長年追い求めてきた「理想のカメラ機材」ラインナップ。
カメラを初めて10年以上経つけど、いまだ理想系が見つからない。
いくらなんでも、こんなに経験が積み重なってくれば、ある程度の完成系に辿り着いてもいいはずだ。
にもかかわらず、むしろ混乱は増すばかりだ。
極限まで機材が減ったり、かと思えばありえないほど増えたり。
いったいなぜなのか。
FUJIFILM X-Pro2 (XF35mmF1.4 R, 35mm, f/8, 1/10 sec, ISO6400)
ひとまず、現在のラインナップ
2023年2月現在の所有機材、カメラ7台・レンズ10本。
ありえないほど充実している。
充実しすぎていて、逆にヘコむ…。
こんなに機材を持っているのに、大した写真が撮れない。
それに、なんか機材の方向性に一体感が無いような気がする。
なぜか望遠ズームがなかったり、メーカー別で同じ焦点距離の単焦点レンズが複数あったりというチグハグな状態。
そんなことになってしまう原因はいったいなんなのか…?
「言い訳」も含めて、現状分析してみよう。
理由1:撮影対象が2〜3年でガラッと変わる
突然だが、私は転勤族だ。
社会人になってからというもの、地方都市から県庁所在地、首都圏と、さまざまな場所を渡り歩いた(ほとんど北海道)。
転勤の周期は2〜3年。
どこに行くかは本当に運次第。
そして、転勤先の場所によって撮影対象がガラリと変わる。
撮影対象が変われば、当然最適な機材選びも変わってくる。
地方都市の場合。
地方都市では、自然風景しか撮るものがない(過言)。
自然風景を撮影するには一眼タイプのカメラとズームレンズ。
車移動が多いので機材は多少嵩張ってもいい。
NDフィルターと三脚があると心強い。
大都市の場合。
毎週、街を撮影できる天国。それが都会。
都会の雑踏に紛れてストリートフォトを撮影するにはコンパクトなカメラと単焦点レンズ。
できるだけ軽装で目立たないほうがいい。
でも、建築物をかっこよく撮影するには超広角ズームレンズが必要。
長時間露光撮影もしたいので、NDフィルターや三脚も欲しい。
そんな感じで被写体が行ったり来たりした結果、どうにも的が絞れなくなり、想定するシチュエーションごとに機材を揃えた結果、なんか広く浅く、大小様々な機材を取り揃えることになってしまった。
最終的に、モノクロなのかカラーなのかも曖昧な、意味不明なめちゃくちゃなラインナップが完成した。
これは良くない。
FUJIFILM X-Pro2 (XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 37.4mm, f/8, 1/8 sec, ISO200)
理由2:仕事のストレスを機材購入で解消
今の仕事が嫌いだ。
そんな人間には、仕事に行くだけで、スーツを着るだけでとんでもないストレスがかかる。
そして私は、そのストレスのはけ口を「カメラ機材を買うこと」に見出してきた。
ここ半年は被写体がなさすぎて物欲が落ちたが、それまでは
ストレス→購入→仕事→ストレス→購入…の負のスパイラルを繰り返してきた。
しかも純粋に増えるのではなく、その時たまたま目に入った欲しい機材を、所有している機材を二束三文で下取りに出して購入しているから、どんどん貧乏になるし、計画性もないから機材の発展性もなく、やれることも増えない。
そして、購入する機材の単価だけが、年々上昇しつづける…。
売った機材を買い戻す、みたいな愚かな行為も1回や2回でない。
感覚が麻痺するって怖い。
じゃあ、買った機材をしっかりと使い込めているのかといえば…それもできていない。
「防湿庫の番人」と化している機材もたくさんある。
非常に不健康な状況だ。
SONY ILCE-7RM3 (105mm F2.8 DG DN MACRO | Art, 105mm, f/8, 1/2.5 sec, ISO100)
他人の影響で欲しい機材が変わる
コレはどういうことかというと。
SNSで見た素敵な写真はFUJIFILMで撮られていた!
