”カメラマンはダサい?”
ぼくが写真を趣味にしてかれこれ6年くらい。
写真の腕はいっこうに上がらないが、その間、ずっとテーマにしてきたことがある。
それは”写真趣味とファッションを両立させる”こと。
ぼくは「いい写真のために、大好きな洋服選びを制限しては意味がない」と思っている。
ぼくがそんなことを強く感じるようになったきっかけがある。
以前買ったカメラ雑誌で、「プロカメラマン3人による、今年発売したカメラを総括する座談会」というインタビュー記事を見た。
で、その記事にはインタビューの様子が何枚か掲載されていたのだが、そのときのカメラマンの格好といったらそれはもうひどかった。
シャツの袖が変な方向に折れ曲がっている。
シャツの袖が擦り切れている。
全員チェックのシャツ。
バンダナ。
カメラマンベスト。
”マジか”と思った。一瞬コスプレかと思ったほどだ。
そのときは、世間的には「カメラマン=ダサい」なのかも…と考えてしまい、軽くショックを受けたものだ。(それ以来、その雑誌は買わなくなってしまった…)
「カメラマンは全員おしゃれでなければならない」とは思っていないけど、せめて一般的なクオリティでいてほしい。
これからカメラを始めようとしている若者があの雑誌を手に取ったら…
ちょっと考えを改めてしまうかもしれない。
おかげで、”実際のところ、カメラマンはどのくらいの割合でダサいのだろうか”
という疑問が湧いてしまったので、今年の2月に横浜で開催された「CP+2017」(年に1回、2月に開催されるカメラの祭典)では、来場者の方々をかなり入念に観察してしまった。
結果、来場者の中でも若者の中には「カメラとファッションをうまく両立しているな」と思う人もいた。勉強になったほどだ。(もちろん例外あり)
で、いかにも「カメラやってます」という服装の方は、中年・年配に多かった。(ごく一部例外あり)
「くたびれた洋服×擦り切れたカメラバッグ」の組み合わせは、周りにあまりいい印象を与えないと思う。
(あとカメラマンベストは論外。僕はカメラマンベスト反対派だ。これは譲れない。)
これは持論だが、ただでさえ街中で目立ってしまう「カメラマン」は、人一倍「見られる」ことに気を使うべきだ。
ファッションは自由だし、人それぞれ価値観は違うけど、間違っても「不潔だ」「不快だ」と思われてはいけないと思う。
どう見ても「不潔」で「不快」な身なりをしている人が、いきなりレンズを自分に向けてきたら。
あなたならどう思うだろうか。
“マナー”も大事
昨今、カメラマンのマナーが話題になっている。
私有地に勝手に踏み込む
電車を止めるまで近づく
祭りの行列に割って入る
こう言う「やから」は論外だが、ここまでセンセーショナルじゃなくても、マナー意識が低いカメラマンはいくらでもいる。
これについてはいずれまた記事にしたいと思っているが、ぼくも撮影スポットで不快な思いをしたことがある。
それも1回や2回じゃない。
こういう「やから」が発生する原因は、「いい写真を撮るためならば、周りからどう思われても構わない」という意識。
「見られている」という意識、つまり社会性が欠けているのだ。
心構え
「写真を撮るのに、格好なんてどうでもいいし、周りからどう思われようと構わない」という考え方。
賛否両論はあると思うが、僕はこの考え方を絶対に認めない。
写真を撮りに家を出た瞬間から、周りには人一倍気を使うべき。
不快感や不信感を与えないように、最大限努力するべき。
街で写真を撮るっていうことは、そういうこと。一人の例外もなく。
うん、ぼくも気をつけよう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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