先日、久しぶりにレンズを買った。
「XF35mmF1.4 R」だ。
昨年10月4日に購入したXF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS以降、カメラ関連で大きな買い物はしていなかったから、実に5ヶ月ぶり。
そんな久しぶりのレンズは、まさかの「以前手放したレンズの買い戻し」だった。
XF35mmF1.4 R
今回買い戻したXF35mmF1.4 Rは、2012年2月にX-Pro1と合わせて登場したXシリーズ最初期のレンズ。
発売から6年経過しているが、いまだXユーザーから絶大な支持を受けており、XF56mmF1.2 Rと並んで「神レンズ」とも言われている人気レンズだ。
主なスペックは以下の通り。
型番 | XF35mmF1.4 R |
レンズ構成 | 6群8枚(非球面レンズ1枚) |
焦点距離 | f=35mm(35mm判換算:53mm相当) |
最大口径比(開放絞り) | F1.4 |
最小絞り | F16 |
最短撮影距離 | 28cm |
外形寸法:最大径×長さ(約) ※先端よりマウント基準面まで |
ø65.0mm×50.4mm |
質量(約) ※レンズキャップ・フード含まず |
187g |
フィルターサイズ | ø52mm |
公式ホームページより
このレンズ、ぼくは2015年12月に一度購入しているが、昨年XF35mmF2 R WRを購入したときに手放していた。
なぜ手放したのか
このレンズを手放した当時はちょうどNikonシステムを処分している最中で、「大きい・重い機材=悪」という「小型・軽量原理主義」に取り憑かれていた頃。(今もそんなに変わっていないが)
小型・控えめなF値・高速AFを誇るXF35mmF2 R WRがとても魅力的に見えて、所有しているXF35mmF1.4 Rは「重くてAFも遅い、画質の違いがわかる玄人用のレンズ」と断定した。
あと、X-Pro2のOVFでケラレ(ファインダー右下にレンズ本体が見える)が発生するのを嫌がったというのもある。(XF35mmF2 R WRはケラレが最小限に抑えられている。)
…まあ、その後ほとんどEVFで撮影するようになった挙句にX-T2も導入したので動機としては微妙になってしまったが。
そんなわけで、もう1本のレンズXF23mmF1.4 R共々、マップカメラに旅立っていったのだった。(このレンズを手放したのも実は後悔している…)
なぜ買い戻したのか
そんな経緯で一度手放したこのレンズ、今回購入するにあたっては結構複雑な思いがあった。
というのも、前回購入したときは新品で44,840円だったのが、今回は59,590円と大幅に値上げされていたのだ。(マップカメラ)
富士フイルムのレンズは(他メーカーもだが)以前、原材料価格の高騰を理由に大幅な価格改定を行っていて、そのとき軒並み値段が1万円前後上がっていた。
今回それでも購入した(実際はXF35mmF2 R WR + XF23mmF2 R WRの2本を下取りに出して交換した)のは、どうしても無視できない、以下の理由があったからだ。
① XF35mmF2 R WR、XF23mmF2 R WRにワクワクしない
F2 R WRシリーズのレンズにワクワクしないことについては、以前の記事で述べた。(「描写が悪い」ということはまったくない。)
強いていうなら、XF35mmF2 R WRはまったく不満点のないいいレンズなのだが、「なんか普通」なのだ。
音がうるさいとかAFが遅いとか描写が繊細だとか、なんかそういう「特徴」みたいなものが少ないと感じた。
まあ、それも結局は、XF35mmF1.4 Rを買い戻すための、ただの口実だが。
②「開放絞りF1.4」で、 EF50mm F1.2LとEOS 5D Mark Ⅲに対抗するため
ボケを楽しむことを理由に導入したキヤノンシステム。
中でもEF50mmF1.2Lの開放絞りで撮影する写真のボケの大きさは圧巻だ。
それを楽しめる、という意味ではぼくはキヤノン導入に満足している。
…しているが、それが「カメラ断捨離」最大の障壁になってしまっている。
標準レンズ対決でXF35mmF1.4 Rがキヤノンを買った理由であるEF50mm F1.2Lに勝てたら、キヤノンシステムを手放して、Xシリーズに一本化できる…かもしれない。
…かなり手ごわい相手だが。(しかも手持ちのキヤノン機材は下取り査定が低く、「損する感」がかなり高い…)
最悪は引き分けでも、手放す動機にはなると思う。
③ 単純に手放したことを後悔していた
繊細な描写、しっかりとボケる開放絞りF1.4、イカした角形の金属製フード。
特徴的で、Xシリーズを代表する「XF35mmF1.4 R」を手放したことを、実はずっと後悔していた。
いつか買い戻そうとしていたところに、今回「X-H1の購入を我慢した記念」が重なった。
つまり、
この買い戻しはもう、必然だった。
作例…
買い戻しの背景はこれくらいにして、久しぶりのこのレンズを使った作例を。
撮影場所は旧万世橋跡にある「mAArch ecute」。
秋葉原から近く、佇まいがステキなお気に入りスポットだ。
いずれ紹介記事も書きたい。
これからの予定
XFレンズ増殖計画、まずは1本目(レンズ2本を下取りに出して買ったので、実は1本減っているが)。
次に狙っているのはXF90mmF2 R LM WR。
ただし、この高価なレンズ(8万円〜10万円!)を買うにはキヤノンシステムを手放すしかない…。
さらに現時点では自分にとって「XF90mmF2 R LM WRを本当に使いこなせるのか」について疑問が残る。
「35mm判換算137mm」って、正直あんまり使ったことがない画角。
ポートレイトは撮らない(撮れない)し、買っても宝の持ち腐れになるのでは、という怖さがある。
それならいっそ、ブツ撮りのためにXF60mmF2.4 R Macroとかの方がいいかもしれない…安いし。
それにボケの大きさなら、XF56mmF1.2 Rも負けてないんじゃないか、とも思う。
いやいや、中望遠域なんか使わない、XF23mmF1.4 Rを買い戻しだ!
でも、モノとして見るとXF90mmF2 R LM WRが魅力的なんだよなぁ…
XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OISで試しに「90mm縛り撮影」してみようかな…。
…もう少し迷ってみよう。
いずれにせよ、「1つ増やしたら1つ以上減らす」「必要のない機材を買わない」を心がけるのを忘れずに。(断捨離的に)
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