あの写真家の写真集はSONYのカメラを使用して作られていた!!
あの有名人はLEICAを愛用しているだと?!!!
じ ゃ あ 買 わ な き ゃ
…そうやって、人に振り回されて機材を購入していった結果、メーカー違いの同じ用途のカメラ機材を複数所有することになる。
この辺、計画性とか、実用性を無視した「コレクション感覚」を感じる。
もともとは写真を上達することを目的として購入していた写真集も、写真集自体の「レア度」とか「持っていると箔がつきそう」とかいう理由で買いはじめている。
セバスチャン・サルガドの「GENESIS」、一回売ってから買い戻しとか意味わからん…。
これからのカメラ機材選び(検討)
反省だけなら猿でもできる(死語)。
これからどうするか、が重要なのだ。
そろそろ覚悟を決めて、方向性を限定していかなければ。
写真撮影は本気でやるのか、片手間にやるのか。
何を撮るのか、撮りたいのか。
これからの撮影スタイルは?
結局、どんな写真ライフを送りたいのか?
ちゃんと考えよう。
最近、脳死でSNSを見ていたり、YouTubeで動画を見ていたりっていうことが多い。
正常な思考能力が減退していっている実感があって非常に怖い。
ボケるのも早くなりそう…。
FUJIFILM X-T2 (XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 55mm, f/4, 1/8 sec, ISO320)
趣味は本気で?片手間で?
まずはっきりしているのは、写真を片手間で、たまに気が向いた時に撮るだけなら、こんな大量の機材は絶対に要らない。
極論、スマホでいい。
そもそも、本気で趣味として取り組んでいる人でも、なんならプロとして仕事をしている人でも、こんなに大量の機材は持っている人は少ないんじゃないだろうか。
じゃあ私は?
私にはどのくらいの機材が「必要」なんだろうか。
片手間でたまに撮るだけ…というのは流石に悲しすぎると思っている。
もう少し趣味として深くやっていきたい。
それでも、「必要性」ということなら、今の私ごときには「カメラ1台、35mmレンズ1本、ズームレンズ1本」あればどうとでもなる。
つまり。
- Xシリーズのカメラ
- 標準ズームレンズ
- X100F(または23mm単焦点レンズ)
コレで十分というわけだ。
あれ?このラインナップだったことなかったっけ?
FUJIFILM X-T2 (XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 55mm, f/4, 1/8 sec, ISO320)
撮影対象から見る理想の機材とは
そして私は「街」「建物」の撮影以外ほとんど興味がない。
道東に住んでいる人間としては致命的な欠陥な気もするが、コレばかりは仕方がない。
その場合、機材選びという面では、結局FUJIFILMが最適な気がする。
- APS-Cセンサーなのでレンズがコンパクト。
- 単焦点レンズも充実。
- 見た目もいい。
- シャッター音も目立たない。
このスペック、街撮りに最高ではないか。
FUJIFILMはAPS-Cセンサーだが、そもそもストリートフォトに超高画質は不要。むしろブレが悪目立ちしてしまうのでオーバースペックだ。
つまり、現実的にはLEICAとかSONYとか、NikonもCanonも要らなかった。
なんならGR Ⅲも用途が被りすぎて要らない。
かつてFUJIFILMからのマウント変更を(愚かにも)検討していた時、考えていたのは「FUJIFILMのカメラは趣味性が高く、プロが使うには力不足」「APS-Cではプロの仕事には通用しない。フルサイズにしなければ」「メーカーとしての方向性が迷子」といったこと。
今思えば「何を偉そうに…」と思う。
おまえごときが何を言っているんだ。
プロも使用しているFUJIFILMの機材を前になんという無礼を働いているのか。
必要な機材から逆算して、今の私に最適なラインナップは…
- Xシリーズのカメラ
- 標準ズームレンズ
- X100F(または23mm単焦点レンズ)
なのかもしれない。
