【雑記】もし、富士フイルムXシリーズからマウント変更するなら。 〜SONY編〜

FUJINON 23mmF2

前回の記事で、これからの機材に関してあれこれ考えている、という話をした。

その記事の後半で、マウント変更について書いているけど、今回はこの辺をもう少し具体的に検討(妄想)してみる。

今、このタイミングで本気でマウントを変更するなら、どのメーカーに行くべきか?

今回はSONY編をお送りする(全4回を予定)。

SONYに対する印象

SONYのカメラに対する印象は、だいたいSONYの家電に対する評価と同じ

良いところ

とにかく高性能。

他メーカーのカメラより、一歩でも前へ。
そういう先進的な姿勢が感じられる。

画素数やコンパクトさなど、とにかく一歩抜きん出ている印象だ。

これはとても好印象だ。

コンパクト。

昔から、SONYは小型化技術がかなり高い。

どんなモデルでも、だいたい他のメーカーより2割くらいコンパクトに抑えてくる印象だ。

フルサイズミラーレス「α7シリーズ」の登場は、カメラ業界に大きなインパクトを与えた。

将来性。

さっきの話と少しかぶるけど、SONYの先進的、積極的な姿勢は将来性を感じられるもので、非常に評価できる。

この「将来性を感じる」という状態は、そのまま「ここのカメラを買ってもいきなり見捨てられることはない」という安心感につながる。

現時点で、SONYのαシリーズが無くなる未来は想像できないでしょ?

悪いところ

じゃあ、いいところばかりかと問われると、そういうわけではない。
個人的に気になっている「残念ポイント」は以下。

一部の「家電的」「商業的」なデザイン。

これは好き嫌いがあると思うけど、私はαシリーズのカメラデザインそのものは好きだ。

変に懐古主義に走らず、かといって先進的すぎず。
やりすぎない、いいデザインだと思う。

さらに年々改良を重ねて使いやすく、持ちやすくなっているところも好感が持てる。

…ただ、あのゴテゴテと書いてある文字、表示はいただけない。

「SONY」のメーカーロゴがペンタ部に入っているのはいい。

でも、オレンジのマウント部にある「35mm FULL-FLAME CMOS IMAGE SENSOR」っていう表示は必要なの?
誰に対する自己主張なの?

肩の「Stedy Shot 4K INSIDE」っていう文字も必要?
そんなの買った人は知ってるでしょ?

Wi-fi」とかの表示も別にいらない。

この辺は「家電量販店のディスプレイ」には必要なのかもしれないけど、カメラ自体のデザインには全く不要じゃないだろうか。

っていうか、むしろ不快だ。
これさえなければ完璧に近い、と思うだけになおさら残念なのだ。

耐久性・堅牢性に不安。

「防塵・防滴に配慮した設計」ってなんだ。

NikonやCanonと比べて「自分は堅牢性には劣ってますよ」という自己主張?

それ以外はあらゆる面で他メーカーを凌駕しているのに、なんでこんな大事な部分で手を抜いちゃうのか…。

家電と違って、場合によっては悪天候時にも使用し続けなければならないカメラにとって、耐久性は非常に重要な機能。
プロ契約もしているSONYが、これを分かってないわけはない。

小型化のために妥協しちゃった感がある。これが残念。

この辺はソニータイマー(保証期限が切れると壊れる、というSONY製品の特性)と関係があるんじゃないかと勘ぐってしまう部分だ。

大事なことなのでもう一度言うけど、カメラは家電じゃない。

(とはいえ、普通に使用していて壊れた・不具合が発生した、という話をそんなには聞かないけど)

みんなと同じ。

SONYのカメラは今、空前の大人気。

カメラ好き、これから本格的にカメラを趣味にする人、仕事にする人。

そういう人たちがこぞってSONY(中でもα7シリーズ)を選んでいる、気がする。

今、このタイミングでSONYのαシリーズに飛びつくのは果たして長い目で見て正解なのだろうか。

なんとなく「その他大勢」に埋没していきそうで恐ろしい。
「フルサイズミラーレスにするならSONYにしないと情弱」みたいな同調圧力も感じるし。

それになんとなくだけど、この「正解」を受け入れるのはつまらない、とも思ったりしている自分もいる。

今買うならこのカメラ

それはそれとして、もしαシリーズに移行するとしたら、自分はどのカメラを買うべきだろうか。
現状のお財布事情や、下取りに出せるアイテムなんかとの兼ね合い、カメラの使い方なんかを考慮して考えてみよう。

