私がX-H1を購入したのは2018/7/15(マップカメラのマイページ「マイアイテム・購入商品」より)。
230日以上が過ぎて、そろそろこのカメラをちゃんと評価してもいいんじゃないかという気がしないでもないので、レビュー第2弾をやってみたい。
なお、X-H1を購入したばかりの頃に書いた1回のレビューはこちら↓
外観
カメラのデザイン
少し小さくなったGFX50S、みたいな感じ。
他のXシリーズのカメラにはないカメラ右肩のサブ液晶が一番の特徴。
カメラボディは直線・平面を多用したデザイン。
特にペンタ部のデザインに顕著に出ている。
ブツ撮りするとき白く反射するのでいつも困る。
このデザインコンセプトはXシリーズ全般がそうで、フィルムカメラ時代のデザインエッセンスを感じさせていて、素直にかっこいい。
…ちなみに私はどちらかというと曲線を多用したデザインが好きなので、デザインだけで言えばキヤノンの一眼レフがもっとも好みだったりするのは内緒だ(特に5Dシリーズが最高。EOS Rはそんなに好きではない)。
レンズとのマッチング
Xシリーズのカメラでは最大サイズのX-H1 は、概ね全てのXFレンズと相性がいい。
重量のあるレンズでもしっかりマウントできる強度を感じる(XF200mmは例外、ということで)。
ボディ内手ブレ補正のおかげで、焦点距離やレンズ内手ブレ補正の有無に左右されず、好きにレンズを選べるのはいい。
つまり、X-H1さえあれば、XFレンズは選び放題、というわけだ。(危険だ。)
付属品
ネックストラップ、バッテリー、バッテリーチャージャー、レンズマウントキャップが付属する。
アクセサリーシューカバーは付属していなかった気がする。
まあ、特に特筆することはない。
ネックストラップは、X-Pro2やX-T2に付いてきた革製の細いタイプとは違い、ファブリック製のワイドタイプ。
デザインは…ちょいダサ。でも最近はそれがいい。
バッテリーについて
バッテリーはX100Fと同じ「NP-W126S」。
X-H1のバッテリーとしては少し荷が重いのか、バッテリーライフは短い(撮影可能枚数は約310枚)。
これはX-H1の欠点の一つとなっている。
新規格のバッテリーにして、少しでも撮影可能枚数はあげて欲しかったところだ。
…まあ、X100Fとバッテリーを使いまわせるのは助かるんだけど。
機能
ボディ内手ブレ補正
スタイリッシュ手のひら返しでおなじみのボディ内手ブレ補正(IBIS)。
現時点(2019年3月)で、X-H1はXシリーズで唯一のボディ内手ブレ補正搭載機だ。
8割くらいはこの機能のためにX-H1を買ったようなものなので、この機能には当然満足している。
一度慣れてしまうと、もう手ブレ補正のないカメラには戻れない…?
動画機能
…使ってない。
X-H1最大の目玉機能なのに、動画をほぼ全く使ってない。
いや、興味はあるんだけど、そもそも何を撮影すればいいのかわからない。
編集も大変そうだし、現時点では手が回らない。
なので評価できない。申し訳ない。
なんかとてもいいらしい、ということだけは噂で聞いた。
ETERNA
今やX-T3、X-T30にも搭載され、X-H1の固有機能ではなくなったフィルムシミュレーション「ETERNA」。
実はほとんど使っていない(2回目)。
レタッチすることを前提としたフィルムシミュレーションで、基本的に動画用ということもあり、なかなか使用機会がない。
今後もメインで使うのは難しいかな…。
フリッカー低減
これも使ってない。
蛍光灯下で写真を撮ることはあるけどあんまり気にしてない。
でもそのうち使ってみたい機能の一つではある。
Bluetooth
一回使ってみたらなんか意味不明の挙動を起こしたのですぐやめた。
8割の確率で繋がらないWi-fiといい、富士フイルムのカメラ、ワイヤレスネットワークと相性悪くないか…?
