「持続可能な趣味」としての写真

一般人にとっての、「持続可能な写真趣味」とは。

 断捨離、終活、節約。

 私事で恐縮だが、このたび写真趣味をダウングレードした。

 その理由や顛末については、先日の記事で紹介したとおり。


 写真という趣味を、今後どのくらい続けていくかはわからない。
 特段裕福でもない、死ぬまで仕事をしていく自信がない私が、この金のかかる趣味を続けていくためには、「身の丈にあった」「持続可能な」支出を心がけなければ

 今流行りのあれだ、あれ。SDGsってやつだ(たぶん違う)。

Leica Camera AG LEICA M (Typ 240) (SUMMICRON-M f2/35mm, 35mm, f/4.8, 1/4000 sec, ISO800)

趣味写真家のSDGsとは?

最新機種から距離を置く。

 発売するたびに最新機種に飛びついていたら、お金がいくらあっても足りない。
 
 だから、最新機種は買わない。

 …と言うのは簡単だが、今までそれを達成できたことはない。
 
 なぜか。
 それは、私が他人に影響されやすく、物欲に弱い人間だからだ。

 新製品が発表されれば興味が湧く。
 必要のない新機能に憧れる。
 他人の購入報告を聞くと、自分も買っていいんだと勘違いする。

 
 それはもう、抗いようのない暴力的な欲望となって襲いかかる。

 だから、情報そのものから距離を置こう。
 私にとって、最新機種の情報は害悪でしかないから。

 というわけで、現在X(旧Twitter)とYouTubeのおすすめで、「最新機種」を紹介しているもの、ライカと富士フイルム以外の最新機種を紹介しているものを意図的に排除(ミュート、おすすめに表示しない)している。

 「それならXもYouTubeもやめればいいじゃん。」と思うだろうか。
 それはほんとうにそのとおり。

 いずれやめられればいいな、と思っている。
 でも、今はまだ無理なので、自衛のために「強制的に最新機種への興味を呼び起こすようなものは目につかないようにする」しかない。

 また、この「消す」という行為そのものが「断捨離」に近い精神的効果をもたらすという副次的効果もある。

 「物欲に絡め取られている」と感じる人がいたら、一度試してみることをお勧めする。

Leica Camera AG LEICA M (Typ 240) (SUMMICRON-M f2/35mm, 35mm, f/8, 1/3000 sec, ISO800)

最終目標は「携行できる量を超える機材を持たない」こと。

 撮影に行く時、持っていかない機材がある。

 「この機材は、今日はお留守番。」

 …その機材、本当に必要だろうか?

 実際カメラを何台もっていようと、撮影で一度に使用するのは1台なのが普通だ。
 レンズ交換の手間を省くために2台持っていくこともあるが、その辺が限界だろう。

 仕事で使うならさらにもう数台持って行ってもおかしくないけど、5台も6台も持って行って使う?絶対そんな日は訪れない。

 つまり、カメラはどんなに多くても3台くらいあれば十分なはずなのだ。

 それ以上の台数のカメラは「コレクション」以上の意義を持たない。

 言っている側から矛盾しているが、私は4台以上のカメラを所有している。
 そして、冷静に考えてみるまでもなく、そんなにたくさんのカメラは必要ない。

 今後、持続可能な趣味としての写真を続けるにあたり、少しずつ台数を減らしていければいいと思う。

 使われないカメラを見るのは忍びない。

Leica Camera AG LEICA M (Typ 240) (SUMMICRON-M f2/35mm, 35mm, f/2.4, 1/1500 sec, ISO200)

「カメラコレクション」は誰かがやってくれる

 今しか買えないあのカメラ。
 他では買えないあのレンズ。

 見つけたときに買わないと、もう手に入れられないかもしれない。
 同じ焦点距離のレンズがあるけど買おう!
 カメラはたくさん持っているけど、今買おう!!

 そうやって増やしたカメラやレンズを、有効活用できた試しがない。

 そういう「希少カメラ・レンズコレクション」は、きっと他の誰かがやってくれる。
 そして、我々はそんな奇特な方々のツイートやら動画やらでそれを楽しめばいいんじゃないだろうか。

 …私はまだその域に達していないので、機材のことを頭から切り離すために、そういう機材の話題そのものを避けるようにしているが、いつかそんなおおらかな気持ちで生きていきたいと思う。

Leica Camera AG LEICA M (Typ 240) (SUMMICRON-M f2/35mm, 35mm, f/4.8, 1/2000 sec, ISO200)

情報開示、その1。

 さて。
 そんな偉そうなことを言っているこの私の、最近の買い物について少しだけ開示しよう

 こちらをどうぞ。

FUJIFILM X-Pro2 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/2.4, 1/120 sec, ISO400)

 …はい、ダウト。

【次回】FUJIFILM Xシリーズで撮影する、道東。

 スペック戦争からの落第。
 こんないい気分は久しぶりだ。

 次回。
 「馴染みのカメラ」で、「いつもの街」を撮る。
 そこに幸せを感じられるか。


 ながいたびが はじまる..

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4件のコメント

これは・・・笑
バリアングルのT4ではなく、チルトのT3を買われたと見ました
本格的にフジに帰ってこられたようで嬉しいです
次の記事楽しみにしてます!

X-Tのどのモデルにしたのかは…そのうち記事にする予定ですのでお楽しみに!!

富士フイルムへの消極的撤退を果たしたので、今後はライカと富士フイルムとRICOHの3メーカー体制でやっていきます!
…近いうちにもう少しカメラは減らす(予定)です。多分、きっと。

YMさん、フジに回帰されましたね!
お帰りなさいっていう気分です(笑

かくいう私もこの春ソニーからキヤノンを経てフジに戻りました。
(フジを見限った時期は、これまた偶然にもYMさんがライカ、ソニーに移行した頃でした)
システムが軽い、XFの単焦点はどれもいいものばかり、と思っていたのですが今度はニコンからzfが出て……

今後も楽しみにしております!

私の場合は回帰の理由が消極的(終活)なので、今後は縮小していく予定ですが、もちろんXFレンズのコンパクトさに惹かれた部分もあります。
Nikon Zf…そもそもこれ以上の買換えに興味がないのでまったく買う予定はないですが、危ないのでできるだけ情報は入れないように頑張っています笑

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