家とモノクロ

国内のほとんどの県で非常事態宣言が解除され、世間的にはそろそろ外出を…という機運なのかもしれないけど、北海道は(特に石狩郡は)まだまだステイホーム!!だ。つまり、死にたくなければできるだけ家にいなければならない。4月に東京から札幌に戻ってきてからというものずっとこの状態だ。さすがに飽き飽きしている(そして太ってきている)。

でもこれはしかたがない。自分や周りの人間を守るため、今はできる限り家からは出ないようにしなければならない。…それはわかってるんだけども、それでもやっぱり写真が撮りたい。

ではどうするか。そう、家の中で被写体を探すのだ。もうそれしかない。

ステイホーム期の写真撮影

例のアレのせいで、休日になっても家から出られない今日この頃だけど、そんな時に限っていい天気だったりしてなんだかせっかくのお休みにストレスが溜まってしまう。この流れは良くない。今後しばらくはこの状態が続く(と思われる)ので、この状態でも楽しく写真撮影できるようにならなくてはならない。

こんな状態で楽しく、質の高い写真撮影をするには、「家の中で撮る」ことについてしっかりとプランを立てて、それを忠実に実行していく必要がある。適当に撮影しても、なんか微妙な撮影結果が得られるだけで「やっぱり外に出ないと!」となる。それでは逆効果だ。

家での撮影だからこそ、本気で取り組むべきだ。(できているとは言っていない)

屋内撮影(モノクロ)で気をつけること

部屋を片付ける

自宅で撮影する時に気をつけたいのは、「被写体に集中しすぎて背景(部屋の中)が散らかっていて生活感丸出し」となること。これにより写真の完成度が左右されることもあるので油断ならない。生活感ダメ、絶対。

背景は被写体と同等かそれ以上に大事。ナショジオの「プロの撮り方 構図を極める」にも書いてあったからきっと間違いない。

ホコリをはらう

部屋をしっかり片付けても、つい忘れてしまいがちなのがホコリ。特にマクロ撮影時には目立って仕方がない。家の中のホコリは完全に除去するのは難しいけど、撮影前には可能な限り払っておきたい。

ただ、年季の入った部屋やオブジェを撮影するときにはわざと残すのもアリだと思う。…いや、うちにはないけど。

光と影を意識する

光が差し込む方向を意識する。モノクロ写真においては、何を置いても光と影が重要。というか、ほぼ100%それしかないと言っても過言ではない(いや実際には構図とかあるけれども)。明るいところ・暗いところ、そしてグラデーション。これらを駆使して写真を構成していく。

それに光は写真に立体感を出すためにも重要な要素でもある。順光だとのっぺりとした印象になることが多いので、斜光・逆光を狙うことが多い。窓から差し込む光はそういう意味では使いやすいツールだと思う。

シャッター速度に気をつける

屋内は自分が思っているよりも暗い。外と同じ感覚で撮影しようとするとシャッター速度が遅くなることが多い(絞り優先オートなどを使用している場合)。手振れが起きやすい状況になるので、撮影するときは気をつける。

思い切って連写モードを使用するのもいいかもしれない。数撃ちゃ当たる(ブレない)作戦だ。

家でモノクロ写真

モノクロに適した被写体を探そう。自宅の中で探さなければならないんだけど、これがなかなか難しい…。

しょうがない。机でも撮るか…。

※以下、X-H1のフィルムシミュレーション「ACROS」で撮影。

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デスク
X-H1 (XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 32.9mm, f/3.6, 1/35 sec, ISO1600)
デスク周り

まずはこちら。自分の部屋のデスクまわりだ。デスクにワーキングチェア、15-inch MacBook Proと外部ディスプレイ、Bluetoothキーボード、Bluetoothマウス、デスクライト。後ろにモニターアーム。机の左端にあるのはコースター、右端にあるのは外付HDD。あと左下にPS4。

それでは簡単に説明していこうか。

外部ディスプレイ

ディスプレイ
X-H1 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO1600)
大型の外部ディスプレイEIZO ColorEdge CS2740

外部ディスプレイは27型のカラーマネジメントディスプレイ。「EIZO ColorEdge CS 2740」という、プロの方が使うような高級ディスプレイだ。おこがましい。

以前同じメーカーの「CX240」というカラーマネジメントディスプレイを使用していたが、ミニマリスト断捨離がマイブームだった時に手放していた。それ以降MacBook Proのディスプレイのみで運用していたが、大画面で写真を編集・確認したい欲が再燃。去年の12月に購入した。

4Kディスプレイなだけあって見え方が素晴らしい。「モノクロ写真がメインの奴にカラーマネジメントディスプレイは不要では」だって?なにをバカな…あれ?必要?だよね?いやきっとひつようにきまっているそうにちがいな

