FUJIFILM X100Fは富士フイルムから発売されているレンズ一体型カメラ。
発売日は2017年2月23日で、発売から既に2年以上が経過している。
私がX100Fを買ったのは2017年8月。発売から約半年後の購入だった。
それから1年と7ヶ月、このカメラを使っていることになる。
このカメラについては今までも複数回レビューしているけど、
今回は、2年近くこのカメラを使用して感じた
「良いところ、イマイチなところ」
について、これまで撮ってきた写真を交えながらレビューしてみよう。
レビューしないこと
このカメラのスペックや、機能については特にここでは語らない。
過去にレビューした記事や、公式ページ、フォトヨドバシとかを見ていただきたい。
過去のレビューはこちら↓
それでは、このカメラについての感想は以下。
良いところ
とてもかっこいい
写真はカタチから。
私がカメラを選ぶときに大事にしているのは主に外観、見た目だ。
撮影機材なのでもちろん機能や画質は大事だけど、結局のところはどのメーカーのカメラで撮影したところで劇的な差なんて出ない。
いい写真が撮れるかどうかは9割くらい撮影者の技術力とか表現力で決まると思う。
それならテンションを上げるために見た目で選んだっていいじゃないか。
X100シリーズの最大の特徴はそのクラシカルな佇まい。
首から下げるだけでなんかオシャレになったような気持ちになれる(自分がオシャレだとは言っていない)。
およそ万人が「カメラ」というとイメージするようなカメラの形をしている。iPhoneのカメラの絵文字に似てる。
高い描写性能
カメラは外見が大事という話をしたが、このカメラは性能も高い(そして価格も高い)。
上位のレンズ交換型カメラである「X-Pro2」「X-H1」と同等の画質を備えている。
この高い性能にアンバランスな固定レンズ「FUJINON 23mmF2」は開放絞りで描写が甘くなるクセ玉だが、それがいい。
この組み合わせによって他に並ぶもののない「唯一無二のキャラクター」を生み出すことに成功している、と思う。
コンセプトがいい
X100Fは初代の「X100」から4代目だが、一貫したデザインのまま代替わりを続けているのも好感が持てる。
この辺はリコーのGRシリーズに通じるものがある(GRシリーズはフィルムカメラ時代からの筋金入りだが)。
コンセプトが一貫している製品というのはそれだけで魅力的なものだ。
次期モデル(X100V?)でも、ここは変えないでほしい。
リーフシャッター
X100Fはリーフシャッター(レンズシャッター)を採用している。
これの何がいいのかというと、シャッター音がとても小さくなるのだ。屋外での撮影ならほぼ聞こえないレベルだ。
これは街中でシャッターを切る時にかなり有難い。
同じ理由で静かな屋内での撮影にも向いている。
金沢市の図書館での撮影ではその恩恵を最大限に感じた。
持ち出しやすい
買い物がメインの外出や近所に出かけるような、X-Pro2やX-H1を持っていくのをためらうような状況でも気軽に持ち出せる。
ポケットに入るほど小さくはないが、大抵のカバンに入る大きさ。
「とりあえず持って出かけよう」と思える。
このカメラのおかげで、街中での撮影頻度は飛躍的に増えた。
イマイチなところ
ちょっと握りにくいグリップ
以前レビューでも書いたけど、グリップが浅くて少し持ちにくい。
浅いだけならX-Pro2も同じなはずだけど、グリップ形状と素材が悪いのか、かなり滑りやすい。
次期モデルでは改善してほしい…。
思いのほか大きい
「持ち出しやすい」サイズとはいえ、じゃあ「コンパクト」か、というと意見が分かれるところだろう。
個人的には「コンパクトカメラにしては大きくて重い」と思う。GRとかと同じ感覚で持ち出そうとするとかなり邪魔に感じる。
ポケットに入れて歩くのは無理があるので、持ち運びにカバンは必須。
「レンズが交換できないけど少し小さくなったX-Pro2」くらいの感覚でいるとちょうどいいと思う。
高い
値段が高い。
発売時の希望小売価格は約139,000円。2019年5月時点でも10万円を超えている。
加えてオプションも高い。コンバージョンレンズ(ワイド・テレ)が29,000円、レンズフードが10,000円。
性能が高いし、ファインダーが凝った作りなので仕方がない部分はあるが、10万円代を切ってくるとかなり印象が変わると思う(無理だと思うけど)。
今まで撮ってきた写真
以下、この1年7ヶ月で撮影してきた写真の一部を。
ちょっと写真が多いので、興味のない方は飛ばしていただければ…
2017年8月〜9月
2017年10月〜12月
2018年1月〜3月
2018年4月〜6月
2018年7月〜9月
2018年10月〜12月
2019年1月〜3月
2019年4月〜
まとめ
2年近く使ってみて
X-H1、X-T2、X-Pro2と同程度の画質で写真が撮れるコンパクト(?)カメラ。
その見た目や静かなシャッター音が持ち出すときや街中でカメラを構える時の心理的ハードルを下げてくれる。
日常的にカメラを持ち出したいが、レンズ交換式カメラは大げさ、という気分の時に出動することが多かった。
買い物がメインで街中の撮影はついで、という時にもよく持ち出した。
大型の一眼レフと違い、カメラを首から下げていても街に溶け込み、違和感がないのも助かる。
同じXシリーズのレンズ交換式カメラを所有している場合は、貴重なバックアッパーとして頼もしい存在。
見た目に似合わず、本格的な写真を撮影できる。そんなカメラだと思う。
買ってよかった?
…本当に買ってよかった、X100F。
写真を撮る枚数が増えるカメラは、いいカメラ。
発売から2年経過しても値段が全然下がっていないのも頷ける。
あと2年は使いたい。
雑談
ACミラン、リーグあと2戦。
なんとか来季のCLに滑り込んでほしい…。
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