Apple 11-inch iPad Pro(2020)のレビュー

11インチiPad Proの2020年モデル(512GB/Wi-Fi + Cellular)を購入した。ステイホームで手がすべった。

iPadはカメラ機材ではないし、このブログはガジェットレビューサイトではないんだけど、今回は「写真を趣味としている」「1999年からAppleファンのおっさん」という立場から、iPadのモデル選びや外観・使用感などをレビューしていきたい。

iPad Pro – Apple(日本)

購入動機/モデルの選び方

外箱
X-H1 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/5.6, 1/6 sec, ISO200)
買っちゃったぜ

なぜiPad Proなのか

現在、iPadのラインナップは5種類。
※【 】内は2020/5/23時点のApple Store最安モデル・価格。

  • 12.9-inch iPad Pro(第4世代)【Wi-Fiモデル128GB:104,800円】
  • 11-inch iPad Pro(第2世代)【Wi-Fiモデル128GB:84,800円】
  • iPad Air(第3世代)【Wi-Fiモデル64GB:54,800円】
  • iPad(第7世代)【Wi-Fiモデル32GB:34,800円】
  • iPad mini(第5世代)【Wi-Fiモデル64GB:45,800円】

すべてのiPadでApple Pencilが使用可能(第2世代Apple PencilはiPad Proのみ)になったことで、正直言ってどのモデルでも「できること」はほとんど変わらない。じゃあ何でそんなに値段が違うのかというと、主に以下のスペック差によるものである。

  • ディスプレイの大きさ
    (iPad Pro:12.9/11インチ、iPad Air:10.5インチ、iPad:10.2インチ、iPad mini:7.9インチ)
  • ディスプレイ性能
    (Liquid Retinaディスプレイ、ProMotionテクノロジー、True Toneの有無)
  • チップ性能
    (iPad Pro:A12Z、iPad Air /iPad mini:A12、iPad:A10)
  • Face IDかTouch IDか
    (iPad Pro:Face ID、iPad Air /iPad /iPad mini:Touch ID)
  • カメラ性能
    (iPad Pro:12MP広角カメラと10MP超広角カメラ、iPad Air /iPad /iPad mini:8MP広角カメラ)

このブログはガジェットレビューがメインではないのでこれ以上の詳しい説明は省くけど、私が上記のラインナップの中でなんで「iPad Pro」を選んだのかは以下のとおり。

  • Face IDのiPadを使ってみたかったから
  • 現時点で一番性能の良いiPadを使いたかったから
  • 見た目がかっこいいから
  • できるだけ大きなディスプレイのiPadが欲しかったから
  • 「iPad Air 2」と違うデザインのiPadが欲しかったから

つまり総合すると「iPad Proである必要はなく、ただ欲しかっただけ」ということになる。残念なおっさんである。なお、特にこだわりがない場合はiPad(第7世代)がベストな選択肢な気がする。

ちなみにカメラ性能は考慮しなかった。iPadで写真って撮る?

なぜ11インチなのか

iPad Proにはサイズが2種類ある。

  • 12.9インチ
  • 11インチ

実際、iPad Proの購入を検討している人が必ずぶち当たるのが「どっちの大きさが良いか」問題。色々なガジェットサイト(私も購入前たくさんのサイトを見た)でもこの2モデルの「どちらを買うべきか」を比較検討している。でも、結局そういうサイトを見まくっても答えは出なかった。自分とは使用用途が完全に一致するわけではない他人の意見なんだから当然なんだけど。

では、そんな中で私がなぜ11インチを選んだのかというと、一言で言えば「携帯性と視認性のベストバランス」を模索した結果である。

大きい方が見やすいに決まっている。だから視認性「だけ」を優先するなら12.9インチがいい。でも、私はそれだけでは満足できなかった。私の場合、iPadに「持ち歩けるフォトビュワー」という役割を求めている。カメラと一緒に鞄に入れて持ち歩き、カフェで一休みしているときにSDカードから取り込んで、カメラの背面液晶よりも大きいディスプレイで撮影結果を見る。これができることがまず第一。重くて大きい12.9インチはこの「持ち歩き」性能に難がある(体力的にもカバンの容量的にも持ち歩きが厳しい)。

ただ、この評価はあくまでも私基準なので、体力とカバンの容量に自信のある方は12.9インチが最高の選択肢になりうる(雑誌の電子書籍をストレスなく見開きで表示できる12.9インチの視認性は最高だ)。

