モエレ沼公園×LEICA M MONOCHROM(Typ246)

写真を撮りたい。

しかし例のアレのせいで「不要不急の外出自粛期間」である今、可能な限り「三密」を避けなければならない。しかもこのご時世、街の写真なんかアップした日には自粛警察に袋叩きにあってしまう。

どうしよう。

そうだ、公園だ。北海道特有の「異常なほど敷地が広い公園」ならたぶん大丈夫だ!…というわけで、札幌市内にある巨大公園「モエレ沼公園」へ行ってきた。もちろん他の人もいたけど、他人との距離が平均100mくらいになっていたのでどうか許してほしい。

モエレ沼公園とは

モエレ沼公園とは、札幌市東区にある大型公園。札幌市内にあるため、車があれば比較的楽にアクセスできる憩いの場だ。詳細な説明はめんどうk面倒くさいので公式サイトの文章を引用する。

モエレ沼公園は、札幌市の市街地を公園や緑地の帯で包み込もうという「環状グリーンベルト構想」における拠点公園として計画された札幌市の総合公園です。1982(昭和57)年に着工し、2005(平成17)年に グランドオープンしました。基本設計は世界的に著名な彫刻家イサム・ノグチが手がけ、「全体をひとつの彫刻作品とする」というコンセプトのもとに造成が進められました。

公園について | モエレ沼公園ーイサム・ノグチ設計

お分かりいただけただろうか。つまり「でっかい公園presented byイサム・ノグチ」である。

この公園は以前一度、X100Fで撮影したことを記事にしている。この時も地震→大停電と穏やかではなかったなぁ…。

機材

今回はLEICA M MONOCHROM(Typ246)とLEICA SUMMICRON-M f2/50mm (3rd)の組み合わせで撮り歩いてきた。ので、いつものことだけど「完全にモノクロ写真オンリー」。公園でモノクロが映える被写体を探すという難しいミッションを遂行しなければならない…!

ズミ
FUJIFILM X-H1 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/2.4, 1/240 sec, ISO200)
今回はこのレンズ。

なお「公園のような広い場所ならLEICA ELMARIT-M f2.8/28mm ASPH.のほうがいいだろう」という批判は甘んじて受け入れる。使いたかったんだからしょうがないじゃないか!!まったく。なんなんだねキミは

写真

…落ち着いて。ここからは実際の写真を見ながら解説していこう。一体何を解説するのかよくわからないけど。とりあえず一つだけ言えるのは、午前11時ごろのこの公園、(また)異常に風が強くて寒かった。北海道っていっつもこうだよ!!まったく。なんなんだねキミは

駐車場から公園への道

さて。

無駄に巨大な駐車場(1割も車が止まっていなかった)で車を降り、無駄に長い道のりを公園に向かって歩く(レンタサイクルはやってなかった)。橋を渡っている途中、なんか絵になりそうなススキ(たぶん)の群生地帯があったので川岸へ降りて行ってみた。

明暗
LEICA M MONOCHROM (Typ 246) (LEICA SUMMICRON-M f2/50mm (3rd), 50mm, f/4.8, 1/1500 sec, ISO320)
明暗が半々のススキ。

明暗、半々をイメージしてみた。なかなかいい感じに解像している。そして後ろの方がいい雰囲気にボケている。立体感というか、空間描写力が高い(と思う)。

ススキアップ
LEICA M MONOCHROM (Typ 246) (LEICA SUMMICRON-M f2/50mm (3rd), 50mm, f/6.8, 1/4000 sec, ISO320)
ススキをアップで…

いいねぇ…。

白樺の林

ススキ(仮)の写真も撮ったし、さっさと公園に向かおう。…と思ったら、川岸にいい感じの白樺群生地。東京にはなかったな白樺。ところで白樺ってなんかいいよね。木なのに白くて。花粉出るけど。

白樺1
LEICA M MONOCHROM (Typ 246) (LEICA SUMMICRON-M f2/50mm (3rd), 50mm, f/4.8, 1/3000 sec, ISO320)
白樺の表皮の質感

厳しい冬を終えた白樺の表皮。歴戦の勇者みたいな貫禄を感じる。表皮の質感をしっかりと描写するレンズの実力感じるんでしたよね。

絞りを開いて撮影したことで背景ボケも大きくなり、被写体が浮き出して存在感が強調されている(と思う)。

林
LEICA M MONOCHROM (Typ 246) (LEICA SUMMICRON-M f2/50mm (3rd), 50mm, f/13, 1/250 sec, ISO320)
白樺群生地

