ライカのカメラを買った。
ストレスで思考能力が鈍っているのだとしても、私が2台目のライカを買うなんて。
5年前(富士フイルム信者)の私が聞いたら卒倒しそうだ…
まあ、とにかく新しいカメラだ。めでたい。
…それでは紹介しよう。
LEICA M-P(Typ240) シルバークロームだ。
やったぜ!!!
M-P(Typ240)
今回購入したM-P(Typ240)は2014年9月13日にライカから発売されたデジタルカメラ。
LEICA M(Typ240)のプロフェッショナルモデルという位置付けで、正面の赤バッジと「M」マークを外し、トップカバーに筆記体ロゴのみというシンプルな外観になった。
M(Typ240)のゴリラガラスからサファイアガラスにグレードアップ、前面にフレームセレクターレバー。
バッファが1GBから2GBに。
…やめよう。
スペックの話をしても虚しい気持ちになる。
すでにM11が発売している2022年5月現在において、このカメラのスペックを語るのはほとんど意味がない。
ただでさえスペック的に周回遅れなライカの、8年前に発売したカメラ。
スペックで買っていないのは明白だ。
なんで今さらTyp240?
では、なぜ今さらこのカメラを買ったのか。
その理由は…。
理由1:M10-Pを買えなかったから
元々は、「カラー撮影できるLEICA」として、M10-Pを狙っていた。
本体が名機「M3」並に薄くなり、ISOダイヤルが付き、高感度耐性が強化された、超人気モデル。
M10-Pと比べれば、Typ240なんて「M9からM10の間の、正当ナンバリングモデルの間に入り込んだよくわからない失敗派生シリーズ」だと思っていた(「新しいiPad」とか「帰ってきたウルトラマンとか」)。
でも、M10-Pは高すぎた。
この半年くらい、ライカ公式のネットストアのアウトレットコーナーにも何度も行き、M10-Pを何度もカートに入れた。
でも最終的に80万円以上するカメラを、私はポチれなかった。
そして、そうこうしているうちに、状態の良いM10-Pが市場から消えた。
今後もマップカメラに定期的に状態の良い中古は出回る(たぶん)と思うが、新品はノーチャンスだと思う。
もういいや、M10-Pは。縁がなかった。
そんなときに、M-P(Typ240)が目に入った。
Typ246と同じ筐体。シルバー。そしてカラーが撮れるライカ。M10-P程高くない。
これこそが「俺のLEICA」だ…と勘違いするのに時間はかからなかった。
理由2:ライカの色
もう少し積極的な理由もある。
この代のライカMでなければ味わえない「色」を手に入れたかった。
どんな色かって?
このサイトの、この記事を見ていただきたい。
https://ichirophoto.org/leica-mの機種別・メリットとデメリットまとめ/
この「Ichiro Photography」というブログ、ライカに関する知識が豊富なうえ、記事が面白いので大好きだ(最近はライカを使っていないし、更新頻度が下がっているが)。
リンク先の記事に書いてあるのはTyp240とM10、M9の絵作りの違い。
Typ240の描写は「情緒的」「優しい階調表現」「彩度やや低め」…らしい。
いいじゃないか。最高じゃないか。
最近、カラー写真もしっかり撮りたいと思っていたし。
その瞬間、「Typ240と我が家のSUMMICRONの組み合わせで、カラー写真を撮ってみたい!」という思いが限界を超えてしまった。
持病の発作だ。
理由3:「買い」のタイミング
ちょうどビックカメラで新品が安くなっていた。
もうすでにセール期間は終わっているので、どれくらい安くなっていたかは書かないが、「ワンチャン買える!」と思えるくらいには安くなっていた(それでも自分史上2番目に高価なカメラだったが)。
なお、このカメラの定価は100万円だ。
タイミング的に、今買わなければ一生買わないだろう、と思った。
理由4:M-P(Typ240)の財産的価値
このカメラを買う前に、現時点でのM-P(Typ240)の財産的価値はどの程度のものかを調べてみた。
この8年前のカメラ、今売ったらいくらになるのか。
余談だが、ここ数年の値動きを見ていると、特にデジタルライカは、マップカメラに売ってはいけないと感じている。
なんか、とんでもない安値で買い叩かれているような…。
興味本位で所有しているM MONOCHROM(Typ246)のワンプライス買取価格を見て、絶望的な気分になった。
そのくせ、中古美品の在庫がほとんどない。希少価値に見合った買取価格になっていないと感じる。
実際、ヤフオク・メルカリあたりでさらっと見てみると、まあまあな価格(高い物で50万円程度)で取引されていた。
これなら買ったあと、気に入らなくて売ったとしても、それほど財布にダメージはない。
まあ、気に入ったら売らないので、結局は財布に大ダメージなわけだが。そして、そうなることを祈っている。
なぜシルバークローム?
