久しぶりにXシリーズのTipsについて書こう。

X100Fの背面液晶だよ。
フォーカスレバーの設定
まず結論から言ってしまうと、ネックストラップを使う人は、セットアップメニューの「フォーカスレバー設定」を「◉ボタンでON」に設定するのがオススメだ。

わかりにくいところにあるよ。
(設定の場所は セットアップメニュー>操作ボタン・ダイヤル設定>フォーカスレバー設定)
この設定により、フォーカスレバーを押さないと、フォーカスの移動ができなくなる。
では、なぜその設定がオススメなのか。
以下に理由を説明する。
ネックストラップ装着時の悩み
一般的にネックストラップを使用する人は、撮影中にカメラの電源をオンにした状態で首から下げて移動することが多いと思う。
ぼくの場合はネックストラップを使っているX-Pro2とX100Fと、肩から下げているX-T2はそのような使い方をしていた。
そうすると、特にネックストラップを使っているカメラに多かったのが、「いざ撮影しようと構えたら、フォーカスポイントが設定した覚えのないのポイントに移動している」という事象。

緑の枠がフォーカスポイント。
最初は「なんで勝手に移動してるんだ」と不思議に思ってたんだけど、原因はすぐに特定できた。
ネックストラップで吊り下げたカメラの背面が体に当たるときに限って起こっていた。
つまり、フォーカスレバーが体に当たって動き、勝手にフォーカスポイントを移動させていたのだ。

写真中央少し上の突起がフォーカスレバー。こいつが体に当たっていた…。
実はフォーカスレバーが初めて導入されたX-Pro2を購入した直後から、この症状にずっと悩まされ続けていた。
でも「便利なフォーカスレバーが付いた副作用だからしょうがないかな…」みたいに納得してしまい、基本的には撮影したらすぐに電源オフして、撮りたい時にまた電源オンみたいな使い方を心がけた。(忘れることも多かったが。)
それが最近、X100Fの設定を見直す記事を書いていて気が付いたのだ。
面倒くさい?それとも安心?
繰り返すと、「◉ボタンでON」に設定すると、一度フォーカスレバーを押さないとフォーカスの移動ができなくなる。
なので、この設定を「逆に面倒くさい」と感じる人もいるだろう。
正直、ぼくもそう思わなくもない。
でも最近キヤノンのカメラ(EOS 5D Mark Ⅲ)を使ってみて思ったのは、プロ用機材の「なにがなんでも誤作動を起こさせない」という姿勢。
EOS 5D Mark Ⅲは、マルチコントローラー(フォーカスレバーに相当)を触っただけではフォーカスポイントが動かないどころか、右上についている「AFフレーム選択ボタン」を押さないとフォーカスレバーを操作できない。
「マルチコントローラーを押して解除」くらいでは安心できないのだろう。

液晶右側、中央の突起がマルチコントローラー。右肩の一番右のボタンがAFフレーム選択ボタン。
失敗が許されない、プロの現場で使われる機材の凄みを見た気がした。
まとめ
最後は少し脱線したが、とにかく、Xシリーズのフォーカスレバー搭載機を持っていて、ぼくのように「フォーカスポイントが勝手に動いちゃう問題」に悩まされている人がいたら、ぜひ試してみてほしい。
ストレスなく、ネックストラップにカメラを吊り下げて、撮影に行こう。
追伸:EOS 5D Mark Ⅲの背面を撮るのが大変だった…マクロレンズが欲しい。
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