イントロダクション
α7R Ⅲと同時購入した2本のSIGMAレンズの1本、SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art。SIGMAのDG DNライン初のマクロレンズであり、SIGMA最新のマクロレンズ。
このレンズでどんな写真が撮れるのか?
なぜこのレンズを「最初の2本」のうち1本に選んだのか?
仕様と作例を中心に、このレンズを紹介しよう。
SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art
まずは、このレンズの仕様から。
仕様
画角 | 23.3° |
絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) |
最小絞り | F22 |
最短撮影距離 | 29.5cm |
最大撮影倍率 | 1:1 |
フィルターサイズ | φ62mm |
最大径 × 長さ | ソニー Eマウント φ74mm × 135.6mm |
質量 | ソニー Eマウント 710g |
エディションナンバー | A020 |
希望小売価格 | 95,000円 |
付属品 | ケース、フード (LH653-01)付 |
等倍撮影ができる、マクロレンズ。
以前持っていたXF60mmF2.4 R Macroはハーフマクロレンズだったので、等倍マクロは地味に悲願であった(以前タムキューとか持っていたけどね)。
外観

外観(正面)
鏡筒は細いが、全長があるので存在感がある。

各種操作ボタン
このレンズは側面にいろいろな操作が可能なボタンやスイッチがたくさん付いている。
AFL ボタン フォーカスリミッタースイッチ
AF・MFを一瞬で切換え可能。
AF作動中にこのボタンを押すと、AFをストップさせられる。
AFの作動範囲を制限。3段階に切換え可能。

絞りリング
このレンズには、絞りリングがある。
このリングを使って、絞りを開け閉めする。これはXFレンズで慣れ親しんでいる操作性なのでありがたい。
この絞りリング、Artの単焦点シリーズに装備されていることが多いみたいだ。
フードを装着すると、さらに長くなる。
フードはゴムと樹脂を使用したもので、見た目がかっこいい。
円筒型なのでロックは付いていない。
カメラ装着例。α7R Ⅲに装着するとこんな感じになる。
…長い。カメラが遠すぎてボケているじゃないか。
でもかっこいいから許す(重症)。
作例
ここからは、このレンズで撮影した写真を紹介する。
カメラはα7R Ⅲだ。
…このカメラについての詳細は、こちらのリンクをどうぞ。
冬の庭

雪

雪と枯葉

雪と枯葉2

霜
雪、枯葉、霜の質感描写。
なかなかいいじゃないか。立体感がある。
物撮り

GR Ⅲ

GR Ⅲ

縦位置グリップ
このレンズを購入した主な目的である物撮り。
105mmの画角はワーキングディスタンスも取りやすく、使いやすい。
使ったことがなかったが、この焦点距離、いいかもしれない。
ライティング機材が欲しい。
手持ちマクロ

エアジョーダン11 Low

リザードパターン

JUMPMAN

履く機会がない…
部屋の中で、スニーカーを撮影。
全て手持ちでの撮影だ。
このレンズには手振れ補正が付いていないので、基本的にはボディ内手振れ補正付きのカメラで使用することが前提だと思う。
また、DG DNレンズはカメラ内レンズ補正を使用することを前提に小型化しているので、「ボディ内手振れ補正機能付きの、ミラーレスカメラ」専用レンズ、ということになる。

リアクトエレメント55

シュータン

ヒール
発色もしっかりしている。
素材ごとに違う質感もしっかりと描写されている。手触りを感じられる、というか。
マクロレンズの必要性
最初の2本に選んだ理由
このレンズを最初の2本に選んだ理由。
それは「ウィズコロナ時代で、とにかく外に出られないときは物撮りだ!」である。
うん、単純だ。
ブログで購入した商品を紹介することが多いので、物を撮るためのレンズとして真っ先に導入しようと思ったのだ。
ただ、「物撮りするために、マクロレンズは本当に必要か?」という疑問もあった。
高画素カメラとクロップ
クローズアップしたい場合、高画素カメラなら裏技を使える。
通常撮影後に、編集段階でクロップすればいい。
低画素のカメラだと、それを行うことで解像感が失われることがある。
しかし高画素機なら。
α7R Ⅲの画素数は約4240万画素。かなりの高画素だ。
そのため、大胆にクロップしても解像感が極端に失われることはない。
つまり、何が言いたいのかというと。
マクロレンズ、要ります?
それでもマクロレンズを選ぶ動機
要る。
マクロレンズがなぜ必要なのか。
ひとつは単純に「マクロ撮影の難易度」だ。
クロップすることを前提に通常画角で撮影するのは案外イメージを掴むのが難しい。
一方で撮影時点でマクロの視点を確認できるマクロレンズでの撮影は、出来上がりのイメージが湧きやすい。当たり前だが。
もうひとつは「マクロ撮影への意識」。
これはもう精神論なんだけど、マクロレンズを使うことで、マクロ撮影への取り組み方が変わってくる(と思う、たぶん、おそらく)。本気でマクロの構図を組み立てよう!という気持ちになれる。
最後に、高画素機でクロップするので画素数として問題ないとはいえ、やっぱり画素数は落ちる。「最高の結果」にこだわるなら、マクロ撮影はマクロレンズで行うのがいい。
というわけで、マクロレンズは必要。
QED、証明完了。
だから私は悪くない。
まとめ

レンズフロントキャップ
そう、私は悪くない。世間が悪い。
あとSIGMAが悪い。
レビューありがとうございます、カミソリマクロより更に立体感を感じる描写ですね!
物撮りはもちろん、テーブルフォトでも使い勝手良さそうです。
個人的にSシリーズを使っていてなかなかトリミングがしづらいものですから、そういう意味でも寄って撮れるマクロはありがたく感じます。
kazunoさん、コメントありがとうございます!
カミソリマクロを体験したことがないので比較できないんですが、立体感ですか…焦点距離の違いから来るんでしょうか?
少し長めのレンズなので取り回しに慣れが必要な気がしますけど、その分おもしろいレンズだと思います。
7Sシリーズにも最適だと思います。ぜひ1本行ってみてはいかがでしょうか笑