X-H1とXF18-55mmF2.8-4 R LM OISとX100F(またはXF23mmF1.4 Rとか)。
うん。持ってた。
FUJIFILM X-T2 (XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 55mm, f/8, 1/8 sec, ISO320)
撮影スタイル
ストリートフォトを撮影するときは、人混みの中で、できるだけ意識されないようにシャッターを切る。(もちろん、ある程度プライバシーや撮られる側の不快感を気にしながら。)
だから、できるだけ機材は小さい方がいい。
シャッター音はできるだけ小さい方がいい。
どんな状況にも対処できるように、防塵防滴なら更にいい。
- Xシリーズのカメラ(X-H1とか)
- できるだけ小さいズームレンズ(XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS、SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporaryとか)
- 35mm単焦点レンズ(XF23mm F2 R WRかX100F。X100Vは防塵防滴になるのでなおヨシ)
…うーん。
どんどん具体的になっていくなぁ。
FUJIFILM X-Pro2 (XF35mmF1.4 R, 35mm, f/2, 1/13 sec, ISO500)
撮影スタイルから導き出される最適な機材
さて。
何回目になるのか、この「カメラ機材断捨離」「機材のラインナップ整理」の話。
ここまでの考察をまとめると、今の私に必要な機材は
- カメラ1台
- ズームレンズ1本
- 35mm単焦点レンズ1本
なんだろうね。
これをFUJIFILMでやるなら…
案1(予算優先)
- X-Pro2
- XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS(買い直し)
- XF23mm F2 R WR(買い直し) or X100F
案2(性能優先)
- X-T5 or X-H2(新規購入)
- XF16-55mmF2.8 R LM WR(買い直し)
- XF23mm F1.4 R LM WR(新規購入) or X100V(買い直し)
いやいや。
冷静になろう。
わざわざFUJIFILMに出戻りしなくても、今持っている機材でもできるだろうこれ。
案3
- α7R Ⅲ
- 24-70mm F2.8 DG DN | Art
- Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA or X100F
結局、どの選択肢を選んでもライカのラの字も出てこない…。
これが現実的か…。
案4(番外編)
- M MONOCHROM(Typ246)
- M-P(Typ240)
- ELMARIT-M 1:2.8/28mm ASPH.
- SUMMICRON-M 1:2/35mm
- SUMMICRON-M 1:2/50mm
なんか悔しいので、ライカと心中するならこれで、という案。
なんか使いにくいし、できること少なそう…
ライカは実用性の低い趣味カメラww(自虐)
まとめ
色々と検討した結果だが、「いまさら富士フイルムに戻ろうとしている」時点で正気を失っている。
落ち着こう。
ひとまずは「買った機材を簡単に売らない」を継続し、様子を見るのが吉か。
ライカとかどうすんの。
とにかく、「何を撮りたいか」「どう撮りたいか」をもう一度思い出して、機材を再選定していこう。
このままじゃだめだ。
FUJIFILM X-Pro2 (XF60mmF2.4 R Macro, 60mm, f/6.4, 1/4 sec, ISO200)
こんばんは。何度かクリックせていただいております。お悩みと反省よく分かります。何故なら私も私の周りも貴殿同様、皆懲りない面々だから。売って買い戻して他者と比較しての繰り返し。私の手元にはnoctiluxがf0.95、f1.0、f1.2と3タイプありますし、ライカデジタルボディも5種類ありますからカメラなんぞに手を出さなければ今頃はポルシェに乗っていたことでしょう(笑)