α7RⅢ

購入候補筆頭は、2019年9月6日にめでたく型落ちモデルの仲間入りをした「α7RⅢ」。

発売当初の40万円近い価格からだいぶこなれてきた(2019/9/23時点で31万円くらい)。
今なら、キャッシュバックキャンペーン(30,000円!)中で、新品も狙える。

型落ちとはいえ、性能の高さは未だ全ミラーレスカメラ中トップクラス。
気になることといえばUHS-Ⅱ(高速転送できるSDカードの規格)がスロット1のみという意味不明な仕様の記録メディアくらいかな。

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α7RⅣ

2位は、最新機種「α7RⅣ」。
有効画素数6,100万という、頭のおかしい(褒め言葉)ハイパースペック

ただし、自分には値段が高すぎる(約40万円)し、ファイルサイズも大きすぎる(RAWが1枚100MB以上…)。
ちょっと現実的じゃないかな…。(グリップ大型化と、両スロットUHS-Ⅱ対応は素晴らしい改善だけど)

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α7Ⅲ

3位は「α7Ⅲ」。
魅力は何と言っても値段(2019/9/23時点で22万円くらい)とスペックの両立。

α7RⅢからのスペックダウンがいくつか(画素数4240万→2420万、ファインダードット数369万→236万、背面液晶ドット数144万→92万)あるが、逆にスペックアップしている部分も(ISO感度32,000→51,200、AF測距点399点→693点、連続撮影可能枚数76枚→117枚 等)あり、やはりこのカメラは「コストパフォーマンスの化け物」である。

問題は、α7RⅢとの差(特に画素数)を意識せずにいられるかというところか。
結局ステップアップしたくならない?

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今買うならこのレンズ

では、レンズの方はどうか。

SONYのEマウントレンズは大きくて重くて高い。

実はこれがSONYへのマウント変更を阻む一番の理由であったりする。
(正直言って、じゃあXマウントが軽量小型か、というと最近はそうでもない…)

そんな中、もし導入したらどのレンズを手に入れるか。
そんな妄想をしてみる。

FE 12-24mm F4 G

小三元広角ズーム。

一からやり直すなら、大三元には手を出さない。

そんな決意を持って、小三元である。
写りには定評があるようで、あまりネガティブな評価がなかった。

まあ、そうは言ってもこのレンズ、高い(2019/9/23時点19万円くらい)。

FE 24-105mm F4 G OSS

小三元標準ズーム。

上記に同じ。

これまたネガティブな評価が少なく、かなり人気のあるいいレンズのようだ。
望遠端が105mmと長く、使い勝手が非常に良さそうだ。

このレンズはあまりにもみんなが持っているので、作品撮りにおいてこのレンズで他の人との差別化は難しいかも…(というか、レンズに頼るなという話ではある)。

とはいえ、とりあえず1本だけ持っていくなら、これほど心強いレンズはないだろう。

Planar T* FE 50mm F1.4 ZA

せっかくのα。
なんか一本くらいははっちゃけたい。

というわけで、最高性能の50mmを一本。
「AFが使えるプラナー」という、贅沢なレンズ。

でかい、重い、高い(2019/9/23時点17万円)。

でも、なんか凄そう。

マウント変更による影響

富士フイルムからSONYになったらこんないいことがある

  • とりあえず、いちばん性能がいい
  • サードパーティ(シグマ・タムロン)も選べる
  • Zeissと友達になれる
  • フルサイズセンサーになる

富士フイルムからSONYになったらこんなよくないことがある

  • フィルムシミュレーションが使えない
  • たくさんお金がかかる
  • かっこよさは富士フイルムが上だと思う
  • フィルムシミュレーションが使えない

まとめ

SONYは、現時点でマウント変更するなら可能性が一番高い…気がする。

とはいえ、ここは慎重にもっといろいろな可能性を検討したい。

具体的には、増税直前まで考えたい。

次回は2大巨頭の一つ、Nikonへの出戻りについて考えてみたい。

続く…

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2件のコメント

管理人様らしい美学に溢れる明快なレビューをありがとうございます。
RⅢとⅢを比較すると、高感度とAF性能という実用上重要な部分でⅢがやや優位らしいという部分で揺らぐものがあるのですが、セコい話ながら価格コムの中古相場がRⅢ約20万円、Ⅲ約18万円となるとどうしてもRⅢに心惹かれてしまうものが(笑)

次回以降の各社編も楽しみにしております。

Hiroさん、コメントありがとうございます!

α7RⅢとα7Ⅲってそんなに値段が近いんですね…!
被写体が静物ばかりなので連写がいらないので、解像度が高いRⅢが良さそうです。

とはいえ、まだ他の選択肢も検討(もちろん富士フイルム残留も)していこうと思います!

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