2020年10月だけど、FUJIFILM X100V買った話する?
購入動機
なんでこのタイミングでX100Vを買ったのか。理由を説明しよう。
コンパクトカメラ枠が必要だった
小さめのカメラが欲しかった。
現在主に使用しているカメラはM MONOCHROM(Typ246)。一眼レフと比べれば小型のカメラだが、「コンパクト」というには大きいし、重い。そうじゃなくて、もっと気軽に携行できるカメラが欲しい。
実は以前、コンパクトカメラが欲しい!という記事を書いたことがある。
ちなみにこの時、X100Vは購入候補に入っていなかった。理由は2つ。
・X100Vは言うほどコンパクトじゃない
・リリース時の炎上動画の悪印象
特に2番目の理由により、上記の記事を書いた時点では富士フイルムのカメラに対する印象は歴代最悪だった。なのでX100Vも購入候補から「あえて」外していた節がある。(直前にX100Fを手離していたということもある)。
Xシリーズ・カラー写真が撮りたくなった
時間が経過して、例の炎上動画のことは過去のものとなっていき(※個人差があります)、記憶から薄れていった。その後X-H1を見直す記事を書いてみたり、全XFレンズをレビューしてみたりしていく中で、自分の中にXシリーズの再ブームがやってきた。
特に富士フイルムのカラー写真をまた撮りたくなってきた。
モノクロに特化しよう、と考えていたところ急転直下の方向転換だが、メインはあくまでもモノクロとしたうえで、カラー写真も楽しんだって良いんじゃない、という心境に至ったのだ。
そして手軽にカラー写真を楽しむなら富士フイルムの右に出るものはいない(個人の感想です)。フィルムシミュレーションで遊ぶのはやっぱり楽しい。LEICA M MONOCHROM(Typ246) を買ってからは、なんかもう強迫観念みたいに「モノクロで撮らなきゃ」みたいな気持ちになっていたこともあって、興味が薄れていたフィルムシミュレーションだけど、改めて調べてみるととても面白そうだった。特に「クラシックネガ」でどんな写真が撮れるのか興味がある。
そして「クラシックネガ」はX-H1に搭載されていない。さらに言えば、コンパクトなカメラが欲しい。
結論:そうだ、X100V買おう。
X100V
そんなわけで購入したX100V、どんなカメラなのか。まずはスペックを見ていこう。
スペック
イメージセンサー | X-Trans CMOS 4 (約2610万画素) |
画像処理エンジン | X-Processor 4 |
レンズ | 焦点距離23mm(35mm判換算:35mm相当)・開放F値2 |
ファインダー | アドバンスト・ハイブリッドビューファインダー |
シャッター速度 | 4秒〜1/4000秒(メカ)/4秒〜1/32000秒(電子) |
記録メディア | SDカード/SDHCカード/SDXCカード UHS-I 対応 |
寸法 | [幅]128.0mm × [高さ]74.8mm × [奥行き]53.3mm |
重量 | 約478g(バッテリー、SDカード含む) |
現時点(2020/10/4)で最新のイメージセンサー・画像処理エンジンを積む。OVFとEVFのハイブリッドファインダーを搭載。新型の23mm固定単焦点レンズを持っている。
最新のXシリーズカメラの一つ、ということになる。
外観
このカメラ最大の利点かもしれない、外観(見た目)について。
X100シリーズは基本的にかっこいいんだけど、このX100Vはそこからさらにデザインが洗練されており、かなりクオリティが上がっている。特にアルミニウムを使用したトップカバーはエッジが効いていてサイコーである。
トップの金属部分と革(ではないが)部分との境目が一直線になったのはデザイン的にポイント高い。
背面はシンプルになった。後述するが、これは一長一短ある。
表示が一切無く、すっきりとした底面。これはいいものだ…。
相変わらず美しいダイヤル。露出補正ダイヤルがありがたい。
シャッター速度ダイヤルとセットになっているビルトインISOダイヤルの仕様が変更。引き出すとその状態で固定されるようになった。これはいい改善。
そして、X100Vからはとうとう背面液晶がチルトするようになった。