でもいいじゃありませんか。自分自身は気持ちも財布も凹むけれど、誰に迷惑かけているわけでもなし。
大切なのは人生の岐路に立った時に一点残らず処分出来る決断力。結婚する時や子供が誕生する時、大切な人が病気になった時や転職する時に今まで購入した金額ど考えず数日で処分して過去を振り返らず、10年後に趣味を再開する割り切り。その頃にはカメラなんかよりもっと素敵な趣味が見つかるかもしれません。
私も転勤族ですから、知らない土地で満たされない気持ちや不安の穴埋めを何かで補いたい気持ちはよく分かります。
貴殿の2倍以上生きているシニアの独り言。
引き続きブログを楽しみにしております。
noctさんコメントありがとうございます!(レンズだけで100万円超えてそうないいお名前ですね…)
カメラの買い替えは、新しいものを夢中で買い漁っていた頃は感じなかったけど、冷静になるとリセールバリュー低いなーと思いますね。
で、手放さないようにしたら今度は機材が増えすぎるという…
おっしゃる通り「売るべき時には躊躇せず売る」が正解な気がします。今がその時のような気もしますが。
とはいえ、カメラ辞めたくないし、かといって撮りたい被写体がないのにカメラだけ増えていくのも不健康なので、ひとまずは様子見、買い控えかな…
YMさんこんにちは。YMさんの「断捨離」シリーズの記事はどれも興味深くて何度も読み返すので,今回と前回の記事も嬉しいです。ありがとうございました。
押し付けがましいとは思いますが,僕はYMさんがLEICA M Monochromで撮る写真が好きですので撮り続けて欲しいです。その上でYMさんはFUJIFILM Xとの相性も良さそうに思えるので,SONYの全システムは封印しても良いのではないかと思っています…勝手なこと申し上げてスミマセン。
YMさんの影響で購入したX-E2とTTartisan 2/25 Xは好みのRAW変換パラメターが定まったので,めでたくモノクロ専用機として使っています。プアマンズLEICA M Monochrom + 換算35mmです(^-^;
YMさんにベストなカメラとレンズが定まりますように! (定まっちゃうと興味深い記事が拝見できなくなるので少し寂しいですが…)。
JYさん、コメントありがとうございます!
断捨離シリーズ、楽しんでいただいてありがとうございます!ゴールが見えないので、これからも定期的に書くことになりそうです…
M MONOCHROMは死ぬまで使う覚悟で買ったので、今のところは手放す予定はないです(M10モノクロームとの交換は夢があると思う)。
FUJIFILMは…好きなんですけどねー。SONYを全部手放してメイン機に戻すのはかなり勇気がいるんですよね。カメラはスペックじゃないっていうのは分かるんですけどねー
X-E2とTT ARTISANとは…すごく玄人感があってかっこいいですね!素敵だと思います!
私もX-Pro2とXF18mmF2 Rでやってみようかな…
初めまして。x-pro2と言うワード検索で来ました。私も道南の有名温泉地でカメラを趣味にしております。
同じくストレスから?というと聞こえが良いですが私もかなり買い戻しを繰り返して2周以上回ってpro2に戻りました。フルサイズも幾度となく所有し売却し繰り返しましたが
結局、pro2と中華レンズ「7art 25mmf1.8」と「perger12mmf2」です。
もちろんフルサイズには細部の写りだったり、明暗さのあるところの粘りは敵いませんが
愛玩し晩酌をしながらボディを磨く楽しみを考えると一番官能的なカメラに思えます。
私情をつらつら書いてしまいましたがこれからも拝見させていただきます。
富士の樹海さん、コメントありがとうございます!(いい名前だ…)
X-Pro2、富士フイルムの歴史上ベストカメラの一つだと私は信じているんですよね(あとX100FとX-H1、X-T5あたりがいい感じ)。
富士に戻りたい…でも手持ちのSONYは何も悪くないので手放せない…ライカまで買ってしまって後戻りできない…
っていう感じですねー
幸いX-Pro2、磨きたくなりますよねー。でもいつか、カタログみたいにバキバキに使い込んでみたいですね!