XF60mmF2.4 R Macro。
描写性能や色乗りに優れた素晴らしいレンズだが、狭い画角(フルサイズ換算90mm)やAFの遅さから、ブツ撮り以外ではあまり使用していなかった。
機材整理でまっさきに放出候補となったこのレンズ、手放しても問題ないだろうか。
今回は本来用途であるブツ撮りではなく、私がよく行う「街中スナップ撮影」に使用して検証してみた。
XF60mmF2.4 R Macroってこんなレンズ
基本情報
XF60mmF2.4 R Macroは、XFレンズの中でも最古参のレンズ。
Xシリーズ初のレンズ交換式カメラ「X-Pro1」と同日、2012年2月12日に発売された。
発売からかれこれ7年以上が経過している。
詳しい情報はこちらの公式ページをどうぞ。
フジノンレンズ XF60mmF2.4 R Macro | 富士フイルム
特徴
中望遠レンズでF2.4まで絞りを開くことができるので、背景をボカした撮影が得意。
遠近感がある立体的な描写は趣深い。
また、基本的な描写性能が非常に高いことも特徴の一つ。
数あるXFレンズの中でもトップレベルの描写をする。
7年前のレンズとは思えない性能の高さだ。
なお、弱点としては
- AF性能の低さ
- AF精度の低さ
などがあるが、スポーツや人物を撮らないのであればあんまり関係ないかもしれない。
作例 〜新宿スナップ〜
ここからは街中スナップの作例を何点か紹介する。
中望遠なので必然的に「切り取る」構図になる。
これが新鮮でなかなか良かった。
コクーンタワーの複雑な幾何学模様がしっかりと描写されている。
太陽を受けて輝くガラスもよく表現できていると思う。
中望遠では必然的に全体像を収められないので、部分的な切り取り描写になる。
これがなかなか新鮮だった。必ずしも全体像を納める必要はない。
近くのオブジェクトにピントを合わせて絞りを開けば、背景がしっかりとボケる。
写真に立体感が出るので、急に写真が上手くなった気になれる。
…放置自転車ダメ、絶対。
近景と背景がしっかりと分離される。
描写性能の高さの恩恵だと思う。
それにしても、縦構図ももっと工夫が必要か。
まとめ 〜このレンズは必要か?〜
というわけで、XF60mmF2.4 R Macroでのスナップ撮影だった。
さて、このレンズの評価は難しい。
- 最も多用している「XF16-55mmF2.8 R LM WR」の望遠端より少し長い焦点距離。
- コンパクト(レンズフードを除く)で、軽量。
- ハーフマクロが使える(等倍マクロは使えない)。
- 優れた描写能力。
フォーカスに関して目を瞑れば総合力が非常に高い。
動くものを撮らない私には特に欠点がないレンズ、ということになる。
ただし、使用頻度はそこまで高くない。
…
…
…
とりあえず残すか
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