余談だが、M-P(Typ240) はブラックとシルバーの2色展開だが、ブラックモデルの方が圧倒的に人気がある。
その理由は「ブラックのみペイントだから」である。
ブラッククロームと違い、ブラックペイントはだんだんと塗装が剥げてきて下地の真鍮が露出する。いわゆる「エイジング」というやつができるのだ。
これは確かにかっこいい。
わざとヤスリでペイントを削って、使い込んだ感じを出す人もいるくらいだ。
…で、今回なぜ私がシルバークロームを買っているのかというと。
「そもそもブラックペイントが市場に出ていない」というのもあるが、どちらかというと「すでに所有しているライカMモノクローム(Typ246)がブラッククロームモデルだから」という部分が大きい。
ブラックは持っているから、今度はシルバーも欲しい、という。
わかりやすいでしょ?
一緒に使う時にもわかりやすいし。
だからそもそもシルバーで探していたので完全に満足している。これは負け惜しみではない。断じて。いやほんとに
カメラと一緒に購入したもの
SDカード
このカメラのために、SUNDISK Extream PRO SDXC UHS-Ⅰ128GBを用意した。
今までで最大容量のSDカードだ。
ライカに速写性は必要ないため、UHS-Ⅰで全然事足りる。
容量も128GBと申し分ない。ほぼ無限に撮れる。
ちなみに最近、このスペックのSDカードは値段が安い。良い時代になったものだ。
液晶保護フィルム
最近、液晶保護フィルムを貼るのがどんどん下手になっていく。
アンチグレアフィルムを買ったけど、案の定失敗してしまった。
貼る→曲がってたので剥がして貼り直す→ホコリ入る…
新しいフィルムを調達。そして配達待ちへ…
(8年前のカメラなので、保護フィルムの在庫も厳しい…)
ストラップ
ストラップは安心のユリシーズのレザーストラップにした。
今回はクラシコ70%グランデ。色はチョコレート。
やっぱりチョコレート色は何にでも合わせやすいぜ。シルバーとの相性も最高だぜ!
撮影した写真
参考程度に、試し撮りした写真をどうぞ。…と言いたいところだが、ここ数日は天気が悪いしなんか精神的に不安定で、あまり外出していない。
さらに室内が暗すぎて、暗がりが苦手なこのカメラを使えていない…。
作例の紹介は、また次回…。
まとめ
今まで、LEICAを複数持っている人のブログやら記事やらを見て、「何考えてんだこの人」と思っていた。ブルジョワかよ、と。
それが今は。
「何考えてんだこの人」と思う。そして私はブルジョワではない。なんだこれ。
何考えてんだろうね。私は。
なんか生き急いでいる気がするね。破滅へまっしぐらや!
…ようこそ、変人の領域へ。君もおいでよ
ライカ2台目おめでとうございます!シルバーカラーめちゃくちゃ格好いいですね。
ライカを持ってるってだけで異世界の人かなと思ってましたけど2台持ちとは流石です。FUJIのみの頃からは想像がつかないです。
写真楽しみにしてます!
ありがとうございます!
写真を撮る機会がない上に、技術が据え置き(むしろ後退気味)なのに、機材だけ豪華になっていきます。やばいです。ストレスって怖いです。
富士フイルムで東京の街を楽しく撮っていたあの頃に帰りたい…
はじめまして。
私もリンク先のブログ、新品ライカを出来るだけ安く、そして故障へのリスクを軽減するために背面液晶がないM-D Typ262を買った者です。
所有している他のカメラが大きいため、ライカの出番が一番多いですが、背面液晶がないためにSDカードのフォーマットさえカメラ側でできない尖った仕様に未だ驚いています。
今後もブログ更新楽しみにしています。
Ramunetosoda sodaさん、コメントありがとうございます!
M-D…最高に尖ったカメラですね!素晴らしい!!不便を楽しむカメラって感じがM型ライカの真骨頂を感じます。
M-P(Typ240)はそこからすると少し中途半端なカメラかもしれないですけど、SDカードはフォーマットできて便利なカメラだ!と考えることにします!笑