ここ数日、中望遠単焦点レンズが欲しくなっている。
で、できればマクロ撮影ができるレンズが欲しい。
今後、プラモデルをまた作りたいと思っていて、それを撮影するには被写体に寄れるレンズが必要だ。
そもそも現在、寄れるXFレンズが手元にない。
…っていうか、そもそもXFレンズに寄れるレンズが全然ラインナップされていない。
- XF60mmF2.4 R Macro
- XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro
の2本のみ。(マクロプラナーは除外する。)
Xシリーズのマクロレンズ
でも、それぞれにツッコミどころが多いレンズで、決め手がない。
XF60mmF2.4 R Macro
型番 | XF60mmF2.4 R Macro |
レンズ構成 | 8群10枚(非球面レンズ1枚、異常分散レンズ1枚) |
焦点距離 | f=60mm(35mm判換算:91mm相当) |
最大口径比(開放絞り) | F2.4 |
最小絞り | F22 |
最短撮影距離 | 26.7cm |
外形寸法:最大径×長さ(約) ※先端よりマウント基準面まで |
ø64.1mm×63.6mm |
質量(約) ※レンズキャップ・フード含まず |
215g |
フィルターサイズ | ø39mm |
- 大きさはいい感じ。フードがでかい。
- マクロレンズで手ぶれ補正なし…?
- 近接撮影時のAFが使い物にならないらしい。
- ハーフマクロ。等倍撮影はできない…。
XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro
型番 | XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro |
レンズ構成 | 12群16枚 (非球面レンズ:1枚、EDレンズ:3枚、スーパーEDレンズ:1枚) |
焦点距離 | f=80mm (35mm判換算:122mm相当) |
最大口径比(開放絞り) | F2.8 |
最小絞り | F22 |
最短撮影距離 | 25cm |
外形寸法:最大径×長さ(約) ※先端よりマウント基準面まで |
ø80mm x 130mm |
質量(約) ※レンズキャップ・フード含まず |
750g |
フィルターサイズ | ø62mm |
- でかい
- 重い
- 高い
- 描写に関するレビューが少ない。…そもそも売れてない?
あまりの体たらくぶりに、タムロンSP90mm F2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model 017) for Canonを買いそうになっているやばい状態(ニコンFマウントをやめる直前に1回買ってる)に陥ってしまった。
これはまずいので、XFレンズの名誉を挽回するためフジフイルムスクウェアへレンズレンタルに行くことにした。
…果たして、タムキュー(タムロンSP90mmの略称)を忘れさせるほどの発見があるだろうか。
レンズレンタル(2019/11追記あり)
フジフイルムスクウェアのレンズレンタル
まず、フジフイルムスクウェアとはなにか。
”FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)は、東京ミッドタウン(六本木)にあり、写真展・写真やカメラの歴史を学べる 写真歴史博物館・最新のカメラを手にとっていただけるコーナー・スキンケア・サプリメント商品のショップなどのアイテムが多彩にそろっています。”(富士フイルムスクウェア公式ホームページより)
要は、富士フイルムのカメラ・レンズのショールームみたいな感じだ。
では、レンズレンタルとは何か。
これはフジフイルムスクウェア内の施設「富士フイルム 東京サービスステーション」のサービスの一つで、サービスカウンターで申し込むことにより、最大2本までレンズを借りることができるサービスだ。
なお、カメラを借りることもできる。(X-H1も借りられるが、いろいろ危険なので今回はやめといた。)
ちなみに当日レンタルは無料だが、借りるためには「身分証明書」と「自分名義のクレジットカード」と「携帯電話の番号」と「それ以外の電話番号(職場・実家などでOK)」が必要なのでご注意を。
あと、レンタル前後にアンケートを書く必要がある。(そんなに手間じゃないけど)
借りてきた
近くのスタバに入って、とりあえず一服。
2つのレンズの大きさの差が半端ない。
…っていうかXF80mm、分かってはいたことだが「デカすぎ」。
ちょっとスタバで笑っちゃったよ。
どこの超望遠レンズだよ。
完全に不審人物だよ。
…さて。
気を取り直して、まずはXF80mmを装着して、春の六本木を撮影してきた。
XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro
まずはミッドタウン内でマクロ撮影。
ベンチでやっていたので完全に不審者だったかもしれない。
それはともかく、やっぱり等倍マクロは寄れる。
しかも強力な手ぶれ補正で、暗い屋内でもビタッと止まる。
(それにしても、マクロ撮影はゴミとかチリとかが目立って恥ずかしい。)
東京ミッドタウンの屋外ガーデンへ。
すっかり春だね。
フリースを着て行ったら、ちょっと汗ばんでしまった。
途中で六本木ヒルズ方面へ。
XF80mmはレンズが大きいので、街中では人目が気になる。
…まあ、プラモを撮影するには関係ないが。
そんなこんなでひとしきり撮影した後、東京ミッドタウンに戻ってきてXF60mmにレンズ交換。
XF60mmF2.4 R Macro
まず、レンズの大きさが常識的。
そして、メタルフードが思いのほかカッコいい。
見た目は完全にXF60mmに軍配。
そして描写。
一発目からびっくりする超解像。
これは凄い。
これがXシリーズ初登場時(2012年)のレンズだというのは本当に驚きだ。
ただし、いいことばかりじゃなかった。
マクロ域のAFは、いろいろなところで言われている通り派手に迷った。
…そして迷った挙句に合掌しない。
これはマクロレンズとしては致命的なんじゃないかな…
この日は東京ミッドタウン隣の「21_21 DESIGN SIGHT」でウィリアム・クライン展が開催されていたので立ち寄ってみた。
この展示、珍しいことにほとんどが撮影可だった。
とはいえ、どちらかといえばこの建物自体がかっこよくて、夢中で撮影してしまった。
で、ここでXF60mmのマクロ撮影を試してみた。
おお、なかなか近くまで寄れるじゃないか。
これならプラモデルの撮影には困らないんじゃないかな。
それに、写真に色気があるような気がするのは気のせいだろうか?
(撮影した場所によるのかもしれない…)
結果発表
さて、結局どうしようか。
本当はもう1本試したいレンズがあったんだけど(XF90mm)、とりあえずここまでの評価を。
XF60mmF2.4 R Macro
- 見た目がかっこいい。
- 思った以上に写りがいい。
- 思ったよりもAFが合わない(近接撮影。遠景は遅さが気になることはなかった。)
- ハーフマクロだが、これくらい寄れれば問題ない。
- 手ぶれ補正がないのはやはり不安。
XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro
- でかい。
- 手ぶれ補正は強力。安心感が半端じゃない。
- 画角(35mm判換算122mm相当)の難易度は高い。
- 圧倒的に寄れる。
- 描写に特徴はあまりない。
ジャッジ
で、どっちにする?
それともタムキューの方がいい?
…
…
XF60mmF2.4 R Macro…の方がいいような気がする。
値段が手頃(といっても6万円くらいするが)だし、とりあえず買って見るのもいいかもしれない。
でも、もう少し考えたい。
うーん、どうするかー…。
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