「断捨離」失敗の歴史と分析

増えすぎたモノに潰される

この街に移り住んでからというもの、とにかく所有しているモノが増えた。

思い当たる原因は…ストレスと恐怖。
東京から札幌へ、そして道東という都落ちRTA。
責任だけが増えて、終わりが見えない仕事。

結果、モノが危険なほど増えてしまった。
モノが増えすぎて、なんか体まで重く感じる。

維持費もかかりすぎ。
サブスクリプションも多いし、時代遅れにも地方新聞も取っている(仕事上しかたなく)。
車の維持費もある。スタッドレスタイヤ高すぎない?

これではある日いきなり会社を辞めることができない。
そもそも会社を辞めてまでやりたいことがない。
何もやりたくない。何も見たくない。

 

お先真っ暗だ。

 

sake
SONY ILCE-7RM3 (Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA, 55mm, f/1.8, 1/60 sec, ISO250)
酒だ、酒もってこい

 

ミニマリストへの憧れ

何度かミニマリストを志して、その度に失敗してきた。

そしていつも失敗の後は大きくリバウンド。
モノも仕事もズルズルと現状維持してしまい、気力も体力も寿命も削られて、今がある。

それでも今も、ミニマリストへの憧れは持ち続けている。

「所有物を最小限に厳選して、思考もクリアにスッキリと生きる。」

…やはり憧れる。
やりすぎは良くないけど、そんなローコスト・ローリスクな生き方は、このご時世では本当に理にかなっていると感じる。

だが、現実は非情だ。

ストレスに負け、物欲に負け。
今の私は将来設計もなく、無秩序に買ってきたモノ達に囲まれて生きている。

 

sanglass
FUJIFILM X100F (FUJINON 23mmF2, 23mm, f/2, 1/60 sec, ISO250)
派手なサングラス

 

無計画なカメラ機材購入

特にカメラ機材は無駄が多い。

ボディが5台。メーカー3種類。
それぞれマウントが違うという非効率的な機材購入。

そしてこれだけ贅沢に機材を揃えたというのに、好きなはずのカメラが1台増えるたびに、撮影がどんどん不自由になっていく。

「ストリートフォトに適したカメラはこれだから、こっちのカメラでストリートフォトは撮らない。」
「この高画素カメラで風景を撮るのがふさわしいから、こっちのカメラで風景は撮らない。」

…カメラが増えると役割分担をしないと使わなくなる機材が出てくる。それが怖い。

今のデジカメは基本性能が高く、1台あれば何でも撮れる。

実際は、カメラ1台とズームレンズ1〜2本で十分。
単焦点レンズをあと1〜2本くらいで一生遊べるだろう。

 

evening
FUJIFILM X-Pro2 (XF35mmF1.4 R, 35mm, f/4, 1/125 sec, ISO200)
夕暮れ

 

物欲ループ

こうなってしまった原因は、カメラ機材購入時の「物欲無限ループ」。

新しい機材が欲しい。

高いから買えないが、今手元にある機材を売れば何とか手に入る(罪悪感が薄れる)

購入

新しい機材が欲しい。

高いから普通は買えないが(以下略)

一時の物欲に負けて、必要なもの、愛着を感じているものを複数差し出して、魅力的な新しい物を手に入れる。

その結果は…必要のない新製品が手元に残る。
しかもこのループ以外にも絶対買い増しするので結局モノは増える。

…そして、手放してはいけなかったあの機材達は、一部の例外を除いて戻ってこない。

X-H1、XF60mmF2.4 R Macro、XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS、EOS 5D MarkⅢ。EFレンズ達…。

X-Pro2とX100Fは運良く買い直しができたが、すでにまともなX-H1は市場に出ていない…。

 

soba
FUJIFILM X-Pro2 (XF35mmF1.4 R, 35mm, f/4, 1/20 sec, ISO800)
蕎麦だ、蕎麦持ってこい

 

