今まで、いろいろなカメラを買っては、下取りに出すために売ってきた。
私のカメラ趣味は、そんな失敗談ばかりだ。
今回は、そんな失敗の歴史で積み上げた「私が手放して特に後悔しているカメラ・レンズ」を発表していこう。
なんでこいつらを手放してしまったのか…。
新しいカメラを買う時、人は普段の3倍くらいバカになるのだ。
持っているカメラがただの「購入代金を安く抑えるための道具」にしか見えなくなるんだ。
皆さんもお気をつけて…。
手放して後悔したカメラ
FUJIFILM X-H1
結局のところ、このカメラを手放した瞬間からカメラ難民になってしまった気がする。
それまではストリートフォト用のM MONOCHROM(Typ246) 、オールラウンダーのX-H1という棲み分けをしていたのが、富士フイルムへの不信感(X100V事件、APS-Cへの不安、中途半端なプロ思考)が後押しし、SONYαへ鞍替え。
SONY機には全く不満はないが、その後の引越し、仕事のストレス等もありなかなか使用頻度が上がらない。
さらにその後のX-Pro2、X100F買い戻し。
結果、SONY(っていうかSIGMAのレンズ)と富士フイルムの間で揺れ動く悲しきモンスターになってしまった。
もし、あの時X-H1を手放していなければ…今頃はX-T5に無難にアップデートしていた可能性が高い。
結局それが、一番安価に済んだんだろうなぁ…。
FUJIFILM X100V
これは単純に売却タイミングが悪かった、という意味で。
買ってすぐ手放して、その後X100Fを買い戻したんだけど、今売れば儲かっていたんだろうなぁ、と。こんなに供給不足になるなんて誰が想像できただろう。
ただそれだけ。
X100Fを買い戻したことは後悔していない。今もお気に入りのカメラだ。
どちらかというと、M MONOCHROM(Typ246) を買うために安易にX100Fを売ったことは後悔している。
目先のことだけ考えているからこうなる。
Canon EOS 5D MarkⅢ
世界的な写真家、セバスチャン・サルガド。
彼が写真集「GENESIS」を制作したときに使用していたのがこのEOS 5D MarkⅢだ。
「デジタル一眼レフには先がない」。
そんな情報に踊らされてあっさり手放してしまった。
このカメラは総合力も高く、フィールドでの性能も折り紙付き。そもそもこのカメラでできないようなことをミラーレスでやっているのか。
EVFではなくOVFなので、モノクロ写真の結果を事前に確認できない…んだけど、よく考えたらそれM MONOCHROM(Typ246) も同じだし。
なんでもかんでも垂れ流されてくる情報を鵜呑みのすればいいってもんじゃない。
SONY RX1R 2
RX1R 2は、いまだに中古も新品もかなり値段が高い。私は東京にいた頃にたしか中古美品を買った。結構高かった記憶があるが、むしろ値段が上がっている気がする。
RX1R 2は、コンパクトサイズのボディにフルサイズセンサーと明るい単焦点レンズを入れ込むという、かなり尖ったコンセプトのおもしれーカメラだ。
唯一無二。
だからこのカメラを買った時はテンションが上がった。
ただ、この時確か富士フイルムのカメラを手元に残して買ったせいで、カメラが増えてしまって心が荒んでいた。
M MONOCHROM(Typ246) の下取りにあっさりと出してしまった。
本当に、こういうのはもうやめにしたい。
この時の後悔が、今の「安易にカメラを売らない」という姿勢に直結している。
…それはともかく、お金が無限にあれば買い戻しているカメラの一つだ。
※紹介記事すら書いてない…
SONY ILCE-7RM3 (Sonnar T* FE 55mm F2.8 ZA, 55mm, f/1.8, 1/200 sec, ISO100)
手放して後悔したレンズ
FUJIFILM XF60mmF2.4 R Macro
富士フイルムXシリーズ最初期の3本の単焦点レンズの1つ。
X-Pro2との相性が最高にいいこのレンズ、お気に入りの一本だった。
中望遠レンズとして街で使ってよし、ハーフマクロとして自宅で模型を撮影するもよし。
画質もかなり評判が良く、発色も素晴らしかったと記憶している。
たしかX-H1売却直前まで最後まで残っていたXF単焦点レンズだったと思う。
結局X-H1売却とともに手放してしまい、X-Pro2買い戻しの際に買わないでいたら、最近値上げしてしまい買い戻すのも躊躇する感じになってしまった。
いまだに欲しいレンズの筆頭。
いつか、買い戻す機会があればいいなぁ…。
FUJIFILM XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS
3回買い戻したレンズ。…結局手放してしまった。
X-Pro2に唯一似合うズームレンズ。X-Pro2買い戻し時にまた買おうかと思ったが、流石に4回目はないよな…と思ってやめた。SONYαもあるし。
でも、いまだにこれを超えるバランスの単焦点レンズが発売されていない(シグマからXマウント用の小型ズームが出ているが、画質の評判があまり良くない上に手ぶれ補正もついていないので候補に上がっていない)。
ああ、買い戻したい。(メイドインジャパンに限る)
Canon EF50mm F1.2L USM
もし、5D MarkⅢを売っていなければ。
いまだに手元にあったであろうレンズの筆頭がコレ。
開放でかなりクセのある写りをするんだけど、それがいい。
レンズの個性っていいよね。とても魅力的だ。
レンズのルックスも素敵だ。
SIGMAのキレキレの描写もまた一興だが、こういう曲者もいい。
つまり、全部違って全部いい。
…手放すべきじゃなかったんだよなぁ…。
※紹介記事ない…
FUJIFILM X-T2 (XF35mmF2 R WR, 35mm, f/2, 1/50 sec, ISO800)
まとめ
こうしてみると、いかに素晴らしいカメラ・レンズを安易に手放しているかが思い起こされて非常にヘコむ。
もちろん、今所有しているカメラ・レンズたちも非常に魅力的な、素晴らしい奴らだ。ライカとかいるし。
でも、こうして過去に手放したカメラ・レンズたちを眺めていると、当時の思い出も相まって「あの頃は良かったなぁ」とか思ってしまう。
…今の人生が、史上最悪を更新し続けているからかもしれないけど。
休日となれば大都会を撮影できた、あの頃はやっぱり恵まれていたんだろうな、と思う。
ああ、東京行きたい
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