モニターアーム

モニターアーム
X-H1 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/2.8, 1/4 sec, ISO200)
モニターとノートPCが宙に浮く。

液晶ディスプレイにはもちろんスタンドが付属していて、上下動や縦にするといった動作にも対応しているのだが、どうしてもスタンドの台座のスペースでデスクの一部が占拠されてしまう。そこで導入したのがモニターアーム。エルゴトロンの「エルゴトロン LX デスクマウント デュアル モニターアーム」。結構いいお値段(3万円代後半)した。なにせアームが2本ついているからね。

(ディスプレイの取り外しを容易にするためにクイックリリースブラケットも買ったよ。マグネットが強すぎて全然クイックリリースされないけど)

で、なんでアーム2本のものを買ったのか、というとMacBook Proを浮かせたかったからだ。なにを言っているのかわからない?「MacBook Proを浮かせるのだ」。やっぱりわからない?なんだって?…なんで浮かせるのかがわからない。なるほど。でも答えは簡単だ。「浮かせたかったからだ」。やったぜ。

なお、MacBook Proを浮かせるためには別売りの「エルゴトロン ノートブックトレイ」が必要だ。

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モニターアーム2
X-H1 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/2.8, 1/5 sec, ISO200)
少し位置が高すぎる

こんな感じで作業する。…いやうそ。ディスプレイの位置が高すぎる。

モニターアーム3
X-H1 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/2.8, 1/7 sec, ISO200)
よし、ちょうどいい。しわしわ。

しわしわピカch

モニターを好きな位置に置いておけるのはやっぱり便利。右に置いてあるMacBook Proはサブディスプレイ的に使用している。とはいえ100点満点というわけではない。デスクの奥行きが足りない(600mm)のでモニターが顔から近すぎるという問題はある。でもこれはモニターアームの問題点ではないので、アーム自体には満足している。デスクを買い替えt

キーボード

キーボード1
X-H1 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/2.8, 1/4 sec, ISO200)
HHKB Professional HYBRID Type-S

こちらが現在使用しているキーボード「HKKB Professional HYBRID Type-S」(高い)。そう、ネット界隈で「最高のキーボード」と名高いアレだ。その通りだ。ミーハーだ。

ここ数年は「かっこいいから」という理由でUS配列を買っていたんだけど、今回はJIS配列に出戻りしてみた。というのもこのキーボード、JISには矢印ボタンがある。日本語を使用して漢字変換をする時に良く使うんだよね矢印ボタン。US配列ではこれがFnと一緒に押さないといけない感じになっているのが不安だったので敬遠した。

使い心地?いいですね、最高ですよ。叩きやすい。叩いてる実感もある。なんと言ってもキーボードを打つときの音がいい。でもこれ以上大きい音だと気になっちゃうかもしれないね。Type-S(静粛性を重視したモデル)でよかった。だが一番気に入ったのは…デザインだ。かっこいい。

キーボード2
X-H1 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/2.4, 1/4 sec, ISO200)
Magic Trackpadを手前に

…かっこいいでしょ?

ちなみに一緒に使っているアームレストはエレコムのリストレスト「COMFY」だよ。

で、その間に置いてあるのは「Magic Trackpad 2 スペースグレイ」だ。

そうです、パクリです。

HHKB BTにおすすめのパームレストは小型のモノを2つ使うのがおすすめ | トバログ

ミニマルで快適な操作感。『Magic Trackpad 2』レビュー | トバログ

キーボード2
X-H1 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/2.4, 1/4 sec, ISO200)
…Magic Trackpadを手前に

手前が気になる?いやいや、キーボードの話をしているんだよ?まったくなんなんだねきみは

セイルチェア

セイルチェア 1
X-H1 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/2.4, 1/4 sec, ISO500)
ハーマンミラーのセイルチェア

以前の記事でも話題を出していたけど、ハーマンミラーの「セイルチェア」を購入した。

セイルチェア 2
X-H1 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/2.4, 1/10 sec, ISO500)
振り返る

背もたれのパターンがかっこいい、座り心地も悪くない。そして(ハーマンミラーの割には)安い。以前別の記事で書いたかもしれないけどアームレストが低いという不満(自分の座高が高すぎ・腕短すぎ)はある。でも最近はアームレストを使わずにキーボードを打っているからまあいいか、的な感じに落ち着いた。見た目はかっこいいんだからオッケーというわけで。

機能性もいいよ。ハーマンミラーの椅子の中では座面を低くできるのがお気に入り。

PlayStation4 Pro

最近外に出られないので、FIFA20のFUTモードにどハマりしてしまって困っている。まったくどうにかしてほしい。ゲームなど人生の貴重な時間の無駄…ガットゥーゾ欲しい