正直、ファインダーがあるX100Vで背面液晶を使って撮影する機会は少なくなる気がするが、背面液晶がチルトして悪いという事はない。そして収納時はほとんど厚みを感じず、デザインの邪魔をしない。
これは良いものだ。
合わせて購入したもの
ここからは、X100Vと同時購入したものを紹介する。
Kenko 液晶プロテクター FUJIFILM X100V用
背面液晶保護のために貼るフィルム。最近は保護ガラスを買うことが多かったんだけど、今回はラフにフィルムにした。安定のケンコー製。
FUJIFILM レンズフード LH-X100 シルバー
X100シリーズ用のレンズフード・アダプターリングのセット。
値段が高い?ライカのフードと比べたらかわいいものだ(金銭感覚崩壊中)。こちらはプロテクトフィルターを使うのにアダプターリングが必須なため再購入した。
FUJIFILM プロテクトフィルター 49mm PRF-49S
富士フイルム純正のプロテクトフィルター。通常は交換レンズに使用するものだが、X100Vを防塵防滴(風)にするためにはフィルターが必要ということで、せっかくなので買ってみた。
フィルター単体でかっこいい。…末期かな?
このカメラのいいところは?
かっこいい
このカメラの最大の利点。それは「見た目がいいこと」(個人差があります)。デザインが洗練されてシャープになっているが、往年の「カメラらしい外観」も維持している。とてもバランスがいい。
なお、今回のX100Vもシルバーを選んだ。前回X100Fでシルバーを選んだ後、1ヶ月くらい「ブラックにしておけばよかった」と後悔していた人とは思えないセレクトである。
まあ、X100Vのブラックは例の炎上動画でイメージが悪かった、というのもあったけど、それよりも「X100Fと比べてアルミニウム合金製になり、シルバーの質がかなり上がった」と感じたこと、また「M MONOCHROM(Typ246) がオールブラックのカメラなので変化をつけたかった」という2つの理由でシルバーとなった。
フィルムシミュレーション「クラシックネガ」
クラシックネガ。このフィルムシミュレーションの存在が、このカメラを購入した理由の半分くらいを占めている。
往年のネガフィルムのような写りを再現している、ということで、エモい写真がバンバン量産できるらしいぜ。これでインスタ映えできるぜ。ナウいz
…撮影した写真の話はまた今度。
このカメラの悪い(かもしれない)ところは?
やっぱりちょっと大きい
これは買う前から知っていたことだけど、「コンパクトカメラ」というには少し大きい。アダプターリングとフードを装着するとさらに奥行きも大きくなり、これはLEICA M MONOCHROM(Typ246) と、鞄の中での占有体積はそこまで変わらないんじゃ?と思うレベルだ。
まあ、重量が違う(M MONOCHROM(Typ246) は680g+レンズの重さ)ので首にかけたときの負担はだいぶ違うけどね。
十字キーを撤廃した意味がない
X100Fまでは背面右下に存在していた「十字キー」、X100Vからは省略されている。この流れは最近のXシリーズの標準仕様らしく、X-Pro3、X-T30も同様に省略されている(X-T4にはなぜかある)。
今までこの場所に十字キーがあって「邪魔だな」と感じた事は一回もない。フィルムシミュレーションやモード変更に多用していたこともあり、単純に使いにくくなってしまっている。慣れれば他のファンクションボタンで代用できると思うが、わざわざそうまでして省略する利点がないと思っている。製造コストは安くできる(シーリング箇所が減るし)のかもしれないけど、それ以外の良さが全く見出せないアップデートだ。
X-H2ではちゃんと付けてね。
まとめ
最後になんか文句みたいなものも書いたけど、気に入ってないものを買うほど私はバカではない(いや、バカだけども)。もちろんこのかっこいいカメラは気に入っているし、今後どんどん活躍させていこうと思っている。
このカメラによって「気楽にカラーの写真を撮る」機会が増えてくれることを期待している。
次回は作例をお伝えしたい。
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