東京で暮らし始めて2年半が過ぎた。
札幌で始めたこのブログもいつのまにか東京の建築スナップと富士フイルムのカメラ・レンズの記事がメインになった。
…いや、だからどうってこともないんだけど。
今回もまた東京の建物と富士フイルムの機材の話だし。
…というわけで、今回はXF10-24mmF4 R OISと新宿イーストサイドスクエアの話だ。
XF10-24mmF4 R OISについて
XF10-24mmF4 R OISは、富士フイルムが販売しているXFレンズの広角ズームレンズの1つ。
手ブレ補正機能を持ち比較的軽量、それでいて開放絞りF4固定のレンズ。描写もとても優秀で、万能な広角ズームレンズといってもいい。
欠点の少ないレンズだと思うけど、強いて挙げるなら「回転しやすいレンズフード」だろうか。(回転すると画像の隅にフードの影が映り込む…)
新宿イーストサイドスクエアについて
新宿イーストサイドスクエアは、東新宿駅直結の施設。
ビル内の大部分はオフィスエリアなので入ることができないけど、飲食店街となっている地下1階、そして1階の一部は解放されている。
高層ビルを中心に一帯がデザインされた空間となっている。これは一見の価値ありだ。
その他の撮影機材
使用したカメラはX-Pro2 。
X-Pro2には手ブレ補正がないが、XF10-24mmF4 R OISにはレンズ内手ブレ補正があるので安心だ。
この日はズームレンズとの組み合わせなのでメタルハンドグリップMHG-XPRO2を装着した。
このグリップは装着するとアルカスイス互換の雲台に装着できるようになる優れものだ。(高いけど。)
設定
この日は常用しているモノクロのフィルムシミュレーションの「ACROS」ではなく、「クラシッククローム」を使用した。
クラシッククロームは「彩度が低く、階調が硬い、ドキュメンタリータッチのフィルムシミュレーション」(富士フイルム公式サイト「フィルムシミュレーション"クラシッククローム" | X Stories」より)。
この日の設定は以下の通り。
- ホワイトバランス:「自動」R:-1、B:+1
- ハイライトトーン:+2
- シャドウトーン:-1
- カラー:+2
- シャープネス:0
作例
それではさっそく作例を。
オフィスビル
超広角レンズは少し距離を取るだけで周りの景色を丸ごと写し込める。
西日が当たって、窓が輝いていた。
高層ビルに近づいて撮影することが多いので、必然的に見上げる構図が多くなる。
気をつけないと似たような写真を連発してしまうので注意が必要だ。
地下飲食店街
地下には飲食店街立ち並ぶ。
ここは天井がユニーク。楕円の穴が複数個空いているデザインとなっている。
そしてこの楕円の穴は形が歪。それがまたいい味を出している。
超広角の画角は天井の穴をすっぽり入れても余裕のある広さ。こういう時に重宝する。
ARTNIA(アルトニア)
ゲームメーカーのスクウェアエニックスの公式ショップ。
なんでこんなとこにあるのか最初は分からなかったけど、そもそもこのオフィスビルにスクウェアエニックスが入居していた。
そりゃここにあるわ。
店は特徴的な形(卵型?)をしている。
中にも入ったんだけど、撮影可能なのかどうかよく分からないので撮らなかった。
ファイナルファンタジーの世界観をイメージした空間が広がっていて、なかなか良かった。
クリスタルとかあったよ。
なお、カフェスペースもあったがかなり混み合っていた。アナウンスで1時間待ちとか言ってたような…。
広角、超広角での撮影について
ここ最近、広角・超広角レンズで撮影することが多いので、ここでちょっとまとめてみよう。
メリット
広角レンズは建築物の内部を撮影する際、部屋全体の様子をフレームに収める時にかなり高い効果を発揮する。
室内に限らず、巨大な建物が多い東京では建物の全景を撮影するのにも向いている。
それにパース(遠近感)を強調する効果があるので、俯瞰や見上げ構図を使うとダイナミックな表現ができる。
特に超広角レンズは普通の景色を非日常的空間に仕上げることが可能だ。
デメリット
とはいえ、弱点もある。
遠くのものを切り取って撮影するのが苦手なので、特に観光地での記録写真とかには向かないと思う。
かなり気をつけて(被写体にかなり近づくとか)撮影しないと、余計なものが大量に写り込んだ、かなり散漫な写真になる。
まとめ
というわけで、XF10-24mmF4 R OISで撮影した新宿イーストサイドスクエアの記事だった。
今回は偶然このエリアを発見したんだけど、やっぱり東京はかっこいい建物が溢れている。
東新宿駅はそもそも何か用事でもなければあまり行くようなところではないと思うんだけど、そういう場所にここまでデザインされた建物が建っているのは普通じゃない。
これからもいろいろ知らない場所を探してみよう。
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