M-P(Typ240)通信(2023年11月号)

M-P(Typ240) と東京旅行

 11月最後の週末、久しぶりの東京へ行ってきた。

 遊びに行ったのではない。
 ライカストア東京で、「M-P(Typ240)とM MONOCHROM(Typ246)のセンサークリーニング」をすることが唯一の目的だ。

 …嘘だ。めっちゃ遊びにいった。

 早く東京へ行きたい。
 とにかく、空港へ急ごう。

旅の写真 with M-P(Typ240)

女満別空港

Leica Camera AG LEICA M (Typ 240) (SUMMICRON-M f2/35mm, 35mm, f/4.8, 1/1500 sec, ISO500)
Leica Camera AG LEICA M (Typ 240) (SUMMICRON-M f2/35mm, 35mm, f/4.8, 1/500 sec, ISO500)
Leica Camera AG LEICA M (Typ 240) (SUMMICRON-M f2/35mm, 35mm, f/6.8, 1/1000 sec, ISO200)

 …早すぎた。

 女満別空港は、地方のよくある小規模な空港。

 建物内にこれといった見所はなく、適当に土産物屋を物色して、あとは大人しく座っていた。
 張り切って早く来てしまったため、1時間くらい暇だった。
 屋上にも行ってみたが、見ての通りの状況なうえ、飛行機の本数が少ないので飛行機の写真も撮れず。
 あとの時間はもう、スマホと一体化するのみ…。

東京、2日目。秋葉原の朝。

 女満別空港で目を閉じて、目を開けたら、東京旅行2日目の朝になっていた。

 いや、嘘だ。

 このカメラで撮影を開始したのが2日目の朝だっただけで、初日はGR Ⅲで主に撮影した。

 気が向いたら、その時の写真も記事にしようと思う。

 さて、2日目の朝6時。
 ライカストアの予約時間は午前11時。5時間何もしないなんてことは無理だ。
 1秒でも長く、東京を楽しまなければ(強迫観念)。

 まだ暗い中、身支度を整え、ホテルを出発した。

Leica Camera AG LEICA M (Typ 240) (SUMMICRON-M f2/35mm, 35mm, f/3.4, 1/15 sec, ISO500)
Leica Camera AG LEICA M (Typ 240) (SUMMICRON-M f2/35mm, 35mm, f/2.4, 1/15 sec, ISO500)
Leica Camera AG LEICA M (Typ 240) (SUMMICRON-M f2/35mm, 35mm, f/2.4, 1/25 sec, ISO500)
Leica Camera AG LEICA M (Typ 240) (SUMMICRON-M f2/35mm, 35mm, f/2.4, 1/45 sec, ISO500)
Leica Camera AG LEICA M (Typ 240) (SUMMICRON-M f2/35mm, 35mm, f/2.4, 1/15 sec, ISO500)
Leica Camera AG LEICA M (Typ 240) (SUMMICRON-M f2/35mm, 35mm, f/4.8, 1/25 sec, ISO640)

 朝6時台の秋葉原。

 もちろん、店は全くやっていない。

 朝食を吉野家(地元にない)で済ませ、少し写真を撮る。
 私はレトロな街並みよりも、UDXのデッキとかそういうところに安心を感じるタイプの人間なので、なんかあの辺にたむろしてしまう。

 ちなみに、秋葉原を取り歩いたのはこの時間帯が最後。旅行中、秋葉原の店を巡ることもなかった。
 「東京旅行といえば拠点は秋葉原」と、脊髄反射で宿を取ったが、今後は再考が必要かも。

Leica Camera AG LEICA M (Typ 240) (SUMMICRON-M f2/35mm, 35mm, f/4.8, 1/25 sec, ISO640)
Leica Camera AG LEICA M (Typ 240) (SUMMICRON-M f2/35mm, 35mm, f/4, 1/30 sec, ISO640)
Leica Camera AG LEICA M (Typ 240) (SUMMICRON-M f2/35mm, 35mm, f/2.8, 1/90 sec, ISO640)
Leica Camera AG LEICA M (Typ 240) (SUMMICRON-M f2/35mm, 35mm, f/3.4, 1/45 sec, ISO640)

 秋葉原駅前はもはや勝手知ったる…は言い過ぎだが、お馴染みの街並み。

 東京から離れてしばらく経つので、リハビリがてら朝の駅前を取り歩いた。

 「やっぱり、写真は面白い。」
 
 そんな気持ちを再認識したかった。

Leica Camera AG LEICA M (Typ 240) (SUMMICRON-M f2/35mm, 35mm, f/2.4, 1/125 sec, ISO640)
Leica Camera AG LEICA M (Typ 240) (SUMMICRON-M f2/35mm, 35mm, f/2.4, 1/180 sec, ISO640)

 このカメラで秋葉原を撮ったのはここまで。

 ここから、ライカストアのある銀座へ移動するのだが、写真が多くなってきたので、今回はここまでにしよう。

東京をM-P(Typ240)で撮る

 M-P(Typ240)を購入してから、初めての東京旅行だった。

 M-P(Typ240)で撮る東京は…良くも悪くも「いつもの東京」だった。

 レトロ調に写るわけではない。2014年製のカメラだし、あたりまえか。レンズがSUMMICRON-M 1:2/35mm(1992年製)だったので、こっちの方が古い。

 まあ、私程度の感性で、「このレンズは味わい深い写りをする」とか言ってみたところで、だけども。

 肩の力を抜いて、ありのままを撮影できるのも、このカメラの魅力だと思う。

 ライカMシステムは、レンズが小さいので、見た目が大袈裟になりすぎない。
 道東ではその恩恵を感じることはあまりないが、東京で撮影するとき、このカメラ・レンズの組み合わせは目立たずとてもいい。

おわりに 

 M型ライカは、都会が似合う。たった1日半程度の旅行だったが、振り返ってみると楽しかった。
 …とはいえ、今は道東暮らし。ちゃんと、現実を見なくては。

 今回の遠征を経て、道東で撮影する、私の写真がどう変わるのか。変わらないのか。辞めるのか。

 いやいや、今はまだ、写真を撮り続けていきたい。


 …道東の、厳しい冬がまたやってくる。