群生地を絞って撮影。無限に生えているんじゃないかと思えるような白樺地獄が、モノクロによって強調されている。それにしても、地面の入れ方とかピントの位置とか、もう少し印象的な撮り方があるような気がする。寒くてそれどころじゃなかったという言い訳をしてみよう。今度またチャレンジしてみよう…。

ガラスのピラミッド”HIDAMARI”

ピラミッド部分は立入禁止になっているガラスのピラミッド”HIDAMARI”。っていうかそんな名前だったのか。初めて知った。ここは晴れの日に室内を撮影すると、ピラミッドのフレームがいい感じの影を作ってくれる大好きな撮影スポットなのだが、この日は中に入れないわ曇りだわでなんだこれ。

ピラミッド遠景
LEICA M MONOCHROM (Typ 246) (LEICA SUMMICRON-M f2/50mm (3rd), 50mm, f/6.8, 1/1500 sec, ISO320)
ピラミッド部分は閉鎖中。
道
LEICA M MONOCHROM (Typ 246) (LEICA SUMMICRON-M f2/50mm (3rd), 50mm, f/3.4, 1/4000 sec, ISO320)
ピラミッドへの道。

ピラミッド付近でジョギングしている人を何組か見かけた。気持ち近づかないようにした。このご時世は辛い…。

ピラミッド側面
LEICA M MONOCHROM (Typ 246) (LEICA SUMMICRON-M f2/50mm (3rd), 50mm, f/8, 1/750 sec, ISO320)
ガラスの質感とグラデーション

曇っていても中に入れなくても、やっぱりかっこいい。後ろの岩壁もなんかいい。結論を言うと全部いい。そんな場所である。

ピラミッドの裏

ピラミッド裏面
LEICA M MONOCHROM (Typ 246) (LEICA SUMMICRON-M f2/50mm (3rd), 50mm, f/8, 1/750 sec, ISO320)
ピラミッド裏の階段。

地味にピラミッド裏のこの階段が好きだ。コンクリート打ちっぱなしの壁が安藤忠雄建築を思い起こさせるからか。そういえば札幌にも安藤忠雄建築があったんだった。かなり前に一回撮影に行ったときの写真があるので、そのうち記事にしてみようかなぁ…。

曲線と直線
LEICA M MONOCHROM (Typ 246) (LEICA SUMMICRON-M f2/50mm (3rd), 50mm, f/8, 1/350 sec, ISO320)
丘の曲線と建築の直線。

こう言う写真も結構好きだけど、もう少しうまいこと撮影できたような気がする。ミニマルっていうかなんていうか…。なによりも、写真の腕がほしい。

他にもモエレ山とかテトラマウンドとかいろいろ見所があるんだけど、外出自粛だし寒いし天気悪いし寒いのでここで終了。

まとめ

入りたい
LEICA M MONOCHROM (Typ 246) (LEICA SUMMICRON-M f2/50mm (3rd), 50mm, f/8, 1/1000 sec, ISO320)
中に入りたい…

文明が滅んだ後の廃墟と化したモエレ沼公園、いかがだっただろうか。…いや嘘。すいません。不要不急のモエレ沼公園編だった。はい、すいません。

外に出るのが怖い。っていうか外の写真を掲載するのが怖い。なんだこの時代。ゴールデンウィークもこのままの状態が続くのか…。発狂しそうだなぁ。

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2件のコメント

おはようございます!
<モエレ沼公園>は関心を持っている他方で「未踏の地」なので、興味深く写真を拝見しました。
硝子張りの構造物や白樺の木は「モノクロが映える」という感じですね!それから、“ピラミッド”の裏側のコンクリート構造物も好い感じだと思います。
凹凸が在るようなモノや、光を強く跳ね返すようなモノは、結局「モノクロが似合う」のだと思います。この辺は「これからゆっくり、少しずつ試したい」というように私も思います。
最近の私は、「天候が!」と思った時に、近隣の海岸辺りで「極々短い散策」という感じです。

コメントありがとうございます!
モエレ沼公園は、札幌市内では指折りの撮影スポットだと思います(暖かい季節に行くのが吉)。ぜひ(暖かい時期に)お越し下さい!

最近は外に出るのが恐怖なので、せっかく買ったカメラを使う機会が少なくてうずうずしてます。
天気が良かったり夕焼けが綺麗だったりしたときに、パッと出て行ってさっと撮って帰ってくる…というのがせいぜいかもしれないですねー。
道東や函館にも行ってみたいけど、いつのことになるか…

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