長する都市や建築のこと。(Google検索結果より)
近くで見ると、思った以上に老朽化していてちょっと引いた。
1972年竣工の建築物ならまあ、仕方がないか。
なんでも、水道周りがやられていて、水漏れを起こしていたりいろいろと住みにくいことになっているらしい。
カプセル状の部屋ユニットを取り外して新しく交換できるという、メタボリズムコンセプトはどうした。
銀座
銀座への道中
一通り中銀カプセルタワービルを愛でたので、渋ビルを求めて銀座の街中へ。
道中、渋いビルや、廃墟みたいなビルを発見するたびに愛でる。そしてまた歩く。
贅沢な時間の使い方である。
東京銀座ビル
ここはなかなか渋かった。
通常は横に並べられるはずのタイルを縦使いしているところが渋い。
…まあ、一緒に参加したメンバーの受け売りだが。
奥野ビル
そして、この日の最重要目的地の一つ「奥野ビル」。
渋ビル、レトロ建築のジャンルでは結構有名なこのビル、とにかく雰囲気が圧倒的にかっこいい。
かっこよすぎて少し作っているような雰囲気もあるが、外壁の材質からすでに他の奴らとは違うところを見せていた。
ちなみにこのビルは中にアトリエや芸術関連の店が大量に入店していて、普通に建物内に入ることができる。
目を引くのは旧型の「手動でドアを開ける」エレベータ。(手違いでほとんど撮影していないが)
結構危ないので、取扱注意。
その後建物中を散策した。階段手すりの渋い木材など、見所の多い建物だった。
森岡商店…の隣のビル
次に訪れたのは「森岡書店 銀座店」。
雰囲気のいいお店だったが、そのコンセプトが変わっていて、店内で販売している本は1冊のみ。
あとはその本にまつわるものが店内にディスプレイされている。
そして一定の期間で取り扱う本を変える。
いやー面白い。そしてかっこいい。
東京でないと絶対できない。
…まあ今回は渋ビル研究会なので、店内にはそんなにおじゃましなかった。
あと、店内の写真もブログに載せるのはどうかと思うので撮ってなかった。
それより、渋さでいけばこの書店が入っているビル。
かなり渋いはずなのだが…あいにく外壁工事中だった。
ので、その隣のビルを撮影してみた。こっちもなかなかに渋かった。
XF10-24mmF4 R OIS最大の欠点
ここで急に機材の話を。
今回の撮影で使用したのはXF10-24mmF4 R OIS。
広角ズームでありながら望遠端は35mm判換算36mmで、スナップ用途にも転用できる。
さらに手ぶれ補正も付いているという優等生レンズだ。
XFレンズだからもちろん画質もいい。
でも今回の撮影で、以前から気になっていたこのレンズ唯一の欠点が牙を剥いた。
…レンズフードが緩すぎる。
カメラバッグ内でズレるのはまあしょうがないとして、肩にかけている状態でも勝手にフードが回転している。
結果、気づかずに撮影した写真がこちらである。
どんなに画質が良くても、手ぶれしなくても、フードが写り込んだら全部台無しだ。
フードにロックを付けろとまでは言わないが、せめてもっと固くしてほしい。
ぼくは正直言ってもう我慢の限界なので、今後このレンズではフードを使わないことにした。
幸い、このレンズは出目金レンズではないのでレンズプロテクターを付けられるし。
余談だが、プロ用を謳うXF16-55mmF2.8 R LM WRにもレンズフードロック機構はない。流石にこのレンズにフードロックは必須だったと思う。
ニコンやキヤノンの域を目指すなら、こういう基本的なところをケアするのは重要だと思う。
そろそろ締め
東急プラザ
さて、渋ビルめぐりがひと段落したので帰路につく。
通りかかった東急プラザ。
とにかくハデだ。根が田舎者なので、テンションが上がる。
…まあ入らないけど。
プラダ
向かいには旧ソニービル跡地と、プラダビルが見える。
…まあ、入らないわけだけれども。
まとめ
支部ビル研究会
そんなわけで、楽しい渋ビルめぐりツアーだった。
渋いビルもたまにはいいもんだ。
ぼくもなんだかんだで昭和生まれだし、昔を思い出して楽しい気持ちになったり、苦い気持ちになったり。
とはいえ、やはり高層ビル群はテンションが上がるんだけどね。
バレていると思うが、ぼくは渋ビルより派手な大型ビルのほうが好きだ。
そう言う意味では、やはり東京は被写体としては最高レベルだ。(生活するには最低レベルだが)
機材のこと
さて、11月にはXF8-16mmF2.8 R LM WRが発売する。
建築スナップを撮るものとしてはぜひとも欲しいレンズだが、とにかく値段が高い。
およそ27万円。
必ず手に入れるつもりだが、少し時間がかかるかもしれない。
なので、それまではレンズプロテクターを付けたXF10-24mmF4 R OISで撮影を続けよう。
フード以外は欠点の見当たらない、本当はいいレンズなのだ。
それに、今年は他に買いたいものが目白押しだし。
ああ、MacBook Proがほしい…。
できれば15インチがほしい。
あと、iPhone XSも。
もうすぐ発表だ。
あ、Apple Watchも更新したい。
外付けハードディスクもそろそろいっぱいになってる。
あと、新型GRがそろそろ動き出しそう。
やばい破産する
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