写真を趣味にしたい。
ぼくのまわりにも、そんな人たちが増えている。
昨今のスマートフォンの普及、Instagramなどの流行、テクノロジー(ドローンなど)の進歩によって、写真趣味を始める敷居はぐっと下がっている。
写真は楽しい。
カメラも楽しい。
でも、カメラとかレンズって、どれを買えばいいんだろう?
とりあえず結論から
最初に買うべき機材は?レンズはどんなものがあるの?いくらくらいで始められる?
何を買えばいいのか迷っている時って、とりあえずクチコミサイトの掲示板をチェックしたり、カメラ売り場で店員に聞いてみる人が多いと思う。
そして、それら意見を鵜呑みにするとまず間違いなく失敗する。
彼らの意見はほとんどの場合、相談者の立場に立ててないから。しかもそのオススメカメラを使ったこともないから。
そのカメラ(メーカー)が好き(嫌い)、または売らなければいけない、という「アドバイスをする側に都合のいい」意見を押し付けられるのがオチだ。
じゃあどうやって選べばいいのか。
…正解は「買って、使ってみないとわからない」。
せいぜいできることと言ったら、カメラやレンズのカタログやレビュー記事(実際に使ってる人のブログとかがオススメ)をいろいろ見て、最終的には自分で使うシチュエーションを想像して、違和感がない(やりすぎてない)と感じるカメラを買う…
しばらく使ってみて、それが自分に合えばラッキー、合わないと感じたら買い替え(グレードアップorダウン)てしまえばいい。カメラは下取りに出せばまあまあの価格で売れる。
つまり、失敗が前提。
…結局失敗するのかよ。
さて、ぼくはカメラやレンズについて、人に誇れるほどの知識はない。なので具体的に「あなたにはこの機材がサイコー」みたいなアドバイスはできない。
でも、人よりも多目に失敗はしてきた。
そして、今も失敗をしている最中だ。
そんなぼくにアドバイスできるのは、「こんなことを言っている自称”玄人”のオススメは買っちゃいけない」という警告くらいだ。
同じ失敗するのでも、自分で選んで失敗するのと、他人に選んでもらって失敗するのとでは意味合いが違う。
前者は失敗から学べるが、後者はそれがない。自分で考えてないから、なんで失敗したのかがわからない。
そしてまた同じ失敗をするだろう。(自分のことだが)
というわけで、今回の記事。
ネットで、店頭で、
こんなオススメをされた時は要注意。
ブランド 「やっぱりニコンかキヤノンを選べば間違いないですよ」

きらいではない
いきなり最高に間違っているので、注意してほしい。
レフ機の時代はもうすぐ終わる。これからはミラーレスカメラの時代になっていく。
そしてこの2大ブランドは、ミラーレスの分野で大負けしている2大巨頭だ。(キヤノンは台数だけは売れているようだけど)
今買うなら、そしてこれからも長く使っていくつもりなら、レフ機ではなく、すでにミラーレスを主軸にしているメーカーを選んだほうが無難だ。
レンズ交換式カメラは、一度メーカーを決めると、別のメーカーへ移るために大きな犠牲(主にお金)を支払うことになる。
うっかりニコンFマウントとかで始めちゃうと、下手したらあと2年くらいで終わりが見えてくるかも…。
(ニコン期待のミラーレスは、マウントが変わる可能性がある…)
そして、そんなことはカメラ好きなら誰でも知っている。
5年〜10年以内に市場から消える可能性のあるレフ機(とその交換レンズ)を、入門とか言って勧めてくる時点で、相手のことを考えていないこと請け合いだ。
Q:「初めてのカメラ、どれを選べばいいですか?」
A: 「レフ機とシグマ以外ならどれを買ってもいい。好きなものを買ってみては。」
コスパ 「あのカメラにはないこの機能が入っていてこのお値段。お得!」

おトクといえば大阪ですかね
カメラは写真を撮るための道具だ。
普通のスピードで切れるシャッター、見やすい背面液晶かファインダー、それなりのバッテリー稼働時間、持ちやすいデザイン。
持ち運べる程度の大きさ、普通の保存媒体(SDカード)が使えること。
実は他に必要な機能はない。
コスパでカメラを見てしまうと、まったく必要のない機能(「Wi-Fi」「内蔵フラッシュ」「有効画素数」「なんとかレゾリューション」「スーパーなんとか」「フォビオン」「シグマ」…)に惑わされて、本質を見失うことになる。
そんな機能なくても、いい写真は撮れる。
安心してほしい。
Q:「どのカメラを買うのが一番お得でしょうか?」
A:「カメラなんてどれを買っても金の無駄なので、予算の範囲内で好きなカメラを買いましょう。」
タイミング 「欲しい時が買い時」

欲しかった。欲しいだけだった。
ところで、カメラやレンズって結構高いんだよ。
…写真「しか」撮れないくせに。
まともな機能のレンズ交換式カメラを買おうとしたら、10万円は用意しておかないとキツイ。
つまり、ただ「欲しい」ってだけでむやみに買っちゃダメな価格帯だ。
外食何回分だよ。
特に2台目のカメラ・新しいレンズが欲しいと思った時とかは注意が必要なんだけど、機材を買う理由は、いつだって「必要だから」であるべき。
「なんか欲しい」とか、「安くなったから」とかいう理由で買っちゃダメ。
そんなあたりまえのことを忘れないように、ちゃんと「その機材の必要性」を確認してからお店に行こう。
Q:「このカメラ(レンズ)はいつ頃が買い時ですか?」
A:「すでに持っているなら買う必要はない。dp Quattroとか欲しいだけで買うな。どうせ使わない。」
…なんか楽しくなってきた。
次回に続く。
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