そうだ、物撮りしよう。
雑誌「AXIS」10月号増刊
デザイン雑誌「AXIS」10月号増刊は富士フイルムのデザインセンター「CLAYスタジオ」の特集。
この雑誌、今まで知らなかったんだけど超良い。かっこいい。
で、このデザインセンター「CLAYスタジオ」っていうのがまたすごい。超かっこいい。
単純な自分には、この雑誌によってX-Pro3で急降下していた富士フイルムへの評価が180度変わってしまうほど衝撃的だった。
デザイン、すごい大事。その見せかたはもっと大事。
で、この雑誌でフォトグラファーの青木倫紀さんが撮影した、富士フイルムのガジェットをモノクロでクローズアップした物撮りが素晴らしかった。あれは反則。
そんなこんなで、触発されて物撮りしてみた(同じように撮影できるわけないけど…)。
モノクロ物撮り
目指したのは「質感描写」と「パターン描写」
当たり前だけどモノクロは色の違いが分からないので、正確に物の様子を伝えるのには本来的には向いていないと思う。
その代わり、色を排除することで、物の「形」や「質感」は強調される。
というわけで、今回は、「物の質感」「素材のパターン」にフォーカスして撮影してみることにした。
X-H1
なお、以下の作例は以前に購入レビューしたORANGEMONKIE社の「Foldio3」を使用して撮影した。
いちおう写真の解説すると、正面からではなく、側面から光を当てて立体感を出すようにした。
貼革の表情、ボディのハンマートーンの質感、マウント部の金属の質感が出るように工夫している。
また、光が当たりにくかったペンタ部の上面、マウント内部はLightroomのフィルター機能(円形フィルター)を使って、部分的に明るさを上げている。
個人的にはもっと「物が宙に浮いている感じ」を出したいと思っているが、それにはきっと別のアイテム(と照明)が必要だと思う。
いずれにせよ、もっと研究が必要だ。
XF8-16mmF2.8 R LM WR
所有しているXFレンズの中で、最も絵になりそうなヤツを撮影してみた。
なお、出目金レンズ部分を正面から撮影した写真は、チリやホコリが大量に写っていたので不採用になった。
こちらもレンズ鏡筒の立体感・質感を出すために、左から光を当てている。
固定式レンズフードとレンズの表情が面白かったので、ボケ表現を入れた写真も撮ってみた。
ボケ表現はやっぱり面白い(やりすぎ注意)。
XシリーズはAPS-Cセンサーだけど、接写のときには全く気にならない。むしろボケすぎると困るのでこれでいい。
それにしても、出目金レンズが照明の形を映し出してしまっている。
ちょっとした工夫で防げるはずなので、今度やるときはもう少し気を使おう…。
RICOH GR
GRのボディ塗装もいい感じにハードな質感でかっこいい。
もう少し「使い込んだ感じ」が出るともっとかっこいいと思うので、今後はもう少し持ち歩いてみるか…。
GITZO トラベラー三脚
GITZOを特徴付けている2つの要素、「ノアール・デコール(noir decor)」と呼ばれる塗装と「カーボンファイバー脚」を撮影。
素材の表情や手触りが伝わるような写真を目指して撮影した(あくまでも目指して)。
それにしても、最近外に全く持ち出していない。
ああ、撮影旅行に行きたい…。
使用した機材
XF60mmF2.4 R Macro
物撮りには、このレンズがないと始まらない。
ハーフマクロ撮影ができる、描写力に定評のある単焦点レンズだ。
ちなみに、外見もイケてるナイスガイだ。
ただ、今回撮影してみて「あれ、思ったより寄れない」と感じた場面が何回かあった。
ボディの表情「だけ」をピックアップしようとするなら、あと少し寄りたいところだ。
等倍マクロレンズ、まさかの導入か?
X-Pro2
今回はX-H1を撮影するために、撮影にはX-Pro2を使用した。
こういう時、メインカメラと同等の能力がある「2台目のカメラ」の存在は非常に助かる。
…やっぱり、このカメラは手放す理由がないなぁ。
アルカスイス互換の雲台を使用するなら、こちらのメタルグリップを使うことをお勧めする(ちょっと高いけど)。
まとめ
他にもいろいろ撮影しようと思ったんだけど、意外と撮影できる対象が家になかった。
物が減ってミニマリストに近づいている、といいように捉えておこう…
それにしても楽しかった。
今後も継続してやっていきたい。
そろそろ年の瀬も迫ってきて、寒くて家から出たくなくなる。
自宅で楽しめる「物撮り」、皆さんも各自でいろいろ工夫して遊んでみてはいかがだろうか。
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