【カメラ機材】アンチミラーレス

未来
むしろ未来っぽい気もする、流線型デザイン

ソニー、ニコン、キヤノン、そしてパナソニック。

ソニーを追って、多くのメーカーから相次いで発表・発売されるフルサイズミラーレス機。

従来からミラーレス参入組のオリンパス・富士フイルムもそれぞれ各種グレードのミラーレスカメラを取り揃えている。

もはやレフ機の入り込む余地はない。

「ミラーレス」が正義で、「レフ機」は悪とでも言わんばかりの勢いだ。

ここまで露骨に差別(?)されているのを見ると、かえってレフ機の肩を持ちたくなってくる。
…真っ先にレフ機を全て処分しておいてどうかとは思うけど。

デジタルレフ機は味がある

デザイン
FUJIFILM X-T2 (XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 55mm, f/11, 1.7 sec, ISO200)
改めて見てみると、独特のデザイン。

みんな、フィルムカメラは味があっていいって言うけど、もはやレフ機だってそういう愛され方をしてもいいんじゃないか。

だって、ファインダーを覗いただけじゃ、撮影結果が分からないんだよ。
フィルムカメラの「フィルムを現像するまで仕上がりが分からないドキドキ」にちょっと似てない?

撮影するたびにミラーが上がったり下がったりするんだよ?
そのショックで手振れすることがあるとか、とても懐古的で良くない?

動きモノに強いとか寒冷地で手袋したまま操作しやすいとか、本当に実用的な特徴もあるけど、個人的に実感したことがないので特に言及しない。
動きモノ撮らないし、冬山で写真撮らないし。

レフ機は重い?

重い
RICOH IMAGING COMPANY, LTD. GR (GR LENS, 18.3mm, f/5.6, 1/60 sec, ISO1100)
大きなリュックに、大きなレンズ。

ミラーレス推進派はよく「カメラが軽くなった」ということを利点として挙げていて、これは本当に小さく軽くなっている。

とてもいいと思う。カメラボディだけ持ち運ぶなら。

問題はレンズの方じゃないかと思うのだ。

センサーサイズに左右されるレンズの大きさは、実は一眼レフ時代から据え置きで、ほとんど変わっていない。

特にフルサイズミラーレスにおいて大口径ズームレンズを複数持ち歩く場合、一眼レフと比べた重量的なメリットはほとんどはないだろう。

それどころか大型のレンズと小型のカメラはバランスが悪く、逆に使いづらい…かもしれない(想像)。

そのせいか最近、ミラーレスカメラがどんどん巨大化してきてる気がするし、もはやレフ機と大差ないんじゃないかと…。

レフ機はもう古い?

かっこいい
FUJIFILM X-T2 (XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 55mm, f/11, 1.2 sec, ISO200)
むしろかっこいい

数々の便利な機能が盛り込まれたミラーレスが揃っている中、わざわざレフ機を買う意味が分からない、という人もいると思う。

では、「レフ機がかっこいいから」という理由ではどうだろう。

レフ機のデザインは、機能がそのままボディデザインになっていて潔い。
少し分厚いボディ形状も、ペンタ部の出っ張りにも意味がある。

対してミラーレスって実はあんなに「従来のカメラ」っぽい形である必要はないはずなのだ。
ミラーがないから設計の自由度が高い…と聞いたことがある。

つまり今のミラーレスカメラの形は良くも悪くも「レフ機の模倣」「フィルムカメラの模倣」になっていて、これがレフ機と比べると潔さに欠ける…と思う(僕が記憶している中で、はじめて一眼レフライクな形で出てきたミラーレス「オリンパスOM-D E-M5(2012年発売)」の頃からそういう話はあった)。

勘違いしないでもらいたいのは、各社のミラーレスカメラの「デザインがかっこわるい」と言っているわけではない、ということ。

今持っているミラーレスカメラ「X-H1」「X-Pro2」のデザイン(ある意味、いちばんレフ機・フィルムカメラ時代のデザインに近い)は最高に気に入っている。

あくまで「機能美」と「デザイン」の話だ。

一眼レフに未来はない?

未来
FUJIFILM X-T2 (XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 55mm, f/4, 1/10 sec, ISO200)
むしろ未来っぽい気もする、流線型デザイン

とはいえ、各社ミラーレスが出揃ったことで、今後はミラーレスシステムが開発の中心になる。

5年か10年後には、確かにレフ機メインは色々と肩身が狭いかもしれない。

ちなみに、各国で撮影されたカメラマンのスナップ写真に登場する確率が高い気がするのはキヤノンの一眼レフ(当社比)

単純にキヤノンの一眼レフのシェアが多いだけという噂もあるが、それにしても世界的な実際のミラーレスカメラのシェアが、ネットや国内で言われている感覚と比較して不自然に低いような気が…。
まあ、統計を取っているわけじゃないからわからないけど。

実はみんなが思っているほど、そんなに「ミラーレス時代」は来ていないのかもしれない。

何年後を「未来」とするか、にもよるけど、まだレフ機でも問題ないのでは?

まとめ

とりとめのない話になってしまった。

結局何が言いたいのかというと、

  • 現時点でミラーレス最高、レフ機は過去のもの、と言い切るのはどうか
  • 一眼レフはかっこいいし、まだまだ実用的なので、消極的な理由(時代についていけなくなる…とか)でミラーレスに移行する必要はないと思う
  • フィルムカメラを礼賛するなら、デジタル一眼レフももう少し褒められてもいいんじゃないか
  • EOS 5D Mark Ⅲ(とレンズ一式)を早々に手放したのは間違いだったかも…(個人的に重要)

ということだ。

もっと時間が経って、レフ機がものすごく安くなったら、もう一回買ってみようかな…。

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2件のコメント

「一眼レフは終わったのか」
色々な人が様々な視点で議論を交わしていますね。
そうした中で「機能美」「デザイン」という切り口は管理人様らしくとても新鮮に感じました。

私も俗者ですので、安直に「やはりミラーレスか」などと揺らぎながら、いつもの機材を手にすると「んー、この大きさや形もそれなりに意味があるんだよねえ」と安心してみたり、どうにもいけません(笑)

これからも管理人様の素敵な作品を楽しみにしております。

Hiroさん、コメントありがとうございます!
今回の記事は、そろそろCP+も近づいてきて、カメラ買いたい病を発症しそうな気持ちを抑えるために書きました。
一眼レフを「いつか」また買いたい、それは今じゃない、みたいな感じで物欲を抑えようとしたんですけど…
むしろ一眼レフが懐かしくなってまた欲しくなるという悪循環になってしまいました。

頑張って耐えます…

6Dいいですよね!

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