PS4Pro1
X-H1 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/2.8, 1/25 sec, ISO1600)
PS4 Pro
PSPro2
X-H1 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/2.8, 1/40 sec, ISO1600)
SONY
PS4Pro3
X-H1 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/2.8, 1/20 sec, ISO1600)
コントローラ
PS4Pro4
X-H1 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/2.4, 1/40 sec, ISO1600)
コントローラのアップ

※プレイステーション4 Proの商品リンクを貼ろうとしたんだけど、Amazon見たら転売ヤーが値上げ販売をしていたのでやめたよ。転売屋は全員アレすればいいのに

おまけ

おうちでできるパターン撮影。XF60mmF2.4 R Macro、売らないで本当によかった

セイルチェア 3
X-H1 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/2.4, 1/5 sec, ISO500)
セイルチェア接写1

これはセイルチェアの背面。「メッシュ状の3Dインテリジェントサスペンションバック」が美しい。

セイルチェア 4
X-H1 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/2.4, 1/4 sec, ISO500)
セイルチェア接写2

光が右から当たっている感じがいいね。

もう1つおまけ。

おうちでできる接写。

レンズフードフタ
X-H1 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/2.4, 1/17 sec, ISO1600)
LEICA ELMARIT-M f2.8/28mm ASPH.のフタ

フタもかっこいい。

まとめ

もう部屋撮影のネタが尽きた。外出したいなあ。大自然に還るならいいんじゃないかな…。でもステイホーム言われてるしなぁ…。

人が少ない時間帯ならいいんじゃないか?いい?よくない?

…しょうがない、FIFA20やるか…。

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3件のコメント

いつも楽しい記事をありがとうございます。
「構図を極める」はしばしば必読の書と言われますので、私も繰り返し学んでいます。
国内の写真家さんは「解放付近及び単焦点が正義」であって、画質劣化を避ける
ために絞ってもf16辺りが限界という方が多くいらっしゃる印象の一方で、
同書の著者は、「画質劣化の意見があることは知っているが、絞りはそのレンズの
最大絞りが良い」という趣旨を断言し、大半の作例がf22(ポートレートでもf11程度)、
レンズによってはf32を使っていますし、使用レンズは100%ズームレンズです。
やはりアートの世界ですから正解はないものの、私のようなド素人にとっては、
いずれの主張も「なるほど」と思わされるばかり。
いかにもレベルの低い質問ですが、いつも見識高い視点を示してくださる管理人様
は、どのように思われますか。

これはとても深い質問ですね…!っていうか私自身が全然できてないのでお答えするのは恐縮するんですけど…

あくまでも「ちゃんとした作品」を作ろうと思った場合、「大口径」とか「超解像」とかそういう尖った性能は必要ないんじゃないかなぁ、と思います。
撮影する道具として考えたときに、焦点距離を変えられるズームレンズは最強だと思います。相当のこだわりでもなければ、単焦点レンズは基本的に遊び用のアイテムではないかと…

「構図を極める」でも書いてある通り、一番大切なのは撮影者が意図した写真表現をすることであって、周辺の画質に気を配ることではなんだろうと思います。
なので画面全体にピントを合わせたいときはおもいっきり絞っていいんじゃないでしょうか。私もF11とかにすることが多いですね。
作品を評価する時に「周辺の画質がちょっと低いから減点」とか「解像感が甘いからダメ」とかいう話にはならないと思うんですよね。

写真「作品」を撮る場合、機材の性能に「撮らされている」写真には意味がないんじゃないかと思ってます。開放F値が1.4だから背景ボケした写真ばかり撮る、とかですね。
いや、単純にレンズやカメラの性能を試して楽しむのはそれはそれでとても楽しいのでいい(自分もよくやる)と思うんですけども。

もっと真面目に作品を撮影していきたい…
ぼんやりと同じような写真ばかり撮っても上達しないので、ちゃんと意識して撮影していきたいですねー

と質問した後に、改めて拙い質問だなあ、と 笑

絞り開放付近が愛でられるのは、ほぼパンフォーカス的に見える人間の視点とは
異なり、焦点以外が綺麗にボケていくという写真独自の表現が重んじられるため、
程度には理解しているつもりですが、この本の筆者が「絞ることを避けて表現の幅を
狭めるのは無意味だ」と断言していたのが新鮮だったものですから。

大三元の記事の際に「風景写真は絞って撮ることが多い。それであれば大口径で
解放f値の低いレンズとそれ以外のレンズの見分けはどれくらいつくのか」と
皆が薄々感じていなから何となくタブー視されている部分を鋭く述べられていた
管理人様の視点を改めてお伺いしたいと思ったしだいです。

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