皆さんは「メタボリズム建築」という言葉をご存知だろうか。
いや、自分もそんなによく知らないんだけど。
…というわけで、改めて調べてみた。
「1959年に黒川紀章や菊竹清訓ら日本の若手建築家・都市計画家グループが開始した建築運動。新陳代謝(メタボリズム)からグループの名をとり、社会の変化や人口の成長に合わせて有機的に成長する都市や建築を提案した。」(ウィキペディアより)
よくわからない?
うん、そうだね。自分でも全然わからない。
まあ、なんか下の写真みたいな建築のことだと思うよ。
中銀カプセルタワービル
今回はそんなメタボリズム建築の代表格「中銀カプセルタワービル」内部に入らせてもらうことになった。
なお、普段は一般開放していないので、入るには特別な許可(というかツアー申し込み)がいる。
今回はこのような貴重な機会をいただけて感謝しかない。
ではさっそく行ってみよう。
エントランス
エントランスにはデザインされたいい感じの郵便受けがあったんだけど…名前のモザイク処理が面倒くさいので省略。
こちらはエレベーター(A棟)。
ドアにうっすらとAの文字。…わかりにくい。
屋上踊り場
まずはエレベーターで最上階まで上がる。
ちなみにエレベーターは狭く、6人で乗るのがやっとだった。
そんなに開けてはいないが、屋上からは汐留のビル街が見える。
個人的にはテンションの上がる景色だった。
なお、右側の錆びている壁は、ビルの上の方についてる茶色い三角部分。
クーリングタワーが中にあるのだが、全体空調は機能を停止しているため、現在は使われていないそうだ。
共用部
続いて、玄関へアクセスする共用部へ。
薄暗い。
盤やら電気メーターやらの色がビビッドな色で統一されていたらしいが、ほとんど剥げていて面影はない。
電気メーターの窓が丸いのがデザインされている感じがしていい。
カプセル内
今回のメインイベント、カプセル内(室内)に入る。
思っていたよりも狭い。
よく言えばコンパクトにまとまっている。
部屋内で目を引くのは特徴的な丸い窓。
部屋の中でかなりの存在感を放っていた。
ちなみにこの窓は開かない。
あと、できた当時は扇形のブラインドが内蔵されていたらしい。(現存しているものはないらしいが。)
個人的に一番気に入ったのがこのSONY製のレトロなオンボードユニット。
電話、時計、電気のスイッチ、ラジオ、録音装置がある。
そして上部にSONYのテレビ。
チャンネル操作はダイヤル式である。懐かしい…
今回は内部を紹介してもらうツアーの一環なので、しっかり説明を聞く。
ビル自体の老朽化状況、10年前に取り壊しが決まったのに未だに健在である理由、設計者黒川紀章、なかなかに興味深い内容だった。
なお、現在もカプセルタワービルは現役。
分譲の他に賃貸もあるらしく、マンスリーもやっている、とのことだ。
まとめ
というわけで、中銀カプセルタワービル潜入レポートだった。
楽しんでいただけただろうか。
自分は楽しかった。
今回の撮影機材はX-Pro2とXF18mmF2 R。
単焦点レンズなので、ところどころもう少し広角が欲しい、とかもう少し望遠したい、とかいう場面もあったが、概ね不自由はなかった。
35mm判換算27mmはやはり使いやすい。
そしてこのレンズは小さくて軽い。
このサイズ感が絶妙なのだ。
実は今までで最高の単焦点レンズかもしれない。
もっと早く手に入れていればよかった…
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