雑談(2023/12/3)

道東在住、虚無人間の一人旅記録

 今年の11月は私生活について思うところがあり、精神的に落ち込みすぎてもはや虚無に囚われてしまった。
 それによりブログも全く書く気が起きず、11月は更新1回という最低記録を更新…(言いわけ)。
 将来についてなどなど、あれこれ考えた割にはストレスによる散財だけを残し、なんの解決もしないという…。

 結局「考えているだけでは何も変わらない」という、ありきたりの結論が出た1ヶ月。
 そんな中、なんとか自分に活力を与えるため、思いつき東京旅行(2泊3日)を強行。

 半ばヤケクソで行った旅行先で、いろいろと再確認できたこともあったので、誰が読むんだとは思いながらも「備忘録」としてここに残しておく。

※以下掲載する写真は、M-P(Typ240)で撮影した東京。

Leica Camera AG LEICA M (Typ 240) (SUMMICRON-M f2/35mm, 35mm, f/2.4, 1/125 sec, ISO500)

東京旅行で見えてきたもの

 東京旅行で確認できたこと。

 一つ目は、「環境を変えなければ、体も心も動かない」ということ。
 「日々、何かに打ち込むのがいい」とか、「活動的になった方が体にも心にもいい」とか、頭ではわかっているけど動けず、結果「虚無感」に囚われる。
 そこから抜け出すにはもう「環境」を変えるしかない。

 旅行は、無理矢理にでも動かなければならなくなるので、そういった停滞状態の体と心を動かすのに最適だと思った。

 「当たり前のこと」を、と思うだろうか?
 私は環境を無理矢理変えなければこんな当たり前のことにも気が付けなかった。

Leica Camera AG LEICA M (Typ 240) (SUMMICRON-M f2/35mm, 35mm, f/2.4, 1/500 sec, ISO500)

 二つ目は「趣味は義務感とかで無理にやるものじゃない」ということ。
 これまた当たり前のことだが、道東では通じないのだ。
 興味のない被写体、出かけたくないような過酷な環境での撮影、必要以上に気を使う被写体選定…。
 そんな「自分にとってはつまらない被写体」の撮影を自分に強制していたら、写真への興味なんて無くなって当たり前だということだ。

 撮りたいものがあるから撮る。当たり前のことだ。

Leica Camera AG LEICA M (Typ 240) (SUMMICRON-M f2/35mm, 35mm, f/2.8, 1/500 sec, ISO500)

 最後に。比喩表現とかではなく、「体が動かなくなってきている」

 東京旅行2日目。
 朝の6時にホテルを出て、11時のライカストア開店まで写真を撮るために歩き回ったのだが、この時点ですでに脚が悲鳴を上げた

 具体的には「立っていられないレベルで足の裏と脛が痛む。」
 耐えられなかったのでドラッグストアで湿布を買い、脚の至る所に貼り付けた。

 センサークリーニング後の午後1時から夕方にかけては歩く→痛む→コーヒーショップ→歩く…みたいなサイクル。
 それもしんどくて夕方にはホテルに戻って動かなくなった…。

 道東に来てから、今まで体験したことのないレベルで一気に体力が落ちた。
 加齢もあるが、主に生活環境と職場環境により習慣的に歩かなくなったこと、週末に出かける頻度が大幅に落ちていることが大きな原因だろう。

 これはまずい。

Leica Camera AG LEICA M (Typ 240) (SUMMICRON-M f2/35mm, 35mm, f/2.4, 1/500 sec, ISO500)

撮影機材とモチベーション

 少し論点はズレるが、物欲と写欲について。
 やっぱり自分にとって「テンションの上がるカメラ機材を手にすること」は、撮影モチベーションに直結する、ということも再認識した。

 ここ最近は、SONY断捨離(経済的不安にかられて実施)などを通じて、こういう「物欲トリガー」を「悪」と断じて来たが、その一元論は無理があるのではないか。

 もちろん、闇雲に財力や将来を無視して機材を買い漁ることを肯定するわけではない。
 でも、新しい機材で気分を一新させて、新しい撮影に取り組むモチベーションになることはありうる。
 ちなみに東京旅行中、カメラのセンサークリーニングをしただけで写欲が上がるのを感じた。機材の状態が良くなったことで、撮りたい気持ちが増幅したわけだ。

 つまり、「機材のアップデートや修繕」は、私にとっては写欲向上に直結する
 それ自体に良いも悪いもない、ただの「事実」だ。

Leica Camera AG LEICA M (Typ 240) (Elmarit-M 1:2.8/28 ASPH., 28mm, f/3.4, 1/500 sec, ISO500)

 あと、「撮りたい被写体が身近にあること」は圧倒的に写欲向上につながる。
 写真を趣味にしている人間にとって、それは「人生の幸せ」そのものだ。

 逆に撮りたい被写体を見出せない現状は、「地獄に等しい」ということ。

「素晴らしい自然風景を撮影できる環境で、何を贅沢なことを!」と思うだろうか?
 でもどんなに素敵な風景だろうと、当人が興味を持てないなら仕方がない。

 さらに、冬の道東の過酷な環境(氷点下10℃以下)は体にも機材にも良くない
 特にライカレンズは絶対ヤバい。
 「機材の故障よりもいい写真を!」なんて芸当、石油王かプロカメラマンじゃないと無理だろう。
 少なくとも私には無理だ。機材も自分も労わりながら撮影したい。

 そう考えると、関東の気候(特に秋冬)は撮影に恵まれた素晴らしい環境だと思う。

Leica Camera AG LEICA M (Typ 240) (Elmarit-M 1:2.8/28 ASPH., 28mm, f/3.4, 1/750 sec, ISO500)
Leica Camera AG LEICA M (Typ 240) (Elmarit-M 1:2.8/28 ASPH., 28mm, f/6.8, 1/1500 sec, ISO500)

まとめ

 結局何が言いたいのか?
 自分でもよく分からなくなってきた。

 都会の風景が継続的に撮影したいなら、首都圏に住むしかない。
 首都圏に住んでいない場合、かなりの頻度で旅行しなければならない。
 それが無理なら環境を変えるしかない。


 とにかく、「無理して今住んでいる土地で興味あるものを探す」という無駄な努力はやめようと思う。
 1年半、札幌にいた期間を含めれば3年半試してダメだったんだからもうそこに希望はない。

 私が道東で撮影を楽しむつもりなら、その方法はもはや「機材更新ブースト」しかない。

 つまり。

 「とにかく最新機種を購入し、興味のない被写体でも撮りに行け」

 または

 「莫大な時間と金と体力をかけて東京に通い詰めるか、東京に住める環境に身を置け」

という結論になる。

 暴論だな…

 考えるのやめよう

Leica Camera AG LEICA M (Typ 240) (Elmarit-M 1:2.8/28 ASPH., 28mm, f/5.6, 1/2000 sec, ISO500)
Leica Camera AG LEICA M (Typ 240) (Elmarit-M 1:2.8/28 ASPH., 28mm, f/5.6, 1/2000 sec, ISO500)