【機材レビュー】X100Fの設定を考える

コンデジ

X100Fを購入してから早いもので7ヶ月

今や出動回数がもっとも多いカメラになったけど、購入当初に設定を確認して以降、カメラの各種設定を見直していなかった。

巷ではX-H1で盛り上がっているところだが、今回はぼくのX100Fの各種設定を紹介しつつ、自分の設定について説明してみよう。

※以下、X100Fの設定できる機能を羅列している。(省略している機能もあるのでご注意を。)

軍幹部・レンズダイヤル設定

FUJIFILM X-T2 (XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 55mm, f/4, 1/8 sec, ISO320)
シャッタースピード/感度ダイヤル、露出補正ダイヤル、絞りリング。

【設定】

露出補正ダイヤル:撮影の状況で変更
シャッタースピード/感度ダイヤル
シャッタースピード:A(オート)
ISO感度:A(オート)
絞りリング:よく使うF値はF2、F8、F5.6、F2.8、F4の順番。

【解説】

Xシリーズの特徴、物理ダイヤルによる設定。
ャッタースピードとISO感度をオートに設定した、いわゆる「絞り優先モード」が基本。

たまに綺麗な画像が欲しい時にISO感度を下げたり、流し撮りをしたい時にシャッタースピードを下げるのに、シャッタースピード/感度ダイヤルを使用することがある。

絞りはF2を使用することが最も多い。
夕方から夜にかけて撮影することが多いので、できるだけ明るいF値を使用している。
開放付近の絞りで使用すると味のある描写をするというFUJINON 23mmF2レンズの特徴を、なんとか作品作りに生かしたいとは思っている(できていないが)。

画質設定

FUJIFILM X-T2 (XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 55mm, f/4, 1/8 sec, ISO400)
画質設定

【設定】

画像サイズ(縦横比):L 3 : 2
画質モード:F + RAW
RAW記録方式:非圧縮
フィルムシミュレーション:最近はカラーの時はクラシッククローム、モノクロの時はACROS(カラーフィルターなし)。鮮やかなものを撮る時はPROVIA。
グレイン・エフェクト:OFF
ダイナミックレンジ:AUTO
ホワイトバランス:AUTO
ハイライトトーン:0
シャドウトーン:0
カラー:0
シャープネス:0
ノイズリダクション:0
長秒時ノイズ低減:ON
色空間:sRGB

【解説】

画像サイズは通常の3:2で、もっとも高解像度となる設定にしている。
加えてRAW同時記録にしているので、撮影時に使用するデータ量は非常に大きい
…とはいえ、撮影中にSDカードの容量が不足したことはないが。(撮影が終わって帰宅したら、必ずPCの外付HDDへ保存しているので)

フィルムシミュレーションについては好みの問題だが、モノクロのACROSは今後も継続的に使っていくことになると思う。
彩度を抑えたカラー写真が最近の気分なのでクラシッククロームを最近多用している。
とはいえ、今後はあまり使用していないPRO Neg. Stdとかも試してみたい。
なお、各種トーンをいじったりしてオリジナルの設定にはしていない
…早くそういうことができるようになりたい。

ダイナミックレンジをAUTOにしているのは、どうにも違いがわからないから。
ホワイトバランスAUTOは「マニュアル設定では出せないWB調整をAUTO時にしている」という話をマップカメラのX-Pro2対談で聞いたため。

色空間はsRGB
AdobeRGBを出力できるモニターは持っているけど、ネット上にアップすることが多い場合はsRGBに設定しておいたほうがいい。

フォーカス設定

FUJIFILM X-T2 (XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 55mm, f/4, 1/8 sec, ISO400)
フォーカス設定

【設定】

AFモード:シングルポイント
AFポイント表示:OFF(シングルポイントでは無効)
フォーカス点数切り替え:91点
プリAF:OFF
AF補助光:OFF
顔検出/瞳AF設定:OFF
AF+MF:ON
MFアシスト:フォーカスピーキング
フォーカスチェック:ON
測光&フォーカスエリア連動:ON
ワンプッシュAF時の動作:AF-S
被写界深度スケール:フィルム
レリーズ優先/フォーカス優先
AF-S:レリーズ
AF-C:レリーズ
AFフレーム補正:ON

