なぜか全2回となった、シグマいじめ記事。
あれ、違うか。
これから写真をはじめる初心者の方々へ、ぼくのような失敗をしないでほしい、というアドバイスだった。
今回はその後編。
さっそく行ってみよう。
カメラ・レンズの銘柄 「やっぱりライカ/ツァイス/ジッツォ…」
まず、「写真の素晴らしさ」と「機材の値段」は比例しない。
多くの場合、むしろ反比例しているので注意が必要だ。
別にライカで撮影したからって上手くならない。
むしろ使いにくい(今時マニュアルフォーカス!)し、気は使うしで撮影レベルは落ちる。確実に。
勘違いしてはいけない。
「ライカは他のカメラと違って写真を撮っている感覚がする」
「ツァイスのレンズが醸し出す雰囲気がうんたらかんたr」。
そういう違いがわかる人はいるんだろう。
でもその違いってふだんの撮影に必要だろうか。
それだって、同じ条件で撮影した写真を2枚、並べてみればなんとなくわかる程度じゃない?
「その程度の差」に10倍とか100倍とかの差額を払う必要はある?
最初は、ちゃんと撮影できればいいじゃない。
ちょっと背景がボケてるだけでテンション上がるじゃない。
分不相応な機材は、余計な気持ち(驕り、恥ずかしさ)を撮影に持ち込むことになる。
実際、いくら金があっても、ぼく程度の腕でライカとか使っちゃってたらかなりダサい。
正直、GITZOの三脚は最高だけど、使う時ちょっと恥ずかしいもの。
Q:「やっぱりライカが最高ですか?」
A:「いいえ、初心者がライカとか使うと、かなりダサいです。それならシグマのほうがマシです。」
レンズの明るさ 「やっぱり大三元でしょ」
なにがやっぱりだ。
最悪だ。
以前も記事にしたと思うが、ぼくは大三元で失敗している。
大三元は狂気だ。
あれは目的もなく買っていいものじゃない。
「金に余裕があるし、どうせいつか買いたくなるから」とかいう理由で買っていいものでもない。
「仕事で使う」
「車で移動する」
「筋力がある」
「お金がたくさんある」
という、高いハードルを全てクリアした人間が手にすることを許されたレンズだ。
素人が持っていてもしょうがない類のアイテムだ。
体力とお金と、撮影機会が奪われる。
そんな第1級危険アイテム。
もう「プロじゃなきゃ買えない」とか購入制限を設けたほうがいいんじゃないか。
…言いすぎた。
でもまあ、初心者が買っても意味のないアイテムなのは間違いない。
オリンパスの大三元くらい小さいとまた違うのかもしれないけど、もっと小さいレンズがあるならそっちの方がいいと思う。
Q:「やっぱり予算が許すなら大三元ですか?」
A:「やっぱりってなんだ。大きいし、重いから、撮影を楽しみたいならやめたほうがいい。それよりこのレンズとかいかがでしょうか。」
製品のライフサイクル 「そろそろ新型が出るから、待った方がいい」
その新型は、本当に待つ価値があるんですかね?
新型だから今のモデルより高いよ。
なんか意味不明な機能が増えているよ。
画素数が○○万画素にアップ!…よくわからないけど。
別に今、店頭に並んでいるカメラでいいんじゃないだろうか。
色々比べて、持ってみて、そのカメラがいいと思ったなら、きっと楽しい写真ライフが送れるはず。
Q:「やっぱり新型が出てから買った方がいいですか?」
A:「発表されてもいない”新型”の新機能は、あなたの撮影を助けてくれるの?まだ新型機で消耗してるの?」
まとめ
謎の初心者向け「カメラ機材の選び方」。
結論を言うと、
他人の言うことなんか気にしないで、好きなカメラを買えばいい。
「その人にふさわしいカメラ」なんて、他人にはわからない。
自分にふさわしいカメラすら、いまだにわかってないんだから。
だから、自分のカメラくらい、自分で調べて、自分の意思で買おう。
書き込みとか見てないで、カメラ屋に行ってみよう。
この記事が、初心者の皆さんの参考になれば…。
いや、「他人のおすすめなんて参考にならない」ということが分かってもらえたらいいな。
いや〜、綺麗に終わった。
…
…シグマさん、ほんとうに申し訳ございませんでした。
シグマ最高!
いつも本当に素晴らしい内容をありがとうございます。
機材の重さというのは極めて大きな要素だというご意見、本当に同感です。
私はフルサイズをなるべく軽く運びたいのでEOS6Dと大三元どころかLレンズですらないサードパーティーのレンズを組み合わせて使っています。
いわゆるハイアマチュアの方からは「持っているだけで恥ずかしい貧乏人フルサイズ」と「ゴミレンズ」と思い切りバカにされる組み合わせですね(笑)
しかし、おかげでどこにでもストレスなく持ち運んで写真を楽しんでいます。
ある著名な写真家も「昔は見栄で1DXと大三元の組み合わせで仕事をしていたが、今はKissとキットレンズを使っている。出来栄えに大した変わりはない。クライアントに怪訝な顔をされる時には見せかけで1DX持っていくが・・・重い(笑)」とおっしゃっていました。
大きな機材を抱えて満足感を得るのも趣味としての醍醐味ですが、そういう方に限って上級者顔をして軽量機材の人たちを見下す傾向にあるのは悲しいことですね。
皆が等倍拡大して「うーん、周辺の解像度が・・・」とやっている訳ではないでしょう(笑)
引続きこれからも見識の高い管理人様のブログを楽しみにしています。
Hiro07691さん、コメントありがとうございます!
このような記事を褒めていただいて恐縮です。
今回の記事は、以前安易にニコン・キヤノンの一眼レフをオススメする記事を書いてしまった反動と、最近ちょっとした写真サークル(部活?)に入ったことをきっかけに書いてみました。
ぼくの場合、面と向かって機材を見下すようなことを言われたことはないんですけど、某価格掲示板はそんなんばっかりですよね…6D、いいカメラですよね?
大三元も、風景写真家なら普通絞って撮ると思うんですよね…じゃあ開放F2.8は要らないんじゃないかとか。
有名な写真家の岩合光昭さんはオリンパスのE-M1ですし、機材は自分にとって必要なものでいいはず!と思っています。
とはいえ、自分のカメラ機材はいまだに断捨離できず…もっとがんばります。
こんなブログですが、また見ていただけたら嬉しいです。