物欲との戦いに敗れて

無計画な機材購入により、私のカメラ機材ラインナップがかなり歪だ。
欲望のままに物を増やしたため、必要なものは足りなく、用途がかぶった機材を複数所有するという事態に。

さらに車も買った。
この街では車が無いとかなり生活が大変だとは思うけど、全く生活できないってことはない。
そもそも新車を買う必要はない。SUVである必要はさらにない。
もう買ってしまったものは仕方がないのでありがたく乗らせていただくけど。

そして家具。
家具が一番ダメだ。今回の賃貸物件に合わせて、2人がけソファとかダイニングテーブルとか買ってしまった。
今よりも狭い部屋に引っ越したらどうするつもりだ。また二束三文で売るのか…

もうダメなのか…

 

car
FUJIFILM X-Pro2 (XF35mmF1.4 R, 35mm, f/4, 1/15 sec, ISO800)
mudazukaiyokunai

 

これからのモノ選び

…それでも人生は続く。

失敗したら、何度でもやり直すしかない。

今度は失敗しないように。特に物の処分を慎重に。
安易に手放した物を再購入しないように。

まずは節約することを念頭において、少しずつ物を取捨選択していこう。

 

zeong
SONY ILCE-7RM3 (24-70mm F2.8 DG DN | Art, 50.7mm, f/2.8, 1/50 sec, ISO160)
唐突なジオング

 

取捨選択と計画性

今後のカメラ機材をどうするか。

まず第一に、「どんな写真を撮りたいのか」で機材を決めよう。
「欲しいかどうか」ではなく。
カメラは手段であり目的ではない。
「使えるかどうか」が最優先事項。

次に、どの程度の機能を使うかを吟味しよう。
「かっこいいから、欲しいから」という理由で、自分にとって必要ない機能満載のフラッグシップに手を出すのはやめよう。
例えば、動画機能や連写性能、高性能なAFは、私の撮影スタイルではほとんど必要ないはずだ。

最後に、どのメーカーの機材を使いたいかを考える。
これは優先事項ではない。
極論すれば、カメラは写真が撮れればいい。メーカー選びはテンションに多少かかわるかもしれないが、「ライカだから買う」とかはやめろ。二度とするな

カメラ以外のモノにもこのルールを徹底したら、少しは人生が好転するだろうか…。

 

camera
FUJIFILM X-Pro2 (XF35mmF1.4 R, 35mm, f/1.4, 1/60 sec, ISO800)
私にとって理想のカメラ機能とは?

 

物を買うタイミング

モノを買うときに、最近実践していること。

インターネットでモノを買うのは平日の朝に限定する。特に月曜日の朝。

私の場合、平日の朝は最も購買意欲が低い。
「これから仕事だ、仕事は嫌だ、仕事やめたい、でも辞めるにはお金がないと、将来が不安だ、お金貯めなきゃ、仕事やめたい、でも飢えるのは嫌だ、世間体もあるし、いやだいやだいや」

こんな精神状態でいきなり「30万円でカメラ買おうぜ♪」となるだろうか?

…いや、ならない。
1円でも節約をしようという気持ちになるはずだ。

逆に金曜日の夜は最悪のタイミング。酒なんて飲んでたらさらにやばい。
絶対にマップカメラやプレミアムバンダイのサイトを覗いてはいけない。

 

朝日
Leica Camera AG LEICA M (Typ 240) (SUMMICRON-M f2/50mm (3rd), 50mm, f/2, 1/60 sec, ISO200)
朝日

 

幸せな物との付き合いかたとは

今後の「幸せなモノとの付き合い方」とは?
私が出した結論はこれだ。

モノの質と量を分相応にする。

長期的な計画を立てて、貯蓄と支出のバランスを検討してモノを買う。

興味があること以外はしっかりと節約する(日用品・食費等)。

…もしかしたら、こんなことは世間の大人は当たり前のようにやっているのかもしれないね。
でもこんな基本的なことが、現実を直視することが怖くてできていない。

でもやらなきゃ。
いい歳していつまでも現実から目を背けてはいけない…

ああ、現実と向き合うの怖ぇ…

 

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