初めて一眼レフで写真を撮ったとき、何より感動するのは背景が大きくボケること。
なんかそれだけでちょっと写真が上手くなったような気がしたものだ。
そんな「背景をぼかす写真」最大の魅力は、なんといっても「被写体の強調」だ。
人間の目は、ピントが合っているものに集中する傾向があるので、写真の意図(何を見せたいか)が明確になる。
ただ、何も考えずに背景をぼかして撮影すると、思ったほどその効果が出ないことがある。
そんな写真になってしまっているとき、たいていは「背景選び」に失敗していることが多い。
例えば上の写真は、背景に余計なもの(周辺の建物など)が入ってしまったことで、メインの被写体に集中できなくなってしまった。
さきほどの写真の上部をトリミングしたのがこの写真。
より被写体(手前の鹿の角)に集中できるようになったと思う。
ところでぼくは、トリミング(画像の切り抜き)はできればしないに越したことはないが、必要であればある程度はやむなしだと思う派だ。
最近はこんな感じで、メインの被写体だけでなく、背景も意識して撮影するように心がけている。
…完璧にできてるか、と言われると自信はないんだけど。
これは、写真集に書かれたサインを強調している。
基本的に背景には何も置いていないので、何を見せたいかが明白だと思う。
…そう、これはもらったサインを自慢しているのだ。
これはカメラではなく、レザーストラップにピントを合わせた。
カメラじゃなくてストラップを見てね、という意図がある。
背景下、タイルのパターンが変わっている部分はいらない。
どんな時にも、背景をシンプルにすべき、ということではない。
ぼかした背景そのものに意味があったり、あえてカラフルなパターンをボケさせて被写体を飾るという考え方もある。
要は目的によって背景を選ぼう、ということ。
そんなことを、今読んでいるこのテキストで学んでいる。
このテキストは本当にオススメ。
大丈夫、ナショジオのテキストだよ。
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