あと、余談だけどスティーブ・ジョブズが最適解として出したサイズ(初代iPadの9.7インチ)にサイズ感が近いのは11インチの方だ、というのも決め手になった。

…そうです、信者です。

なぜスペースグレイなのか

iPad Proにはカラーが2種類ある。

  • スペースグレイ
  • シルバー

これはもう、「どちらがいい」とかはない。完全に好みの問題だ。私は所有している他のAppleデバイスとの統一感を考えてスペースグレイを選んだ(MacBook Pro:スペースグレイ、外付ディスプレイ:黒、ワイヤレスキーボード:黒、Magic Trackpad:スペースグレイ)。統一感、とても大事(ちなみにiPhoneXsのみシルバー色。かっこいいんだけど、これ地味に後悔している…)。

なぜ512GBなのか

ストレージ容量はいつも迷うんだけど、上から2つ目の512GBを選択した。たくさんの写真ファイルを保存するし、電子書籍もたくさん買う予定だからだ。容量は大きいほどよく、1TBが最高なのは当たり前だけど、予算の関係と、今までの経験から1TBまでは使わないだろう、という理由で512GBに落ち着いた。

なお、「クラウドに保存するから容量は小さくてもいい」という方もいるかもしれないが、クラウド運用はクラウド上のデータにアクセスするのにいちいち待たされるという欠点がある。実はこれがかなりのストレスになる。5G時代にはどうなるかわからないけど、現時点では筐体のストレージにダウンロードして使用するのが現実的だろう。

なぜWi-Fi + Cellularなのか

これは簡単で、Wi-Fi + CellularモデルにはGPS機能があるからだ。いや「GPS必要か?」という意見があるのは分かる。でも万が一、将来的に必要になったとしても、GPS機能は後付けができない

なら仕方がないじゃないか!

(19,000円の価値があるかって?それはアレだよ。ないよ。)

外観

ここからはiPad Proの外見を見ていこうか。

正面

正面
X-H1 (XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 34.3mm, f/5.6, 1/2.5 sec, ISO200)
正面

ディスプレイ面。Touch IDがないのでベゼルがかなり狭く、ほぼ全面ディスプレイになっている。シンプルなデザインは好感が持てる。なお、前面カメラは上部。

関係ないけど、上の写真、ディスプレイ面への映り込みがすごい。反射するものの物撮りについてはもっと勉強しないといけないなぁ…。

背面

背面
X-H1 (XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 34.3mm, f/5.6, 1/4 sec, ISO200)
背面

特徴的なカメラユニットが左上に。中央にはミラー素材のアップルマーク。下部の3つの丸はたしかSmart Keyboardとかと接続する端子だった気がする。キーボードは買ってないからわからない。

私はセルラーモデルを購入したので、筐体下部にアンテナラインが入っている。ない方がかっこいいけど、後述する「Smart Folio」を装着するので問題はないだろう。

側面

側面
X-H1 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/4, 1/20 sec, ISO200)
側面

側面は従来型のiPadと比較するとエッジが立っているデザインで、どちらかというとiPhone5あたりに近いイメージ。iPhone5は大好きだったので、もちろんこのデザインも大好きである。…本当はこのデザインと親和性の高いiPhoneが現行であれば最高なんだけど。

併せて購入したもの

iPad Proと同時に購入したアイテムを紹介しとこう。

iPad Smart Folio(11-inch)

SmartCover
X-H1 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/5.6, 1/1 sec, ISO200)
Smart Folio

iPad Smart Folioは簡単に言うと「背面と前面をカバーするシリコン素材の保護ケース」だ。ちなみに側面はカバーされない。個人的にはiPad Proの側面のエッジが効いたデザインが好きなので、それを隠さないこのカバーは最高だ。

値段は税込9,350円。高っけぇ…

背面
X-H1 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/5.6, 1/5 sec, ISO200)
パッケージ裏面

前面カバーをクルクルすることで横置きスタンドにもなる。

なお、Apple純正の「Smart Keyboard Folio(20,680円)」「Magic Keyboard(34,980円)」も発売しているが今回は買わなかった。

これは私がiPadを入力デバイスではなく「フォトビュワー」として見ているから。それにキーボードを使用するような作業はMacBook Proで行う方が結局効率がいい。「どうしても外出先で荷物を減らした状態でMacBook Proを使用しないでキーボードが必要な長文を打つような状況」みたいなのが想定できなかったので導入しなかった。