【解説】

基本的にAFモードは「シングルポイント」を使用している。
自分が意図した場所にピントを合わせることを最優先にしているからだ。(「ゾーン」や「ワイド/トラッキング」では、動いているもの一番近くにあるものにピントを合わせる。)
シングルポイントのフォーカスエリア(ピントを合わせる範囲)も一番小さいものに設定している。
なお、フォーカス点数は91点
もう1段階多いもの(325点)があるけど、細かすぎてフォーカスレバーを操作して移動するのが遅くなってしまうので使用していない。

暗いところなど、AFが迷う場面ではマニュアルフォーカス(MF)を使用することがある
そのときはMFアシスト「フォーカスピーキング」が重宝する
ピントが合っている輪郭に色が付くのでわかりやすい。
フォーカスチェック機能(MFでピントリングを操作すると自動的に拡大表示になる)も併用すると、マニュアルフォーカスがしやすいのでオススメだ。

ぼくはAFモード時にはレリーズ優先(ピントが合わなくてもシャッターが切れる。フォーカス優先にするとピントが合うまでシャッターが切れない)にしている。
人が目まぐるしく動くストリートスナップでは、とにかく任意のタイミングでシャッターを切ることが大事だと思っているからだ。

ちなみに少し補足。
ここ最近、イベントや活動の中で「人物を撮る」機会が増えてきたんだけど、その際「シングルポイント」は少々厳しいと感じることがあった。
シャッターチャンスにすばやく人物にピントを合わせられないのだ。
小さいフォーカスゾーンを、フォーカスレバーを使用して人物のところに動かしている間にシャッターチャンスが終わってしまう
今後はAF-C(コンテニュアスAF。シャッター半押し時にピントを合わせ続ける)×「ゾーン」「ワイド/トラッキング」も状況によって取り入れていこうと思っている。

撮影設定

FUJIFILM X-T2 (XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS, 55mm, f/4, 1/7 sec, ISO400)
撮影設定

【設定】

セルフタイマー(インターバルタイマー撮影):ほとんど使用したことはない
フィルムシミュレーションBKT:使用するとRAW同時記録ができなくなるので使用していない
測光:中央部重点
シャッター方式:メカニカル+電子
感度AUTO設定:基準ISO感度200、上限ISO感度6400、低速シャッター限界1/30
コンバージョンレンズ:OFF
デジタルテレコン:OFF(RAW同時記録なので使用不可)
NDフィルター:ON

【解説】

測光方法はデフォルトではマルチ(画面全体の情報をカメラが判断して明るさを決定する方式)だが、ぼくは「中央部重点」を使用している。
以前読んだ「デジタルモノクロ撮影完全マスター」という本の中で、モノクロ撮影の露出を決める際には中央部重点が適している、と記載されていたためだ。
[amazonjs asin=”B00O1H8VDG” locale=”JP” title=”デジタルモノクロ撮影完全マスター 学研カメラムック”] …ただ、最近はカラー写真の方が多いので、ここは「マルチ」に戻しておいた方がいいかもしれない。

シャッター方式はメカニカル+電子
電子シャッターは1/32000秒までの高速シャッターを切れる。(ただし、電子シャッターは動体を撮影すると画像が歪んだり、照明下で帯状のムラができたりすることがあるので極力使用したくない。)
さらにNDフィルター(X100Fはカメラ内蔵のNDフィルターで、3段分光量を減らすことができる。)をONにしているので、絞りをF2にしての日中撮影時に画面が明るくなりすぎるのを防いでくれる

感度AUTO設定は重要
感度AUTOはあらかじめ3パターン用意できるのだが、ぼくはISO感度上限を800、3200、6400として、基本的には上限をISO6400に設定している
夕方から夜にかけての撮影が多いので、少し上限を高めに設定している。
また、低速シャッター限界は1/30に統一
35mm判換算35mmなので、まあこれくらいでギリギリだと思う。(デフォルトでは1/60。こちらのほうが安全かもしれない。)

コンバージョンレンズは持っていないし、RAW同時記録なのでデジタルテレコンも使用していない
っていうか、ぼくはこのカメラで23mm以外の画角の写真を撮りたいと思わない。(そういうときは、違うカメラとレンズを使うと思う。)

まとめ

フラッシュ、動画設定は使用していないので省略した。

少し長くなってしまった。
今後ストリートスナップに特化したカスタムなんかも作ってみたら報告してみたい。

【2018年8月19日追記】
フィルムシミュレーションのカスタム設定を作った。

まずはAF-Cやゾーン、ワイド/トラッキングあたりを勉強してみよう。

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