遠ざかる東京
「東京を撮りたい」と言い続けて1年。
そろそろ限界だ!有給とって、東京行こう!!と思い立ち、ホテル探しを始めたのだが…。
…すぐに絶望することになった。
ビジネスホテルが2泊で3万5000円…?なめてんのか…?
ちなみに最後に行った東京旅行(2021年12月)では3泊17,700円だった…。
宿泊費が異常に高騰している。この状態で東京旅行はさすがにコスパが悪すぎる。
東京に行けない。
終わりだ。
もう写真なんて終わりだ!!!
…と言うわけにもかないので、ここはひとつ気持ちを切り替えて、別の被写体を探そう。
私が住んでいるのは、ネイチャーフォトグラファーなら誰もが羨む土地、北海道。
しかも道東。
道東に住んでいるのだから、道東を撮ろう。
「道東の魅力」を撮ろう。
道東といえばなんだ。
大自然。
野生動物。
食べ物。
まあこんなところか。
どれもこれも、今まであまり本格的に撮ったことのない、馴染みのない被写体ばかりだが。
でも、この先長く写真を趣味としてやっていくなら、そして転勤が常の今の仕事を続ける限りは、その土地その土地での写真撮影の楽しみ方を見つけていかなければならない。
今日まで、そんな現実があまりにも嫌すぎて、そのことから目を背けてきたが、そろそろ現実を受け入れなければ。
自然でも動物でも、楽しく撮る。
やってやろうじゃねぇか…
被写体を探して…
意気込みはいいんだけど、問題は「どこに行けば大自然やら野生動物やらが撮影できるのか」を全然知らないということ。
撮影のたびに入念な下準備ができればいいんだけど、仕事やら将来への不安やらで正直そんなことやっている心の余裕はない。
平日は思考回路が死んでいる。週末に蘇るを繰り返しているので、まともにものを考えられるのは週末のみ。
ある程度、当たりをつけてとにかく行くしかねぇ。
そうだ、東へ行こう。
昨年からいろいろあって敬遠していた「世界自然遺産」知床へ向かおう。
撮影ルール
「モノクロームで自然風景を撮影する。」
まだ懲りないのか、という気持ちもある。
ふうつの撮影よりもハードルが高いからだ。
…もちろん、自然風景撮影は本来カラーで撮影するものなのはわかっている。
これは一つの実験だ。
私の腕で、自然風景をモノクロームで魅力的に撮影できるか。
「撮影地に順応する」とは言ったが、個性は出していきたい。
ひとまずは、馴染みの深い「モノクローム」が通じるかを見極めたい。
知床を撮るための機材選び
カメラ
今回は完全に車で移動するので、調子に乗ってカメラは3台体制。
メイン:SONY α7R Ⅲ
一番頼りになるメイン機、α7R Ⅲ。
どんな時にも対応できるよう、標準ズームをつけっぱなしにする予定。
セカンド:SONY α7R Ⅱ
標準ズームでは対応できない超広角・超望遠担当。
主に「面白い」写真を撮影するために携行。
フォーカスレバーがないのと反応がいちいち遅いのが玉に瑕だが、画質は折り紙付きだ。
設定はメインのα7R Ⅲに準拠。
サブ:RICOH GR Ⅲ
撮影中の風景撮影、食事の撮影など。撮影旅行を記録する。
…結果から言うと、あまり出番はなかった。
レンズ
今回はカメラがEマウントなこともあり、SIGMAレンズで統一してみた。
超広角から超望遠まで。
こいつらがいればどんな被写体にも対応できる…はずだ。
SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
超広角レンズ。出目金レンズなので、ねじ込み式のフィルターやプロテクターを装着できない。
このレンズのせいでいつまで経ってもスローシャッターを試せないという噂…
SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art
標準ズームレンズ。
デカくて重い。その分、画質はいいのだが、単焦点レンズほどのインパクトはない。
SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art
ポートレート番長。
…ポートレートは撮らないが。絞り開放での撮影は情緒のあるボケを生む。
結果から言うと、風景撮影には使いにくいうえ、日中は露出オーバーで絞り開放不可。
SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art
接写が得意な中望遠マクロレンズ。
結果から言うと、今回は使用しなかった。
SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary
「ライトバズーカ」の異名を持つ超望遠レンズ。
焦点距離の割に軽量なのがウリ。
超望遠の画角を生かした圧縮効果の効いた写真が撮影できる。
…?
あれ?こんなレンズあったっけ?
撮影した写真を見ながら感想でも
出発
撮影日は非常に天気がいい日だった。午前3時に起きて4時には出発するはずだったが…。
1時間寝坊したため、家を出たのは午前5時すぎ。
すでに日が昇っており、ここですでに朝焼けを撮影するチャンスはなかった。

知床まで車で、寄り道なしで片道2時間30分程度。
つまり、とんでもなく遠い。
道中寄り道したり撮影したりしていれば3時間以上は当然かかる。
車の運転を楽しみながら行きたいところだが、実際はスピード違反の取り締まりと動物の飛び出しに警戒しながらのドライブだ。
狐とか轢きたくないし、大人の鹿に当たれば車のダメージはかなり大きくなる。

天に続く道
斜里町とウトロ町の間。
「天に続く道」と呼ばれる観光名所に寄ることにした。
新兵器「ライトバズーカ」絶好の見せ場である。
見せてもらおうか、超望遠の圧縮効果というやつを…!!

天に続いているねぇ…。
新しいオプションを手に入れた感じがしていい。
やっぱりカメラを増やす金があるんならレンズに投資すべきだ。
表現の幅が広がるから。

…いいんじゃないでしょうか。
ちなみに、標準ズームの望遠端70mmで撮影するとこうなる。

天から遠い…。
まとめ
とりあえず、今回はここまで。
ライトバズーカは新しい視点を与えてくれた。
…ただし東京でこのバズーカを振り回すのは結構厳しい気がする。
自然風景・動物撮影限定になる気がする。
この後、とうとう知床に上陸するのだが、その話は次回の記事で。
おまけ
「私の知っているACミランは、本当に死んだな」
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