「iPadに物理キーボードは必要か」については、iPadの使用方法によって変わってくると思う。長文を打つ必要がない場合、キーボード付きのカバーは無駄に重く大きくなるので導入しないほうがいいんじゃないかと。いつもオプションは余計なものを買いがちな私だが、今回は賢明な判断をしたと思う(ではキーボードを使ってみたくないかと言われれば、それは使ってみたいんだけども)。

Apple Pencil(第2世代)

Apple Pencil
X-H1 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/5.6, 1/4 sec, ISO200)
Apple Pencil

Apple Pencil。テンションの上がるデバイスだ。こちらは第2世代。iPad Proを買ったら第2世代を買わないと損した気分になることうけあいだ。値段は税込15,950円。高っけぇ…

白い
X-H1 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/5, 1/4 sec, ISO200)
白い。

見た目は完全に「白い鉛筆」だ。結構細くて小さいので紛失に注意しよう。ちなみにiPad Proの側面に(磁力で)くっつけることにより充電が可能。未来だ。

pencil アップ
X-H1 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/5, 1/7 sec, ISO200)
ロゴがいい。

ペンの先にワンポイントでロゴが入る。アップルマークだけとかでもよかったかも。でもこれもかっこいいので満足。

Apple Pencil – Apple(日本)

Apple USB-C – SDカードリーダー

アダプタ
X-H1 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/5.6, 1/7 sec, ISO200)
SDカードリーダー

これはiPad ProにSDカードを直接挿すことができる「USB-C to SD カードリーダー」。以前のiPad Air 2のときも使っていたんだけど、インターフェイスがLightning端子からUSB-C端子に変更になったのに伴い買い直しとなった。iPad Proを「フォトビュワー」として運用するためには必須のオプションになる(Wi-Fiで写真データを飛ばすこともできるけど、遅いし不安定なことも多いのであんまり使っていない)。

値段は税込4,950円。高っけぇ…

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エレコム iPad Pro 11 2020 保護フィルム ペーパーライク 反射防止 ケント紙タイプ

私は基本的にスマホやタブレットに保護フィルムは貼らない派なのだが、今回は思うところがあって保護フィルムを購入した。

「ペーパーライク」と名のついている通り、「Apple Pencilを使った時に紙に書いているような描き心地になる」と評判のフィルムだ。ちなみに見た目はマットな感じになるので、iPad Pro本来の色の鮮やかさは失われる。そのうち剥がすかもしれない…。

使用感

ブラウジング

ウェブ
X-H1 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/5, 1/8 sec, ISO200)
こんな感じ。

スマホと比べると大きな画面なので、やっぱりウェブページを見る時にはiPadが最高だ。スティーブ・ジョブズのようにソファに腰掛けて優雅にブラウジングをする。

…そうです、信者です。

なお、Apple Pencilを使って上下スクロールするのは案外楽チンで良い。ペンシルの使い方間違ってる気はするけど。

現像作業

Lightroom
X-H1 (XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 34.3mm, f/3.6, 1/25 sec, ISO1600)
LightroomCCの編集画面。

まだ現像作業には使用していないので、とりあえずLightroomCCを使ってみた感想は「いいじゃん」である。保護フィルムを貼っているから100%の実力じゃないんだけど、それでも高精細なディスプレイの実力を感じることができた。

正直言って、編集作業をiPad Proでやる機会はほとんどない(MacBook Proでやるので)と思うけど、これなら旅行先でちょっと手直しをしてすぐにブログやInstagramにアップするなんてことが簡単にできてしまいそうだ。

ちなみに、写真編集にApple Pencilが使えるのかどうかはこれから研究していく必要がありそうだ。

テレビ電話

この間、オンライン飲み会にiPad Proで参加してみた。やはりスマホと比べると見やすい。…当たり前か。Smart Folioは横置きで立てておけるので楽。AirPodsを使うことでさらに没入感を増すことができる。ステイホームのお供には最適。

まとめ

いろいろと書いてきたけど、この記事で言いたいことは結局のところ…

iPad Pro、かっこいい!!最高!

ということ。

…そうです、信者です。

カメラ
X-H1 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/4, 1/2.5 sec, ISO200)
カメラ(使ってない)
ロゴ
X-H1 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/5, 1.4 sec, ISO200)
Appleロゴ
エッジ
X-H1 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/4, 1/2 sec, ISO200)
このエッジがいい…

かっこいいは正義。