操作性
フェザータッチシャッター
シャッターショックを可能な限り抑えたソフトな押し心地のシャッター。
人によっては半押しの感覚が分かりにくいと思うようだけど、私はすぐに慣れた。ので皆さんもすぐに慣れると思う。
シャッターショックを極限まで減らす、という効果はしっかりと出ていると思う。
さらに自分にとっては「シャッター音を極限まで小さくする」というところが最高にいい。
街中や室内でシャッター音が響くのはあんまり好きではない(これは人によるかもしれないが)。
今まで使ってきたカメラの中では最高のシャッター、と言ってもいいくらい評価している。
フォーカスレバー
フォーカスエリアを移動するときに使うやつ。
あるとやっぱり便利。
まあ、X-Pro2にもX-T2にも付いているけどね。
ちなみに、体に当たって勝手にフォーカス位置が移動していることがあるので、設定で一回押してからでないとフォーカス位置を変更できないようにしている。
そんなフォーカスレバーの設定についての記事はこちら↓
可動式液晶
X-T2と同じで上下に可動するだけでなく、横にも開く。
縦位置での俯瞰、見上げ構図での撮影が楽にできる。
…正直、縦構図をあまり使わないので、横チルトはあんまり使っていない。
露出補正
唯一のウィークポイントだと思う。今までのXシリーズと比較すると操作しにくい。
X-Pro2、X-T2と比べて格段に使いにくい。
具体的には、リアコマンドダイヤルと一緒に押すことになっている露出補正ボタンが小さくて押しにくい。
私が撮影で露出補正を多用しているからかもしれないけど、これはかなり気になる。
正直これだけのためにX-T3に買い換えようと思ったほどだ(さすがに思いとどまったけど)
…と思っていた時期が私にもありました
X-H1の露出補正操作、デフォルトでは「露出補正ボタンを押しながらリアコマンドダイヤルを回す」なのだが、これはセットアップメニュー「操作ボタン・ダイヤル設定」の「露出補正ボタン設定」で「押下中のみ(P)」から「押下切替(S)」に変更可能だ。
つまり、こっちの設定にしておけば、「露出補正ボタンを押した後にダイヤルを回す」という操作方法になる。
これは楽だ。
やっぱり説明書はちゃんと読むべきだなぁ…。
描写
正直言って、これはX-Pro2と変わらないと思う。
センサーもプロセッサーも同じなんだからあたりまえか。
ただ、変わったことといえば、レンズ内手ブレ補正のないレンズでのスローシャッター撮影の成功率が跳ね上がったこと。
街中で撮影していると、人を流して風景を止める、という撮影をするためにシャッター速度を下げることがある。
今までは気合で止めていたんだけど、X-H1では気合があんまりいらない、くらいには楽になっている。
そもそも微ブレが減少することは、撮影画像の鮮鋭化=実質的な画質向上につながる。
これがいちばんの画質上昇なのかもしれない。
携帯性
Xシリーズ最大のボディサイズと重量。
携帯性は悪い…かといえば、X-T2の頃あまり変化を感じない。レンズを複数持って行くならX-Pro2やX-T2と大差ないと思う。
正直、撮影時も「重い!」と感じることはない。グリップが握りやすいからだろうか。
RICOH GRやX100Fと比べれば携帯性は下がるし重いけどそんなのはあたりまえだし、システム全体で考えれば他のフルサイズミラーレス勢と比較すれば十分コンパクトだと思う。
とはいえ、XF18-55mmF2.8-4 R LM OISを手放したのは早計だった。
XF16-55mmF2.8 R LM WRと画角が被るし使わないだろうと思って下取りに出したが、ちょっとしたお散歩用途にはこっちのレンズの方が持ち出しやすいし、大げさにならない。
もう一回買うか?3回目だけど。
興奮度
X-H1を所有していることで得られるもの。
Xシリーズのフラッグシップ機を使っている、という興奮。
X-T3の登場でセンサー・プロセッサーが1世代前のものになってしまったが、ボディ内手ブレ補正はやはり最高だし、シャッターの形がいい。
XF16-55mmF2.8 R LM WRがここまで似合うカメラは他にない。
さすがフラッグシップ(洗脳)。
あとは「フルサイズセンサー」という宗教に惑わされなければ満足度は高い。
逆にGFXとか買っちゃえばそんな宗教に惑わされずにすむのかもしれない(洗脳)。
まとめ
良い点
- ボディ内手ブレ補正
- 安心の堅牢ボディ
- 良デザイン・質感
- フラッグシップであること
気になる点
- 露出補正がしづらい(解決)
- センサー・プロセッサーは1世代前
- BluetoothとWi-fi
- バッテリーライフ
つまり最高。
コメントを残す