GITZO (ジッツオ)トラベラー三脚 レビュー① 〜GITZOについて〜

GITZO1

今日もお疲れさまです。

皆さんは写真を撮るときに「三脚」を使っているだろうか。

三脚ってなに?という人はあんまりいないと思うけど、念のために説明しておくと「カメラを固定しておくための撮影補助器具」だ。足が3本あるから「三脚」。
三脚は写真を趣味にしている人ならほとんどの人が持っていると思う。

カメラを長時間同じ状態で保持しておかないといけない撮影をするときに使用する。
たとえば、スローシャッターを使って水の流れを演出したり、車のフロントライトを光跡にしてスピード感を出したり、といった撮影手法には欠かせないものだ。
ちなみにぼくの場合は、ブツ撮り(物を撮影すること)をするときに必ず使用している。
とにかくブレてはいけないとき、動かない物を撮影するときには非常に重宝するアイテムなのだ。

そんな三脚なので、いろいろなメーカーからいろいろなモデルが発売されている。

国産ブランドの「ベルボン」「SLIK」、中国の「SIRUI」「BENRO」、イタリアの「Manfrotto」など。
大きさも値段も素材もいろいろ、ピンからキリまであって、とにかく迷ってしまう。

そんな三脚メーカーのなかでも、トップブランドとして知名度を誇っているのが、今回紹介する「GITZO」。
写真・カメラに興味がある人なら一度は聞いたことがあるんじゃないかと思う。
国内外のプロフェッショナルに愛されている三脚だ。

GITZOのホームページ

今回はそんなGITZOの三脚をぼくがなぜ買ったのか、そもそもGITZOである必要があるのか、と言う話だ。

結論から言うと、GITZOじゃないといけない理由はないが、買って後悔はまったくしていない。

GITZOについて

GITZOは1917年にフランスで設立されたメーカー。1950年代から三脚を作り始めた。
1992年に同じ三脚メーカーの「Manfrotto」が所属するVitecグループの一員となった。
そんな歴史のある三脚メーカーである。

GITZO最大の特徴は「カーボンファイバー」。
今でこそほとんどの三脚メーカーがハイエンドモデルに採用しているが、先駆者となったのがGITZOだ。(1994年に初めて採用。)
この素材は、一般的な三脚に使用されているアルミニウムと比べて軽く、剛性が高いことで知られている。
GITZOはそのカーボンファイバーをクロス状に巻き束ねる方式を採用しており、それがさらなる剛性の高さと、見た目の美しさに反映している。

Canon EOS 5D Mark III (EF24-70mm F4L IS USM, 70mm, f/4, 1/2 sec, ISO400)

他にも「ノアールデコール」と呼ばれる、特徴的な金属部分の表面仕上げや、

Canon EOS 5D Mark III (EF24-70mm F4L IS USM, 70mm, f/11, 6 sec, ISO400)

Gロック」と呼ばれるツイストロックを常に進化させるなど、

Canon EOS 5D Mark III (EF24-70mm F4L IS USM, 70mm, f/4, 1/2 sec, ISO400)

伝統と最新テクノロジーを両立したモデルを展開している生粋の三脚ブランドだ。

GITZOのラインナップ

GITZOの三脚には以下のラインナップがある。

  • マウンンテニア(標準的な「万能」三脚)
  • トラベラー(軽量・コンパクトな可搬性に優れた三脚)
  • システマティック(最上位。大きい。上部を脱着して目的に応じて付け替えられる)
  • レベリング(水平出しに特化した三脚)
  • エクスプローラー(自由度が高い特殊用途向け三脚)

基本的にこれらのモデルの中で、

  • 脚の径の太さ(0型〜5型。モデルにより選べる径が異なる。)
  • 脚の段数(3段〜6段。モデルにより選べる段数が異なる。)

を選択していくことになる。

選択肢が非常に多くて迷ってしまうので参考までに言うと、

「ミラーレスシステムは0型

「APS-C機全般〜フルサイズ+標準ズームは1型

「フルサイズで70-200mmレンズを使いたい場合は2型

「それ以上の望遠レンズを使う場合は3型以上

くらいに覚えておけば大体オッケーだ。細かいことは気にしない。

GITZOをを選ぶということ

GITZOの三脚はとっても高い
写真に興味がない人が聞いたら耳を疑うレベルの値段だ。

今回紹介する「トラベラー」シリーズの「GT1545T」の値段は、雲台付きセットで12万円

カメラを固定する補助器具に12万円?」と思うだろう。

ぼくもそう思う。

では、それでもなぜGITZOを選ぶのか?

ぼくの場合は以下の理由で選んだ。

  1. かっこいいから
    またそれか、と思うかもしれないが、GITZOの三脚はとにかくかっこいい
    それはデザインだけではなく、そのブランドの哲学や歴史に魅力があるという意味だ。
    「かっこいい」道具はモチベーションを上げてくれる。
  2. 10年以上使うから
    三脚という器具は一度買うとそうそう買い換えるものではない。
    12万円でも、10年以上使うと考えると1年1万円程度
    長くても5年程度しか使えないデジカメの値段と同列で考えてはいけないのだ。
  3. 信頼できる理由があるから
    いい三脚は剛性が高く、ブレを最小限にしてくれる。
    ブレないことが三脚の存在意義だ。
    そういう意味では、国内外のプロ写真家が選んでいるという事実は信頼に値するだろう。
  4. 軽くて小さい三脚で、フルサイズ一眼レフを支える必要があったから
    GITZOの三脚は他の三脚メーカーと比べて耐荷重が圧倒的に高い。
    当時使っていたニコンのD810を撮影旅行に持ち出して支えるためには、旅行に携帯できる大きさとフルサイズシステムを支えられる堅牢性を両立していなければならなかった。
    そうなると、むしろGITZOのトラベラーにするしか選択肢がなかった。

今日はここまで

そんなこんなでGITZOのトラベラー三脚を買ったわけだけど、まだ本格的に撮影旅行で使用したのは1回だけ。
それも結果的には失敗した「広島遠征」で使用しただけだ。

広島遠征についてはこの記事で書いた。ニコン売却の決定打になった旅行だった。

次回はトラベラー三脚「GT1545T」のレビューをしたいと思う。
前置きが長すぎて記事1つ分になってしまった。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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