Shinjuku02 -撮影機材について-

ストリートスナップに一眼レフ。この組み合わせは是か非か。普通に考えればこんなに不適切な機材もないだろう。重いし、仰々しい。いちいち大げさだとも思う。そう思ったから、D810を持っていながらX-Pro2を買い増し(実際はX-T10からステップアップ)して2マウント体制になっている。そのこと自体には特に後悔はない。でも、一眼レフを無性に使いたくなることがある。この撮影時にもそういう気持ちになったので、あえて重い一眼レフを携えて新宿に向かった。

AF-S NIKKOR 35mm f/1.4GNIKON D810 (AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G, 35mm, f/1.6, 1/100 sec, ISO64)

一眼レフでの撮影は、やっぱり安心感が違う。

X-Pro2もいいカメラなのだが、どうしてもレンジファインダー(風)のカメラなのできっちりとした構図は探しにくい。EVFにすれば解決する問題なのだが、フジのEVFはなんか色がおかしい。っていうか背面液晶とEVFの色味が微妙に違っていて(EVFのほうが若干青かぶりしていると思う)、あまり使う気が起きない。メインはモノクロ撮影だから関係ないだろうと思いきや、モノクロでもわかるくらい色味が違う。前になんかの機会に富士フイルムの社員に聞いて見たら「仕様だ」との回答があったので、まあ治らないんだろう。むしろその後に出たX-T2でも深刻な問題として挙げられていたので、もはや会社の体質みたいなものなんだと思う。

他のメーカーのEVFがどうかは知らないが、こういうことがあるうちは、EVF機をメインで使う気にはならない。

AF-S NIKKOR 35mm f/1.4GNIKON D810 (AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G, 35mm, f/2.8, 1/200 sec, ISO64)

一眼レフを持って行く時のコツは「いかに持参するレンズの数を減らすか」と、「ズームレンズは潔く諦める」という2点だろうか。いや、軽量なズームレンズを使うというならそれもアリだが。この日は単焦点2本(AF-S NIKKOR 35mm F1.4Gと同58mm F1.4G)で賄ったわけだが、トートバッグだったこともあって、これ以上重いレンズを入れていたら肩がやばかった。それに街中で24-70mm F2.8を振り回すのも気が引けたし。いろいろと妥協や思い切りが必要だなぁと感じた。ミラーレスなら、全部持っていけばいいだけなんだろうけど。

AF-S NIKKOR 35mm f/1.4GNIKON D810 (AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G, 35mm, f/1.6, 1/160 sec, ISO64)

ところでこの日は新宿界隈をぶらぶらしていたのだが、夕日がいい感じに差し込んでいたので都庁まで足を伸ばしてしまった。新宿だけでもまだまだ楽しめそうだ。