2016年4月12日にX-Pro2を手に入れてから、すでに3年が経っている。
機材整理の真っ只中、放出候補の筆頭になってしまっているこのカメラ。
(まだ手放すとは言ってない)
せっかくなので、この辺で3年間を振り返ってみようと思う。
購入
2016年3月3日の発売から約1ヶ月、D810のサブ機だったX-T10を下取りに出してX-Pro2を購入。
当時はまだ札幌に住んでいたし、D810がメインカメラで、基本的に富士フイルムは「旅行用のお手軽カメラ」という位置付け。
にも関わらず、小型軽量なX-T10からAPS-Cのカメラにしては大型のX-Pro2へアップグレードした理由。
それはフィルムシミュレーション「ACROS」が使えるのが、この時点でX-Pro2だけだったから。
あと、形がかっこよかった。
塗装への変態的なこだわりも気に入った。
そんな変態的なこだわりが垣間見えるインタビューはこちら↓
【FUJIFILM×マップカメラ】X-Pro2担当者インタビュー : Part 4
それはさておき、購入当時は札幌に住んでいた。
北海道の自然風景から東京のストリートスナップと、思えばこのカメラと共にいろいろなところに行った。
個人的にはかなり思い出深いカメラであり、RICOH GRに次いで長期間保有しているカメラでもある。
良かったところ

X-Pro2といえば、ダイヤル。
外見
このカメラについて語るとき、外見を抜きにしては語れない。
カメラの外見という意味では、このカメラは「パーフェクト」だと思っている。
半ツヤの外装塗装、黒で統一されたカラーリング、余計な表記がないボディ、メカニカルな上面ダイヤル群。
そして右肩の光学ファインダー。
シャッター音までかっこいい。
ライカの方がかっこいい、という意見には賛同するけど、個人的には(主に経済的な理由で)あれはカメラじゃない。
買える選択肢に入らないものは考慮しない(個人的には自分がライカを使うというのは、「ボロアパートの駐車場にフェラーリが止まっている」レベルの経済的違和感を感じて抵抗がある)。
撮影の楽しさ
写真を撮る気にさせるカメラ。
「単焦点レンズを使いたい」と思わせるカメラでもある。
とにかくこのカメラでの撮影は楽しかった。
普段、富士フイルムのカメラでの撮影は絞り優先オート(シャッター速度ダイヤルとISOダイヤルを「A(オート)」に設定。絞り値だけを操作する)でしか撮影しないが、このカメラで撮影しているときはフルオートで撮ってみたりもする(すぐやめるけど)。
なんとなく、「AT車よりもMT車の方が運転が楽しい」みたいなのを思い出す。
もうMT車なんて乗れないけど。
単焦点レンズとの相性

X-Pro2 × 単焦点レンズ
前項でも少し触れたが、このカメラは単焦点レンズがよく似合う。
特に初期レンズ3兄弟とF2シリーズ。
- XF18mmF2 R
- XF35mmF1.4 R
- XF60mmF2.4 R Macro
- XF23mmF2 R WR
- XF35mmF2 R WR
この辺のレンズは焦点距離的にも外見的にも、画質的にもぴったり。
どれを買っても幸せになれる。
持っている(いた)私が言うんだから間違いない。
悪かったところ
大きさ
悪い、というほどではないかもしれないけど、このカメラはけっこう大きい。
APS-Cサイズのセンサーであることを考慮すると、フルサイズカメラに引けを取らないサイズ感に面食らう方もいるかもしれない。
家電量販店やカメラ屋で実物を手にすると実感していただけると思う。
ただ、それが全面的に悪いか、と問われればそれは違うと思う。
APS-Cセンサーのカメラに何を求めるかではないだろうか。
コンパクトなものがいい、というならもっとサイズが小さいモデルも発売している(X-E3とか)わけだし、このカメラのサイズ感は「撮影という行為」を行うには合理的なサイズだと私は思う。
ズームレンズとの相性
良いところで書いたことの裏返しになるけど、このカメラはズームレンズが似合わない。
それはもう、絶望的に似合わない。
大三元ズームレンズのような大型のレンズを装備すると、なんとも言えない気持ちになる。
「いや、これじゃないよな」
という気持ち。

うーむ…
手放せない
唯一無二の存在感。
Xシリーズのコンセプトを体現する特別なカメラ。
Xシリーズのことが好きであればあるほど、このカメラを手放せなくなる。
機能的にはX-H1の方がいい。
絶対に優れている。
それでもX-H1を購入するとき、下取りに出すことができなかった(結局X-T2とEOS 5D MarkⅢが犠牲になった)。
そしてカメラ機材の整理を進めている現在ですら、手放せずにいる。
この魅力こそが、このカメラ最大のウィークポイントかもしれない。
とはいえ、そろそろ覚悟を決めないといけないのか…。
まとめ
3年間使ってみて
「このままエイジングしていくとどういう風になるんだろう?」という興味もあったりする。
普通デジカメにエイジングなんていう概念はない。
そういうところもこのカメラの魅力である。
買ってよかった?
もしこのカメラを買わなければ、今頃は別のメーカーのカメラを使っていたんじゃないかなぁ、と思う。
CANONかSONYか。
いや、案外Nikonのままだったかもしれない。
X-Pro2は、FUJIFILMのカメラの魅力を本当の意味で教えてくれたカメラ。
買ってよかった…。
それだけは、誓って本当だ。
作例
最後に、このカメラで撮影した3年間をまとめてみよう。

狸小路と老夫婦

ストローハット

ロッカー

ファーレ立川

銀座とハート

東北のカツ丼

万世橋

東京国際フォーラムの外広場

新宿パークタワーの廊下

DIY漆喰塗り体験

東京ミッドタウンパーク内

札幌市、除雪跡

国立新美術館のカフェスペース

新宿イーストサイドスクエア

立川アンダーザブリッジ
おもいでぶかい…
こんにちは、Nobです。
X-PRO2 良いですねぇ、、、、1年ほど使って、、、X-H1を買う時に手放しましたが、シャッターフィーリングは最高ですね。(H1のフェザーシャッターも良いですが、、、)
そして、、、何と今週、X-T3、X100F、XF23f2を手放して、X-PRO2、XF23f1.4を買い戻しました。理由は、カメラ3台は無駄というか、持っていてもどれを使うか迷うばかりなのと、X-T3の一般的な長所(AF性能、動画性能)が私には長所と感じられなかったからです。もうすぐX-PRO3が出るとの噂ですが、、、私の過去の写真や他の作例を見ても、画質的には今のX-H1,X-PRO2の24Mのセンサーでもう必要十分すぎる位で、これ以上の高画素は不要と思います。
X-H1とX-PRO2、それに手持ちのレンズを上手く使い分けて、あとは、、、機材よりも写真を撮る事にエネルギーとお金を使うつもりです。
Nobさん、コメントありがとうございます!
X-Pro2 、控えめに言って最高です。最高なのが本当に憎らしいというか…手放しがたいですねー。
Nobさんの機材整理、素晴らしいと思います!必要な機材に絞って撮影に集中する…まさにそれが理想なんですよね!
私も頑張ってあれとかこれとか、使ってない機材を整理したいと思います!